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マルティネス鑑賞。 

無愛想でつまらない堅物マルティネスに恋人ができた。会ったことはないし同席しているわけでもない、でもその人がいるおかげで(存在しないんだけど)マルティネスもその周りの人も少し優しくなる。それがなんだかこそばゆくて笑っちゃうような、みんな幸せになってほしいと思うような、そんな気持ちになった。

ORLIK鑑賞。 

『LUGINSKY』の唯一無二さがグレードアップしていてすごく楽しかった。相変わらずストーリーも映像も刺激的なんだけど、前の劇物を脳に流し込まれるみたいな刺激とメッセージはそのままに(あるいはより強く)、さらに映画に対する愛と熱さを伴った作品になっていて、俺が!俺のための!映画を作る!と言わんばかりのオルリックの孤高の情熱に、最高だな😢とちょっと泣きそうになってしまった。が、最後、白いチョークで丸かいたのか!という終わり方には、最高だな!🤣と笑ってしまった。わからねぇやつらはわからねぇでいいんですよ🔥
トロッコのシーンもめっちゃ好き。
「寄り添いたい」みたいな映画にそっと背中を押してもらうこともあれば、「オラー!これが俺の映画だー!」にガツンと殴られて注入されるパワーもあるな、と思う。良い体験だった。

花束みたいな恋をした鑑賞。
羨ましい、良いなーって部分もあるんだけど、私にはピンと来ない映画ではある。20年早かったら刺さっていたかもしれない。というか、私は何をするにもだいたい10年か20年は遅いなぁという、なんとなくの無力感?も味わう。
好きなものがある人(というか、好きなものがある自分が好きっていう人)って、そうじゃない人をうっすらバカにしてる節があって、なかなか感じ悪い。まぁ、これは自省をこめて。
そことは全然関係ないけど、ある会話が身に覚えがありすぎて恥ずか死んだ。そうか…あんな風に見えるわけか…。
それにしても、オダギリジョーのキャスティング、ハマりすぎではないでしょうか笑

LUGINSKY鑑賞。 

こんなの観たことない。すごく面白かった。コラージュアニメといえばテリー・ギリアムしか知らないけど、それともまた違う刺激的な映像。反戦とか格差とか、ちょっと絶望感まで感じる(けど諦めてない)メッセージも強烈だし、作りも映像も独特で、脳が直接刺激されているような感触だった。

逆火鑑賞。 

作文が全部事実である必要なんて無いし、美談も全部真実である必要はないと思っているから、そもそも助監督が何をそんなにこだわっているのかよくわからなかった。"世間"がそういう美しい話を求めていて、そのために映画を作っているなら、その理想を忠実に映画にしました!で別にいいのに。どちらかといえば、主人公を寒い目で見てしまう。職場では頼られ、自分が追ってる疑惑の真っ只中ではあれど「父親のために献身的に頑張った娘」の張本人に「こんなお父さんだったら良かった」なんて言われてちょっと浮かれてる。そんな場合か?「仕事をしている自分」に没頭すれば、面倒なことは全部妻に押し付けている自分、家族と情報の共有も意思の疎通も怠る自分をかえりみずに済むからそうしているようにしか見えないし、そうなるしかないというか、やっぱり犠牲になった(と娘本人は思いながら死んだ)んだろうなぁっていう終わり方だった。まぁ、両親がちゃんとしていたところであの娘がなんとかなったとも思わないけど。

愛はステロイド鑑賞。つづき。 

でもなんだろ。ルーは父親の支配からは逃れられたかもしれないけど、結局暴力性(あるいは暴力性の後始末)からは逃れられないのかもなぁ。本人はジャッキーへの愛ゆえってことで満足してそうだけど。やめようと思っても最後の最後までタバコやめられなかったのと一緒で、暴力性にふりまわされる性質や行動をやめられない。だから二人のキラキラ逃避行はキラキラ長く続く恋愛生活にはつながってない気がする。行き止まりに突っ走る話も嫌いじゃない、でももう半歩進んで、こんな二人で幸せになる未来がほしい。
ジェナ・マローン(の役)ってあんな感じなのかー。私の脳内ではどちらかといえばクリステン・スチュアート枠にいたのでびっくりだよ。まぁ、『エンジェルウォーズ』しか知らんけれども。

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愛はステロイド鑑賞。 

うーん、面白かったけど、もう少し行ってほしい。何がかというと、こういう映画は『テルマ&ルイーズ』を思い出すので、どうせ今作るなら『テルマ&ルイーズ』の一歩でも二歩でも先に行ってほしいと期待しちゃうんだけど、その点が、半歩くらいだったかな。
ジャッキーは住むとこないからルーの家に転がり込んだわけだし、ルーはジャッキーみたいな人がタイプなのにゆるふわデイジーと付き合ってたっぽいし(一目惚れのシーンはたまらないものがある。表情、すごく良い)、お互いどうしようもなさがあって、あまりキラキラしていないのがリアルかもしれない。そういうとこはむしろ普通の恋愛感があって良いし、ルーの苦痛に反応して発現するジャッキーの力というのも「愛」って感じでまぁ面白いんだけど。あと、面白いと言えば、姉の夫みたいなわかりやすい暴力男タイプの支配もあれば、父親みたいなやんわりじわじわ死なない程度に締め付けるタイプの支配もあって面白い。

大統領暗殺裁判 16日間の真実鑑賞。 

面白かったけど!なんともいえない腹立たしさと悲しさがある。直前に予習として『KCIA 南山の部長たち』を観たので、知ってる場面がそのまま出てきてすごい。この秘書官があのシーンのあの人かぁ…なるほど…となったし、あ!この事件は『ソウルの春』だ!と繋がったりするのも面白かった。で、やはりすごく嫌な話でもある。事実ベースのフィクションなので結末はわかっているとはいえ。
名声のためというところからどんどん熱血になっていく弁護士の「なんとかしたい」という気持ちに感情移入してしまうし(父と自分というのを、秘書官とその娘に重ねるストーリーもわかりやすいしぐっとくる)、秘書官がまた清廉で頑固で、罪の意識に苦しんでも外には出さない、なんの言い訳もしないキャラクターだからなんとか助かって欲しくなってしまう。
裁判なんて言って形だけじゃないか!とすごく腹が立つ。全部あいつの手のひらの上でさぁ。あんな犬みたいに扱われて屈辱を受けるのも、悪役の嫌さが際立って、(重ねていうけどめちゃくちゃ腹は立つが)良かった。

KCIA 南山の部長たち鑑賞。
ほぼおじさんしか出てこないのに、後宮の争いなの?と思ってしまう。おじさんの寵愛を争うおじさんたち。出世や権力、自分の命、またはまぁ、正義とか民主主義とか?求めるものは違っても、そのために通る道が大統領のお気に入りになることなので、ことごとくそう見えてしまう。また大統領の方でもお気に入りに対する態度と、気に入らなくなった時のつれなさ、それに加えて重大な仕事をさせる時の言葉が「君のそばには私がいる」なのがますますきつい。彼のために進んでやったように見えてしまう。なんなの…おじさんの心掴むのうますぎじゃない?
これが実話で、現代の、一国の上層部の話って、ものすごく怖いなぁというのと、だからこそ長い間実質独裁者でいられたんだろうなーとも思った。

ザ・コンサルタント2鑑賞。 

兄弟のキャラを観る意味で、前作からぐっと関係が深まって面白かった。ていうか、クリスチャンからは8年連絡してなかったということで、映画の外、空白期間は関係が何も深まってなかったのも笑った。ブラクストンだけ孤独にヤキモキして、犬飼おうとしてるの良すぎる。しかもぷりぷりのコーギー。可愛い種類がお好みか。
ああいう酒場では殴り合いの喧嘩が起きるな⁈の予想通りだったのは笑ったけど、それ以上に、クリスチャンが「弟の好みはきっとこっちだから」という理由で喧嘩騒ぎを起こしたっぽくて、それにちょっと泣きそうになった。良かったね、ブラクストン😢
2人の関係は置いといて、事件自体は人身売買組織とある殺し屋の人生で、前作の企業の横領とかよりは重苦しい嫌ーな事件で面白かった。
捜査官がかなり強めに否定していたもののそのまま流されちゃったし、捜査の流れで子どもを巻き込んじゃうのはどうかと思うなーというのはちょっとある。

ランド・オブ・バッド鑑賞。 

"無人機"と言葉ではよく知ってるけど、爆撃の映像が迫力がありすぎてちょっと怖いくらいだった。そこにはいない人の手元のポチッだけであの威力…凄すぎてなんか気持ちが引いてしまったところはある。ラッセル・クロウのキャラや同僚との関係とか面白かったし、キニーのパートの緊迫感もすごいし、映画自体が嫌だったわけじゃないのに。
最初に位置取ったところの運が悪かったとはいえ、前半のキニー、いいとこなしじゃん…(アンテナ作るとこくらいでやっとちゃんとした活躍!)最初の救助ヘリで帰れたとしたら「こいつ/こいつら、マジで何しにきたの?」だし、途中でアセットの情報がそもそも違ってたってことになったから、最終的に合ってたとはいえ、ほんとこの任務何なの…と、基地のバスケ観戦者たち何なの…の気持ちが強い。とりあえず、あの大佐は酷い目にあってほしい。偉そうにするだけじゃなくて仕事しろ。いや、そのせいで無駄にスリリングになったから映画としては正しいんだけど。

原爆スパイ鑑賞。 

以前クラウス・フックスの番組を見たことがあって、その孤独ゆえにたった1人の親友に心のうちを話したら…というなかなか心に来る捕まり方をしていたので、テッド・ホールの人生を観て、家族がいるって強いなーと思った。のだが、この人がどのようにローゼンバーグ夫妻や他のスパイと違って捕まらなかったのかが、ただ尋問に取り合わなかっただけ?そんなんでいけるか?『爆弾発言』って本にはそこらへん書いてあるから省いたみたいなこと?とか、そういう新しい・知りたい情報みたいなものが特にない、むしろ為人エピソード(しかもおおよそ奥さんが語るもの)だけで構成されていたのは期待はずれだったかも。

入国審査鑑賞。 

嫌がらせ映画ー!!!命の危険があるとかの嫌がらせでは無いんだけど、不信感だけ植え付けてWelcome to the U.S.でエンドってめっちゃ嫌。2人でいないんだったら、アメリカにいる意味もないのに。2人の顔、最高だったな。その直後にエンディングでcongratulations♪って曲が流れる、悪意の高さ!
移民目的だと思われてされてる尋問ってのは一部はわかるんだけど、セックスの頻度や愛情・家族との関係とか、それって法律婚だとしても無い人は無いじゃん…という無意味な質問の嵐で、良くできた嫌がらせだった。威圧的な態度や、脅しも去ることながら、踊ってみせろっていうくだりは本当に屈辱的で、とても良い「嫌なもの観たなぁ」を味わえた。

泥の河鑑賞。
見てよかったなぁ。子どもたちが無邪気に仲良くなる姿、子どもながらに感じる異質さ。ながらにというか、だからこそというか。「普通の子ども」であるのぶちゃんを通して輪郭がわかる大人たちの暮らし、生きることや死ぬこと。
船で生活する姉弟が自分たちはアウトサイダーで"良くないもの"とされていると感じている、感じさせてしまうのが苦しい。"良くないもの"と決めるのは大人で、それは子どもたちにも伝染する。お姉ちゃんがのぶちゃんのお母さんに見せる礼儀正しさと打ち解けてからの無邪気さが、健気でいじらしくて胸が痛む。
きっちゃんがのぶちゃんにとった行動。知っていてわざと見せたのかもしれない。とても大切な友達、優しい友達。それを、どこまですれば離れていくのか試しているようにも見えて、すごく悲しかった。
子どもたちの様子をしっかり見ていて「子どもの前だ」と粗野な大人をたしなめてくれる人もいる。そうやって彼らを気遣ってくれる人もいたことを、覚えていてほしい…。

KNEECAP/ニーキャップ鑑賞。 

なんとか守りたいのに母語というものが失われつつある地域で、国や出自にまつわるアイデンティティ、プライドがラップを通して、視聴者であり当事者、それも特に若い世代に爆発的な人気を集めたという事実が興味深いし、また語り口が軽妙でとても見やすい。父親がかなり過激な側にいて崇拝されたり捕獲対象とされたりしていることもあってちょっと次元が違う人?宇宙人っぽい?感じで面白かったし、お母さんの奮起と地元お母さんコミュニティあるあるみたいなのもめっちゃ笑った。
とはいえ、(そういうことが言いたいんじゃないってわかってるけど)人気の爆発も本人たちもクスリだよりじゃん…と見えてしまうので、全然私とは違う世界の話だなぁと、かなり心理的に距離のある作品だった。

ルノワール鑑賞。つづき。 

あのくだりは何だったのかな?とか、わからないことももちろん多いのだけれど、何回も観たら自分の答え(正解というのではなく)を見つけていけそうな予感がある。大人が思うほど子どもは何もわかっていないわけじゃないけれど、子どもが思うほど大人は子どものことを見ていないわけではないのだとも思える、良い映画だった。

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ルノワール鑑賞。 

ロケ地が岐阜、それもめちゃくちゃ知っている地域。フキちゃんは私が通っていた小学校の隣の小学校区の子だ。映画で東京とか出てきても全然わからんけど、今回はめっちゃわかる!というのがまずうれしかった😅
フキちゃんが作文がうまいというのもあって、どこまでが夢か現実か、また想像か現実かが、時々ちょっとわからない。冒頭の作文もそうだし、終盤の船に乗っている?シーンも脈絡がなくて。でも、子ども目線の世界、現実と想像の融合と、昭和の終わりな懐かしい感じと、ときどき現れる驚くほど幻想的な光景が混じりあって、不思議で面白かった。
特に、野外学習?踊りのシーン。炎を見つめるフキちゃんから病院の洗面所にいる父親の映像へと移る。大勢の子供たちとキャンプファイヤーに対して、死を間近にして一人で鏡を見つめる男。生きている人の熱気と、死にゆく人の水音。そこが後半の長良橋から見る鵜飼も同様で、生と死、炎と水の急接近は、橋の上に(おそらくその時間に死を迎えたであろう)お父さんが迎えに来てくれるシーンにも通じていて、大変美しくて好きだ。

近畿地方のある場所について鑑賞。 

この作品(原作)の怖いところは、記事なり映像なり数々のバラバラな怪談がつながっていくところと、「行方不明になった友人を探してほしい」という体で読者に呪いを拡散しているところだと思うのだけれど、映画になってそこがあまり上手くいってない気がする。記事や映像はすでにサヤマがあの資料室から選び出しているもので、全部繋がってる!ってそりゃそうでしょにしかならない。そして、すでに自分の願いを達成した彼女が、情報拡散を狙う理由がわからない。個々の映像は不気味だったり、気持ち悪くて良かったけど、まとめ上げたら粗が目立ってしまったなーという印象。

木の上の軍隊鑑賞。 

そもそも無理なのだ。真剣に戦えって殴られて、竹槍で戦闘訓練なんてしている。どんどん爆撃されて、上陸されて圧倒的物量で押されているのに。逃げ隠れてやっとの思いで生き延びている人間が、平和な暮らしを絵空事と馬鹿にし、"勝つ"という理想を語る。現実が見えていないのはどちらなのか。敵の服を着て敵の残飯をあさって生きる、クスッと笑えるシーンとして挿入されるのは敵のガラクタを壊して味わう小さな勝利で。そんなの全然惨めだし笑えない、と安穏と生きる現代の私は思ってしまうのだけど。ゴミをあさることで、木の上の生活が豊かになっていく。戦争が終わったのを知らない彼らも、戦争が終わって日常生活が戻りつつある日本も、同じように(元)敵国の暮らしを受け入れて回り始めていて、木の上で暮らす間の気持ちもさることながら、降りた後も、どんな気持ちになったんだろうと、ずっと考えている。
現実がこんなに甘いわけがないからと、夢だと気づく。もう戻れない過去の自分と過去の景色、そこがめちゃくちゃ美しくて辛くて、この映画で一番好き。

アンティル・ドーン鑑賞。 

うまく表現できないんだけど、お化け屋敷を歩くみたいな映画。バリエーション豊かな怖がらせ方が楽しい。爆発とか荒唐無稽で笑っちゃったのもある。原作というか、ゲームの方をプレイしたことはないんだけど、今回映画を観るにあたってプレイ動画を少々観て、それ通りってわけではないんだけど、それの要素を抽出して新しい話をしているってところが(好き嫌い分かれるかもしれないけど)私には面白かった。
繰り返すたびに記名が崩れていく宿帳が不気味だし、謎の機械仕掛け?な砂時計がかっこいいし。

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映画ドン-映画ファン、映画業界で働く方の為の日本初のマストドンです。

映画好きの為のマストドン、それが「映画ドン」です! 好きな映画について思いを巡らす時間は、素敵な時間ですよね。