逆火鑑賞。
作文が全部事実である必要なんて無いし、美談も全部真実である必要はないと思っているから、そもそも助監督が何をそんなにこだわっているのかよくわからなかった。"世間"がそういう美しい話を求めていて、そのために映画を作っているなら、その理想を忠実に映画にしました!で別にいいのに。どちらかといえば、主人公を寒い目で見てしまう。職場では頼られ、自分が追ってる疑惑の真っ只中ではあれど「父親のために献身的に頑張った娘」の張本人に「こんなお父さんだったら良かった」なんて言われてちょっと浮かれてる。そんな場合か?「仕事をしている自分」に没頭すれば、面倒なことは全部妻に押し付けている自分、家族と情報の共有も意思の疎通も怠る自分をかえりみずに済むからそうしているようにしか見えないし、そうなるしかないというか、やっぱり犠牲になった(と娘本人は思いながら死んだ)んだろうなぁっていう終わり方だった。まぁ、両親がちゃんとしていたところであの娘がなんとかなったとも思わないけど。
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