ヘヴィ・トリップ/俺たち崖っぷち北欧メタル!鑑賞。 

やってる音楽はゴリゴリのヘヴィメタなのに、なんとなく押しの弱そうな主人公たち。小さな嘘からなし崩しに町のヒーローポジションに祭り上げられる前半、どん底を舐めるも面白さが加速する後半、全部笑いすぎてやばかった😂おまえ、今ここであの写真がほしいって話をするのか⁈とか、内なるライオンと戦うために動物園に侵入とか、ゆるさとタイミングがめちゃくちゃアホで好き。みんな仲間思いでさ…でもそれ一緒に連れてくんかーい!と、しんみりする間もなく爆笑したり😂(暇っていう意味で)辺境の国境警備隊、ロケットランチャー?の発射あり、さすが北欧!な感じのロングシップあり、ヴァイキングvs警官隊あり、何から何まで「なんで⁈」となるんだけど友情とヘヴィメタでしっかりまとまってて、すごく面白かった🎤🎸🤘🤘🤘棺桶がダイブするの、しょーもなくて大好き⚰️めちゃくちゃ笑った⚰️🤘🤘🤘

コッホ先生と僕らの革命鑑賞。
1874年のドイツ。英語教師のコッホ先生がサッカーボールをひっさげてやってきた。スポーツもので学園もので、型破りな教師もの。ありがちな流れとはいえ、サッカーを通してフェアプレイの精神や仲間意識が育っていく少年たちがかわいい。いじめっ子と親との関係とか、いじめられっ子の家庭環境とか、まあまあ大きな差を見せつつ、子供たちがまとまっていくの、すごく好き。服従するなと教えてくれて、でもそれは無礼でもいいってことではないと、ダメなことはちゃんと叱ってくれる。コッホ先生がとてもバランスの良い"良い大人"。エンディングが(と途中でコッホ先生がやさぐれて酔っ払って歌うのも)オールドラングサインで、それもとても響く。手堅く良い作品でズルいなぁ、あっさり感動しちゃう。
どうでもいいけどボーンシュテッド君がめちゃくちゃかわいい。ていうか、少年たちみんなかわいい。もちろんコッホ先生…ダニエル・ブリュールもかわいい。

12日の殺人鑑賞。
一瞬前まで楽しそうだった女の子が、バシャリと液体をかけられて、え?何?と思った瞬間に灯るライターの火に、息を呑んだ。夜の画面の端が明るくなって…映し方怖いんだよ。映し方も怖いけど、事実そのものも怖い。あんな殺され方をしていい人なんていない。彼らが語る彼女がどんな人間だったとしても。
男と女の溝…男性ばかりの容疑者を、男性ばかりの捜査官たちが調べる…言われてみればそうだわ!というのを後半に出てくる人たちが言ってくれるのが面白い。
未解決事件についての話なのでスッキリはないけれども、ずっと同じところを何度も何度も厳しい顔つきで周り続けたヨアンが、青空の下を自転車で走るという終わり方は、"停滞"や"閉塞"ではない空気が感じられて良かった。
良かったといいつつ、淡々と進むため、実は前半の捜査のあたりでちょっと(だいぶ?)ウトウトしちゃった…。

エターナル・サンシャイン鑑賞。 

もし単なる、出会って別れてというラブストーリーだったらそんなに興味が持てなかったもしれないけど、消されたくない記憶の抵抗がスリリングで、またちょっと謎めいた要素もあって最後まで面白く見られた。
私はおそらく独占欲ならぬ所有欲が強い人間なので、記憶という私だけが所有できる最たるものを手放すなんてたぶんできない。けれどももしカジュアルに記憶が消せる世界になったら、どうだろう。そういう選択をすることもあるのだろうか。なんかつい、書き残したりしちゃいそう。それはともかく。最初は少しモヤモヤしたものの、主人公カップルにしても、あるキャラクターにしても、消されてもなお残るものが引き寄せ合う物語でもあるところが好き。
奇抜で風変わりなケイト・ウィンスレットもかわいかったし、キルスティン・ダンストもめちゃくちゃかわいかった。

カード・カウンター鑑賞。 オスカー・アイザックがセクシー。だけで済ますには惜しいのだけれど、どんな言葉で表すのが適切なのかが難しい。 

この作品の凄さは、私にはまだちょっと理解できていないかもしれない。
「なんなんだろう、この人は」が、最初の印象。モーテルに入るたびに、家具にシーツ?を被せる儀式を繰り返す。じわじわ変だし、本人の表情が劇的に変わるわけでもないので波もない…ように見える。刑務所の映像がすげー気持ち悪くて悪夢みたいなんだけど、実際悪夢みたいなことはあったわけで。あの映像が現実感がないせいで(ないおかげで?)それが良いとか悪いとかでなく、どういうスタンスで見れば良いのかわからなくなってしまった。
壊す方も壊れていくみたいな過去と事実があって、だから人生を諦めていて人を寄せ付けない。目立たないように生きていきたいけど、許される方法も本当は求めているのかもしれない。そういう意識が、人と関わることで滲み出てくるのは好き。罪は消えないけど、自分の人生を生きてもいいと思えるようになった、という結末なのかなぁ。

リトル・エッラ鑑賞。続き。 

エッラの不機嫌顔がすごくかわいいし、トミーおじさんも優しくて良い人だし、押しに弱くて優秀な技術者?オットーも絶妙なかわいさだった。なんでこの写真汚れてるの?と思ったら、汚れじゃなくて穴だったし、お母さんがダーツの名手だったのが結構好き。
寛容な社会をサラッと見せられると、今の子/これからの子はこういう見方で世界を見て育っていくのかーすごいなーと思う(し、羨ましいとも思う)

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リトル・エッラ鑑賞。おじさんと私だけの世界に邪魔者がやってきた!エッラがおじの恋人に仕掛けるイタズラの数々…。かわいらしくて軽快で、しっかりほっこりさせてくる。 

エッラの世界にはトミーだけで良かった。でもトミーにはトミーの世界がある。それが許せないところが子どもらしくてかわいかった。他の人には他の人の世界があると受け入れていくのが、嫌味なく、楽しく見られる。スティーブを受け入れられるようになって、エッラはサッカーを一人でしなくなる。それって本当にすごい成長だ。見終わった直後はそこまで思い至ってなかったけど、思い返すとじわじわとポイントが上がっていく。すごく良かった。
ペットに関してはちょっとハラハラしたけど、数々のイタズラがすべて裏目に出て、どこを切り取っても笑ってしまう。それはひとえにトミーの恋人スティーブがめちゃくちゃ良い人ってのがあって、とにかくそこがすごい。スティーブ以外もみんなすごく面白くて好きだった。

パスト ライブス/再会鑑賞。続き。 

2番目は、こういうの見ると、アーサーの立場…と思ってしまう。韓国語をどこまでわかっていたのだろうか、もしかしたら、6割7割はわかっていたんじゃないか…勝手にハラハラしてしまって見ていられない。別に誰もそんな変な会話はしていなくても。ノラとヘソンがプラトニックだからこそズカズカと踏み込めないというか。夫なんだから少しくらい幅をきかせたっていいのに(まぁ、そんな人だったらノラのパートナーになってない思うけど)、「自分の知らない君がいる」ことへの不安を口にしたり、静かに二人の隣に座ってたり。あー!良い人だからこそ落ち着かないー!

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パスト ライブス/再会鑑賞。縁についての物語。あるいは初恋の。24年越しの初恋。 

正直…感想が書きづらい…。
まず1番の感想は「初恋を20年も引きずるものじゃないなぁ」だった。最初、ヘソンは何をしに行くのだろう、と思ってしまって。奪ってやろうとかでもないから。片やノラにとってはとっくにもう終わっていたものだと、私は思う。だから何のためらいもなく再会した途端にハグができる。もちろん、ハグをする文化で育った人と、ハグをする文化で育っていない人の違いもあるだろう。それがあっての最後。ヘソンが逡巡なしにハグをするのは、終わらせると決めたからだ。そのためにニューヨークに来たのかぁ…と、そこは少し納得がいったかもしれない。今のノラではなく、自分の中のナヨンとの決別。「その時会おう」は「来世で会おう」で、もう永遠に会わないということだ、たぶん。だからノラは泣いたのだろう。初恋はいつまでも記憶に残るし、縁だって形を変えてもずっと繋がっていたかもしれない、でもノラは、もしかしたら友情も失ってしまった。

オッペンハイマー、歴史的なことなので特に伏せる意味もないけど、一応伏せておく面白かったところ。 

他の作品で見知ってる俳優がいっぱいいたので役名じゃなく俳優名でキャラを把握する体たらくではあるが、クラウス・フックス役は全然地味で誰だかよくわからない感じの俳優だったので面白かった(有名な方だったらごめんなさい)爆破の実験の時も「フックス、頭を下げろ」ばっかり言われてて。そもそも情報をソ連に横流しにしてたの、あの地味なやつだったんかーい!

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彼自身は原爆によってどんな酷いことが起きるか一番わかっているであろう自分たち科学者を大量殺戮の責任は自分たちにはないのだと説得できる人で、他人から見れば自分自身をも説得できる人間だとまで言われる。けれど、それでも頭をよぎる閃光、悲鳴、焼ける世界の幻覚に苛まれ、聴聞会の流れを受け入れていく姿に"罰されたい人"なのだという印象を受けた。(それをキリアン・マーフィーにやらせるところに結構なフェティシズムを感じるのは私だけだろうか)
また、序盤で天才たちが少し言葉を交わした部分が、最終的にストロースこそが天才たちにとっては話題にするにも値しない取るに足らない人物であったと当てこすられるのは溜飲が下がった。いや、注目すべきはあの時点で既に未来を正確に予期していた天才たちの会話自体なんだけれども。
ノーラン映画にしては女性が綺麗に見えたと思う(そこがいつも不満😅)聴聞会で奥さんの番が来た時、最初落ち着かなげだったのに徐々に流れを掴んで、その場の空気を掌握していく姿が、なんとなく好き。

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オッペンハイマー鑑賞。
原爆の!原爆の!と身構えるほど科学の話でもなく、どちらかと言えば政治多めの話で意外だった。だから面白いかと言われると、全然知らない話ばっかりで、TENETとかとはまた違う意味でついていけてないのだけれど。とはいえ、全然眠くならなかったのは音とか、やっぱり良かったからかなー。ありがとうIMAX。
大成功の直後、実験から実用となると、蚊帳の外にされてしまうオッペンハイマーの表情。世間的にはヒーローかもしれないけど、実情としてはあの瞬間に軍にとってというか国にとってというか、既に何者でもない、取るに足らない人物になってしまっているように見える。大統領に、なんならそのまま言われる。あの「責任があるのは、私だ」は慰めの類ではなく軽蔑に近い「お前なんて何者でもない」と同義だ。
自分の手から離れていった途端いろいろなものをコントロール出来なくなっていくようにも見えた(歴史的な事実としては公聴会までにも、もっと時間が経っているんだろうけど、イマイチ時間の感覚がわからない映画だった)

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション前章鑑賞。続き。 

高校生活って楽しいよなぁ!私がファッション方面に興味がないのと田舎の高校生だったのとで、一緒に服を買いに行こう!みたいなイベントはなかったけど、ゲーセンとかカラオケとか友達の家でダラダラ過ごしたり、そういう高校時代を思い出した。うちの県はツチノコが有名らしいけれども捕まえに行ったことはない。
全然どうでもいいけど、門出ちゃんのお父さんは声がいい。おんたんのお兄ちゃんも素敵だ、心霊写真爆撃してるのはどうかと思うけど。
さらにどうでもいいけど、門出ちゃんにデーモンとあだ名をつけるセンス!私だったら「デーモンとかめっちゃかっこいい!」と思ってしまうので、あれでいじめる意味が分からない。

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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション前章鑑賞。 

いきなりクライマックスみたいな危機シーンから始まる!のに、その危機がずっと頭上にあり漠然とした不安を抱えながらもぽやんと女子高生の日常なので、面白いとは聞いていたけど何がそんなに人を惹きつけるのか…と思っていたら!
うわぁ、こんな話になるとはー!という、思ってもみない方向に転がるストーリーって大好物!うっすら面白いということだけを教えてくれた皆さん、私にネタバレをしないでいてくれてありがとう!ネタバレを踏まずにいた私おめでとう!最近見た『アンテベラム』の時もこんなことを想った気がする。
その存在が"絶対"という友情の話が好きだ。ただそれはともすれば"依存"になりかねず、そうすると健康的な関係じゃないなぁと思ってしまうのだけれど、おんたんと門出ちゃんは双方向に"絶対"(が明言される)で、かつ他の友達ともしっかり関係を築ける子たちで、なんとなく安心して見られた(その上で、小学生?子どもゆえの正義に対する視野の狭さとかそういうシリアス方向の振れ具合もぐっとくる)。

ストレイト・ストーリー鑑賞。
へー、デヴィッド・リンチ、こういうのもあるんだー。意外!奇妙さがあまりない!まぁ、トラクターでロードムービーってこと自体が奇妙ではあるんだけど。
『ツイン・ピークス』の時は、間=笑えるおかしさだと思って見てたけど、これは、なんか、間がじっくり優しい。なんでもないことで別れてしまった人に会いに行く。二人で見上げた星空を忘れない。ただそれだけの物語。ゆっくりゆっくり進んで、道中で人の心に残していく言葉もすごく優しくて、じんわりと良かった。
若い時に見てたら「なんだこれ」と思ったかもしれないから、今見てすごく良かった。年取ってからまた見たい。

ロボコップ鑑賞。リメイクの方。
評判が悪いのはなんとなく耳に入っていたけど、全然悪くなかったよ!ジョエル・キナマンが好きっていうのは、まぁ、ある。あと、かわいそうなキャラって、好きなんだよね(最悪な感想だ!)動く時にいちいちウィンウィンって音がするのはダセェんだけど、もう、そういう世界だし、いいよいいよ!もっとやっちゃって!スタイリッシュになってていいよいいよ!私は好きだよ!
昔のやつって結構絵的にグロかった気がするんだけど、これはそうでもなかったかも。そもそも脳みそだけ(だけでもないが)生かしてる時点で精神的にグロいか。ドレイファス法云々とか、アメリカは偉大だー!みたいな言い方とか、いや絶対そう思ってないじゃん…っていう表現の仕方もなかなかに黒いなぁと思う。
全然映画自体と関係ない感想なんだけど、アメコミ映像化作品で見たことある人ばっかり出てくる!若干DC勢が多い?

コール・ジェーン鑑賞。続き。 

ジョイが仕事として最初に会った女性が最初の施術相手というのとか、パンプキンパイ量産とか、真面目なテーマだけど見せ方も面白かった。
体を救ってくれる人の必要性と同時に、心細くて伸ばした手を握ってくれる人の必要性、また救い手を育てる必要についても感じる、強い物語だった。

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コール・ジェーン-女性たちの秘密の電話-鑑賞。特別何かに追いかけられるとかいうこともないのに変な言い方だけど、手に汗握って妙なスリルを感じながら見た。 

ジョイの施術のシーンはもちろんヒヤヒヤしたし、それ以外でも、もしたった一人でも術中にあるいは術後に何かあったら、それだけで全員の人生が終わるかもしれないし、実際に摘発されてもいる。ただメインはそんな話でも絵面でもない。それなのにずっとそれでハラハラした。私が勝手に緊張してただけなんだけど、そのスリルも魅力だった。
違法だとしてもやらなくちゃいけないこと、やらずにはいられなかったこと。ジョイの体の話を、男たちの誰一人ジョイをまともに見ないで決めていく世界だから。あの描写、すごくゾッとしたし、嫌さが効いていた。ジョイ自身が、ジェーンというグループを通して女性の体について学び直し…あるいは初めてきちんと学んだのかも?まぁとにかく、"ただの主婦"に押し込められたクレバーな自分を発見していく。

DUNE 砂の惑星 PART2鑑賞。 

音がすごかったー。めちゃくちゃリッチな体験だった。映像も贅沢で、思う存分世界に浸れる。見た環境(Dolbyシネマ)のせいもあるかもしれないけど、前作より世界にのめり込んで見られた気がする。とはいえ、前の話をしっかり覚えて見ているわけではない。ゆるくてごめんなさい。
宗教的な話だなぁとも思うし、母系・男系の強烈な話だとも思う。アトレイデス家の人間としての立場、死んで蘇る救世主という圧倒的に父権的なイメージ。一方で言語やサンドワームといったフレメンの文化への柔軟性、また母親であるレディ・ジェシカのお膳立てでもって(望まざれども)固まる地盤。その上、女にしか耐えられないという毒を飲む。ポールは立場もそうだしなんというか…男性性と女性性のハイブリッドとしてバランスが取れていたというか、バランスをもたらす者であるような気がするので(知らんけど)、覚醒してその方法しかないという手段が「皇帝の娘を娶る」なのって、バランス崩れそうだけど大丈夫?と疑問。
血統を掌握・管理しているらしきベネ・ゲセリット、本当に不気味ー。

ミラベルと魔法だらけの家鑑賞。 

そりゃあそうなるでしょうと言われればそうなんだけど、魔法が答えではないというのが良かった。みんなの役に立たなくちゃいけない、愛されなければいけない、そうじゃないなら価値がない。そんなことはないのだ、ミラベルにしても、他の家族にしても。ミラベルには魔法はなかったけど、優しくて賢くて行動力がある、それは全部ミラベルのギフトだ。魔法が使えるからこそ、魔法しか見えなくなっていく家族。家のしきたりに押し込められるプレッシャーに下の世代は密かに苦しんでいるのに…。そういう、家族の限界が、「家が物理的に壊れる」という目に見える形になるのが面白かった。

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映画ドン-映画ファン、映画業界で働く方の為の日本初のマストドンです。

映画好きの為のマストドン、それが「映画ドン」です! 好きな映画について思いを巡らす時間は、素敵な時間ですよね。