TATAMI鑑賞。続き。 

ちょっと前にイランが舞台の映画『聖なるイチジクの種』を観たのもあって、(印象が引っ張られるというのはあるけど)テーマがより理解できたように思った。
ついでに。実況は簡単に「命がけ」と言葉にするけど、本当に本人や家族の命がかかっているなんて思ってないだろうなーというのが、不謹慎にも面白かった。

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TATAMI鑑賞。 

まず、(スポーツにおける)イスラエルボイコットというものを知らず、なぜ棄権?と思っていた。そもそもイスラエルに対する抗議のための対戦拒否であって、イスラエルに勝ったらまずいとかいうことではないのね。という学びを得た。
それをおいても、スポーツ映画という以上に政治的にスリリングで、選手本人やコーチの葛藤、政府側の圧力、家族の逃亡、また助けたいけれど本人からの要請がないと動けないという大会側のもどかしい思いなんかが、モノクロで展開されるから静かなんだけど、キリキリとした緊張感があって、とても面白かった。
これは私の考えすぎかもだけど、レイラのサポートしたのが女性が中心というのも、この映画らしくて良かった。ヒジャブをとるのとかすごく印象的だし。男性医師もいたけど彼も亡命した過去があり、無理なくレイラに寄り添える設定だった。それに、レイラの夫も家で子どもを守り、レイラを全面的に応援し励ます絶対の味方という、私が観たことのあるイランを描いた作品では珍しい男性像だったので。

『街の上で』の東京とこの作品の東京、街・場所が違うってのはもちろんわかっているんだけど、人も全然違って面白い。狭い場所でちゃんと会話をする人が出てくる居心地よさ・居心地悪さと、広くてたくさん人がいる中の孤独みたいな、見える世界も違ってるし。例えば荒川が変なこと口走っちゃうのと、慎二が口を開くと止まらなくなるのって、似てるけどたぶん違ってて、その場所に属している人とどこにも属せない人の違いというか、そこに存在する人の種類が違う感じがした。

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映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ鑑賞。
写真集や詩集を読むのと似ているかもしれない、と思いながら観た(あとから原作?が詩集だと知った)。片方見えないというのはちょっと死んでいるということかもしれないし、みんなスマホばかり見て誰とも視線が合わないというのもちょっと死んでいるのと同じだと思う。そういう中で、「がんばれ」と歌う声を拾っている人だけが、通じ合えるのかもしれない。そして、「がんばれ」の声に励まされている人は意外と多いのかもしれない。ちょっとだとしても死にながら生きるのは絶望にとても近いけど、そうじゃない世界がそこにあって、それって救い。

ウィキッド ふたりの魔女鑑賞。 

荘厳だったりきらびやかだったり、こうやって映像化されていると、映画ってすごいなーって思う。メインの人たちの華やかさといったらない。イディナ・メンゼルとクリスティン・チェノウスが出てたのもアツい。もともと好きな作品だし、観て良かったなぁとは、思う。
ただ、のせられる大衆の愚かさみたいな話であるのもわかっているけど、舞台版では気にならなかったモブのアホさが、映画として個人個人の顔がはっきり映ると、意地悪すぎるしアホすぎんか?と気になってしまって、そこは映画と相性悪いかも。グリンダの友人とか、グリンダの部屋に呼ばれるほどの親しさなのに、特に名前が呼ばれたりもしないのに(映画化にあたって?名前を与えられているようなのに)ただただ嫌な感じしかないからもったいない気がした。

街の上で鑑賞。
勝手に邦画強化月間というわけでもないんだけど。関係ないけど最近観た邦画がハマらなかったのと、『愛がなんだ』があまり好きじゃないので、ノレないかもなぁ…と思いながら観始めたら、失礼ながら、意外にも、面白かった。なんなら爆笑しちゃった。最初のガチガチ演技や、くしくも元カレ元カノ新カレ(違う)新カノ(違う)で集合してしまうところなんかで最高に笑えた。あと警官。オフビートな笑いと、画面の片隅に登場人物を置いて会話シーンを遠くから映すとかの写真みたいにかっこいいキマりすぎな画と、俳優陣(もうとにかく若葉竜也)のあまりにも自然な存在感。全部が噛み合っていて大変良かった。
観ている我々は知ってるけど当人同士は知らない間柄というのが登場人物の関係の狭さに重なるし、その世界の狭さも下北沢らしい(知らんけど)感じがして心地良い。
ちょうど良いから戻ってくるのはわかるんだけど、ちょうど良いからって戻ってこられて、それでいいんだぁ…というのはちょっと思う。恋愛、わからん。私には早い世界。

アノーラ鑑賞。 

思ったより…うーん…という感じ。予告で言うほどシンデレラストーリーでもないし、ヴァーニャが子どもすぎるんだよ…年齢の意味じゃなくて。底辺っぽい暮らしからライジング!な作品は面白いかもしれないけど、アニーが上がってやることが金にあかしたパーティー三昧で、そういう空虚な華やかさを自分が羨ましいとか良いなとか感じないからか、全員に対して「その選択でいいの?」としか思えない。用心棒?お世話係?の強面だけどポンコツだったり、中盤からドタバタコメディチックになるのは笑えたし、まぁそうとしかならないですよねぇ…という終わり方は嫌いじゃないんだけど。「アノーラでいいのに」って言ってくれたり、何でもない会話ができるイゴールが、最後に泣いた時にそばにいてくれて、良かったよね、とは思う。あの家族と接する中で、アノーラの立場を理解してくれる人。最終的に彼に対してそういう行動しかできない、彼にそういう行動しかさせないアニーも切ない。でもやっぱり面白かったかというと、そうでもない。刺さらない映画だった。

パーティで女の子に話しかけるには鑑賞。
思ってたより面白くなかったな…。それで感動するには自分の心が汚くなってしまったというか。昔愛した人が(別れた後に)自分の子どもを産んでいて勝手にいい感じに育ってからの再会に感動しちゃうのかーみたいな、嫌な見方をしちゃって。
ただ、アレックス・シャープとエル・ファニングだから見ていられたという点では良かったのかも。あとルース・ウィルソンが出ていたのが嬉しい☺️あとドクターのコンパニオンのナードル(の人)もいた!☺️

フライト・リスク鑑賞。 

90分くらいで面白い映画って最高だなと思っているので、これは最高。そして、『ダウントン・アビー』のメアリー様、ミシェル・ドッカリーが出ているのも最高。
証人ウィンストンと捜査官ハリス、そしてパイロットのブース。3人だけの狭い空間で絶対に殺させてはいけない証人と暗殺者、未経験者による小型飛行機操縦のスリルといった引きも強くて、もともとコンパクトな作品というのはあるけれど、ダレないし、ポイントは手堅く押さえていて良かった。ウィンストンがちょっと剽軽なキャラクターで良い感じに力が抜けるし(最初はうるさい)、ハリスはわりとカタブツっぽいキャラクターで、バランスもちょうど良かった。それと、心理戦というほどでもないかもしれないけれど、ブースの揺さぶりも気持ち悪くて良かったし、ブースの死に方も良かった。ハリスが捜査官として、また人間としてプライドを守ったという意味でも、あれは「やったぁ!」と思った。

プロジェクト・サイレンス鑑賞。頭の悪いバージョンの感想。 

ジョディー!🥰もうねー、アイドル。毒にも薬にもならない。ただいるだけ、ただかわいい。この子が余計なことして誰かがピンチに陥るとかもなければ、この子が軍用犬たちと通じ合ってなんとかなるみたいな展開もない。大変良い犬だなーと思いました🥰

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プロジェクト・サイレンス鑑賞。 

序盤に出てきたママの絵本が必要になったり、レッカー男が活躍したり、ゴルファーが役に立ったり、パニック映画あるある(かどうか知らんけど)の英雄的行動をとる老人とか、だいたいが回収の気持ちよさのための設定という感じはあるけれど、まあまあのテンポでやってくれるから悪くはない。玉突き事後や橋が崩れる映像も禍々しくて良かったし。
でも霧の中で襲いくる〜という予告から勝手に『ミスト』的な話かと思い込んでしまい、犬か…ってちょっと落ち込んでしまった。なんか、かわいそうになっちゃうんだよね。まぁ、今作の場合は、あの仲間(というか自分の…)が実験されるシーンの見せ方もあって、例えば猿やネズミだったとしても同情する。復讐するもやむなし。
なんなら、もっとやれー!と思ってしまうくらい、政治方面に信用ならなさがあって、韓国映画らしいとも感じた。

悪魔を見た鑑賞。
すごかった…。別に残酷な映画嫌いじゃないし、『チェイサー』や『殺人の追憶』を観た時も韓国映画って描写もストーリーもえぐいなと思ったけど、これはもう、極まってた。しかも、やべぇヤツ、いっぱいいる。タクシーのシーンとか、おまえらもかよぉ!って本気で思った。なのにそのあともまだ出てくる。すげぇや!
一番楽しい時を襲撃して目的を達成させないで、いたぶって、逃がす。そしてまた一番楽しい時を襲撃して…。圧倒的に強い人による、極悪人への復讐。スヒョンのやり方は凶悪だけど、ギョンチョルも酷すぎるから酷い死に方してほしいなぁと思っちゃうし、実際すごかった。あんな復讐の達成、観たことない。すごすぎて、やったぁ!というよりかはなんか意気消沈してしまった。そんなところも含めて面白かった。
身を守るために自首するって、新しいなと思った。新しくはないか。いやでも、ここまでした人間が自首ってなかなか無いような?あいつに殺されるよりマシってことなのか。あそこでスヒョンが攫うのもすごかったなぁ。残酷なだけじゃない「こんなの観たことない」がいっぱいあって面白かった。

エレクトリック・ステイト鑑賞。
あの映画やこの映画っぽいなと、それぞれのパーツはどこかで見たことある話って感じなんだけど、ちょっと可愛くないのも含めていろんなロボットが出てきて楽しかった。ただ、ロボットってわかってるから一応楽しめるサイドにいるけど、自律して行動する意志のあるものたちが戦いに負けて収容エリアに強制的に移動させられて、しかもそこもボコボコに叩かれるっていうのは、素直に楽しめない現在の世界情勢…。いや、現在じゃなくてもか。捕虜収容所とか○○人強制収容所とか、普通に思い出されてゾッとしなくもない。
ヘアカットロボットに絆されてるキーツ🤣

ロングレッグス鑑賞。 

どちらかと言えばミステリ寄りの作品の方が好きなので、結果的になんということはないホラーだったのは好みとしては残念だけど、悪魔崇拝とか人形とか、守るためにと始めたはずなのに取り込まれていってるとかが気持ち悪くて面白かったし、何よりロングレッグス…ニコラス・ケイジがめちゃくちゃ気持ち悪くて良かった。オープニングクレジットに出てたからわかるものの、顔見ても一瞬ニコラス・ケイジってわからないくらいだったし。色白くて全然違うんだけど、なぜかちょっとSmells Like Childrenのジャケットを思い出した。
ホラーではあったけど、アメリカの犯罪ドラマとかでよく出てきそうな犯人って感じ。ていうか、DCファンとしては、あのお人形を観て、一瞬死体(か、まだ生きてる子ども)に人形の顔を取り付けてると勘違いして、ピッグ教授とドーロトロンじゃん…と思ってしまった。人形の顔を人間に取り付けるという発想してる私の頭がピッグ教授でした🐷

ボーダー 二つの世界鑑賞。
それなりに暮らしていけていたとして、それでも世界と自分の間に溝を感じていたとして、そこで本来自分がいるべき世界・自分と同じ存在に出会ってしまったら。自分に欠陥があると思って生きてきて、でも本当は世界の方が間違っていたら。そんな、世界からの疎外感を誰しも多かれ少なかれ感じているんじゃないかと私は勝手に思っているのだけれど、こんな形で見せられてしまって、なんだかすごくどんよりした気持ちになった。ティーナの見た目にギョッとした自分にもガッカリだし、自分が彼女の立場だったらと考えてもこんなに孤独なことってないなーと。
初めて正しいと思えた身体や世界を、良心に従って裏切る。もうねー、最後、彼女が死んじゃうんじゃないかと思った。幸せになってほしいなー。

別れる決心鑑賞。
張り込み中の「彼女を観察する」と「彼女の生活に入り込む」が両立する見せ方が独特で面白かった。そういう境界が曖昧になるような観察をしたから、ヘジュンの捜査官としての誇りは崩壊したし、ヘジュンを観察したソレも崩壊してしまったのだろう。二人の恋愛的な心の動きはともかく、後半の事件の動きがあまりよくわかってない…。
数は多く観てるわけじゃないけどパク・チャヌクにしてはそんなにエロくないなと思った。窃視の話なわりにはあまりねっとりしてないというか、映像が綺麗だからさっぱりして見えるというか。でももしかしたら男性目線(もっと言うと、ヘジュンのような、男性の目線)に私が入り込めてないからかもしれない。だって「その女、あかんじゃん…」って、最初から思っちゃうし。ガジェットはいちいち今っぽいけど、そういう女にハマって崩壊していくというめっちゃクラシックな話で、思い返すと好きさが増す。
『お嬢さん』といい、(すっぽんは海じゃないけど)海産物の使い方、面白いよね😂

ベイビーわるきゅーれ鑑賞。
評判はよく聞いていて楽しみに観たのに、わりと序盤からノリがキツくて観てらんねー…と思ってしまった。たぶん、笑いが致命的に合わない。というわけで、アクションもすごいんだろうけど、楽しむとこまで気持ちがいっていない。自分が彼女たちと同年代でただ「かっこいーなー」とか、それか今よりもっと上でただ「かわいーなー」って気持ちになれるならもっと楽しめたかも。まぁ、私の映画じゃなかったってことだ。

ドライブ・イン・マンハッタン鑑賞。 

どうでもいい人にしか話せないことってあるよねという点と、たいしたことない話だけどこの二人だから見ていられるという点で面白かった。こういうの、嫌いじゃない。

宮本から君へ鑑賞。
序盤から何か良くないことが起こったのだろうとは思ってたし(井浦新を疑ってた、ごめん)、案の定キツめの表現があって、別にそれが理由ってわけじゃないけど、終始ノレなかった。みんな怒鳴りすぎてて苦手、という完全なる個人的好みは置いとくとして。宮本の暑苦しさが良いってのもわかるし、みんな演技も良いってのもわかるけど。なんだかなー。当事者の女、置いてけぼりじゃん。こんな『最後の決闘裁判』みたいな感想を抱いてしまったせいで、私には合わなかった。
救急車が来て「お父さん、落ち着いてください」って言われてるとこは好き。宮本がしっかり(してるか微妙だけど)ちゃんとお父さんだ。

港に灯がともる鑑賞。続き。 

その灯が「長田に行ってみたらおばあちゃんのことを思い出した」と、父親と話せるようになっている。電話での距離とはいえ。父親は「今までさんざん言ってきたじゃないか」というけれど、自分の経験によって、自分の人生に関係があると思って初めてその話が灯にとって意味を持つ。そこが良いなぁと思ったし、同時に意志の疎通?教育?がうまくいってない。
家族という閉じた場所にいて何度も何度も聞く話より、外に出て仕事として出向いた先で出会う人・生活を通して知ること、社会に出ることで経験と実感が結び付く。外の人と繋がって生きることが、ルーツを含め自分自身や家族をより知ることに繋がっているし、彼女の精神面にも反映されているのかなぁと思った。外を向くことで自分を知るのが、何もかもわからなくなって身動きが取れないみたいな精神状態からの脱出になったのかなと。

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映画ドン-映画ファン、映画業界で働く方の為の日本初のマストドンです。

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