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愛はステロイド鑑賞。 

うーん、面白かったけど、もう少し行ってほしい。何がかというと、こういう映画は『テルマ&ルイーズ』を思い出すので、どうせ今作るなら『テルマ&ルイーズ』の一歩でも二歩でも先に行ってほしいと期待しちゃうんだけど、その点が、半歩くらいだったかな。
ジャッキーは住むとこないからルーの家に転がり込んだわけだし、ルーはジャッキーみたいな人がタイプなのにゆるふわデイジーと付き合ってたっぽいし(一目惚れのシーンはたまらないものがある。表情、すごく良い)、お互いどうしようもなさがあって、あまりキラキラしていないのがリアルかもしれない。そういうとこはむしろ普通の恋愛感があって良いし、ルーの苦痛に反応して発現するジャッキーの力というのも「愛」って感じでまぁ面白いんだけど。あと、面白いと言えば、姉の夫みたいなわかりやすい暴力男タイプの支配もあれば、父親みたいなやんわりじわじわ死なない程度に締め付けるタイプの支配もあって面白い。

愛はステロイド鑑賞。つづき。 

でもなんだろ。ルーは父親の支配からは逃れられたかもしれないけど、結局暴力性(あるいは暴力性の後始末)からは逃れられないのかもなぁ。本人はジャッキーへの愛ゆえってことで満足してそうだけど。やめようと思っても最後の最後までタバコやめられなかったのと一緒で、暴力性にふりまわされる性質や行動をやめられない。だから二人のキラキラ逃避行はキラキラ長く続く恋愛生活にはつながってない気がする。行き止まりに突っ走る話も嫌いじゃない、でももう半歩進んで、こんな二人で幸せになる未来がほしい。
ジェナ・マローン(の役)ってあんな感じなのかー。私の脳内ではどちらかといえばクリステン・スチュアート枠にいたのでびっくりだよ。まぁ、『エンジェルウォーズ』しか知らんけれども。

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