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ぼくの名前はラワン鑑賞。 

難民映画祭の作品の一つというのもあって楽しみにしていた。自分のことを自分で語る、言葉を手に入れることって、フィクションでもノンフィクションでもよくあるし好きなテーマだけど、聾者が、異国で、それを獲得する話なので、より胸に迫るものがある。
序盤のラワンを観ておとなしい子なんだなーって思ってたけど、終盤の生き生きと友人たちと会話する姿はびっくりするほど違っていて、言葉を得て他者に表現できて初めてわかること、"本来の姿"とかよく言うけど、家族どころか本人すら自分の明るくて饒舌な性格をそれまで知らなかったのかもしれないというのがとても面白かったし、勉強になった。
難民という立場の難しさプラス聾唖のハンディキャップの話で、また(後々その感覚は和らぐとはいえ)母国の価値観を引きずって両親が手話をよく思っていないとかのテーマは重いけど、重苦しい映画ではなくて、ラワンの利発さと逞しさ、あとお兄ちゃんの優しさもあって、軽やかな気持ちになる素敵な映画だった。

ウォーフェア 戦地最前線鑑賞。 

威嚇飛行の迫力に驚いた。というか、もうかなりビビった。あれ、あんな場所であんなのされたら、マジで怖い。
前作『シビル・ウォー』でもそれまで何とか上手く乗り越えてきたけど突然ダメになってしまう人が出てきた(主人公だった)が、今回はウィル・ポールターがその役目で、ポッキリと折れる人フェチを感じる。創作物における感情としては美味しいけど、こうリアルな作品?状況?でやられると、観てるこっちもわりとダメージを受ける。
サムやエリオットを観ると足蹴るな💢とか無事に助かってくれ!ととても思うんだけど、ふと冷静に(?)市民目線になると、わたしんちに何してくれんのよ💢が後味としてめちゃくちゃ残る。

28年後…白骨の神殿鑑賞。 

ヴォルデモート卿がノリノリで踊っていらっしゃる…尊い…いや、それは置いといて。一番のメインだけど置いといて。
幼稚な残虐さと強いリーダーシップの下で結びつく若者グループと、孤高の老賢人ケルソンの対比が印象的。サー・ジミー・クリスタルの残虐さはある意味見どころかもしれないが、やはり前作に感じた、死んでしまったら失われるものの大きさを感じる。
ケルソンとサムソンの結びつき、たまたまなのかわからないけど治癒できたという事実や技術は、もしかしたら今後誰にも伝わらないかもしれない。ケルソンが残したものが誰かに、ちゃんと理解できる人に届くことを願ってやまない。そして、サムソンであるところの、28年前に少年だった彼に、28年間の意識があるのか、これからどうなっていくのか、とても気になる。スパイクたちや1作目のキリアン・マーフィーたち?のことも。

28年後…鑑賞。
映像がめちゃくちゃ綺麗な気がする。去年配信で見た『28日後…』と比べるから余計にそう思うのかも。脚本がアレックス・ガーランドたけど、それと関係なく、映像の質感?緑色の鮮やかさ?に『エクス・マキナ』を思い出した。
感染者、特に"アルファ"の怖さはもちろんあるんだけど、そこよりもスパイク少年の成長と親離れ譚。死にまみれた世界だけど、選択した死、安らかな死が癒しであったことも印象深い。
メメント・モリは人間はいずれ死ぬのだと覚えていろということだけれど、死んでしまったら失われるものがたくさんあるというのも意識させられた。母親の中にしかないもの。例えばスパイクの祖父に関する記憶はもう誰も知る事はないし、襲いに来たあいつを実は母親が殺していた事実?も、スパイクは知らないまま。なんだかそこに美しさと寂しさの両方を感じる。

海辺の映画館-キネマの玉手箱鑑賞。
時間も場所も人もも変幻自在に、戦争の歴史・映画の(おそらく日本映画の?)歴史を辿る旅路。と聞くとなんか面白そうなんだけど、見ると全然違うと思う。歴史、特に日本映画の歴史を知らない/思い入れがないといえばそうなんだけど、あってもたぶん面白くはならないような…。なんなら新選組好きだし、鳥羽伏見の戦いなんてまあまあ興味ある方なのにね。
これは…映画…なのか…???配信で途中で見るのやめたりして何日かかけて見たからまだいいけど、これ劇場で観たらそうとうしんどかっただろうなぁ。フラッシュアニメみたいなところもあって、なんか…安っぽい…。言いたいことはわからんでもないが、どうしてこの形になるのかはわからない。

π(パイ)鑑賞。
数字にとりつかれた男が精神のバランスを崩していく…いや、そもそも崩していたのか?そういうところは『ブラック・スワン』にも似ていて結構好きだ。あと、別にモノクロだからってだけじゃなく、主人公がちょっと変わっていたりして一筋縄では行かない話の雰囲気に、クリストファー・ノーランの『フォロウィング』を思い出した(これは夫も言っていた)。
NY、地下鉄、ユダヤ人コミュニティなんかを見ると、『コート・スティーリング』の答え合わせというか、なるほどこういう作風か!と納得がいくところも多い。

コート・スティーリング鑑賞。続きというか、キャストが好きっていう話。 

オースティン・バトラーはあまり知らないのだけれど、顔も体も一級品なのに口が半開きでちょっと間抜けっぽく見えるところが巻き込まれ主人公としては最高に似合ってたし、後から読んだらパンフにも「口が半開き」って書いてあってにっこりしてしまった。半開きかわいいね。ゾーイ・クラヴィッツは華奢で顔小さくてスタイル良くてキャットウーマンなので言わずもがな最高だし、マット・スミスなんて11代目ドクターがモヒカンパンクファッションってだけで最高だし、一時『CSI:科学捜査班』にいたリーヴ・シュライバーと、『LAW&ORDER クリミナル・インテント』のヴィンセント・ドノフリオがバディってだけで美味しい。と思ってたらどんどん脱落していくから寂しい😭

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コート・スティーリング鑑賞。 

キャスト的にすごく楽しみにしていたのと、ポスタービジュアルとあらすじで勝手に期待のレベルを上げてしまったのが良くなかった。巻き込まれムービーは嫌いじゃないんだけど、ハンクの情けない顔を笑ってられるレベルまでならともかく、イヴォンヌが死んだりの巻き込まれ被害が大きすぎて、微妙にすっきりできなかった。
が、ダーレン・アロノフスキー監督だったのを考えると、まあまあそんな感じ…NYの景色とか、ユダヤコミュニティとか、モヤつく結末とか…はわかるなー、とは思う。とはいってもやっぱり、私には、この監督だからこのストーリーでも面白い!とはならなかったけど。(関係ないけど『ブラック・スワン』はめちゃくちゃ好きです)

チャップリン鑑賞。 

前からいくつか作品を見たことはあって、ロバート・ダウニー・ジュニア主演の『チャーリー』もずっと昔に見たことがあるので、その知識は結構役立った。というか、今回彼の人生についてはそんなに深く描かれてるわけじゃないから。あのチャップリンの、子どもたちによる父親評と、ルーツ(かもしれない)ロマについて。
みんなその血統にあることを誇らしげに語るのがなんか面白かった。例えばロマの迫害の歴史とかを、アメリカから追い出された父親に重ねて、余計に思い入れをもってるのかなとも思う。
ロマの音楽といえば私が唯一知っているジャンゴ・ラインハルトの名前が出てきて嬉しかった。ジョニー・デップが『耳に残るは君の歌声』でのロマの役の話をしていたけど、『ショコラ』ではジャンゴの「マイナー・スウィング」を弾いてたし、縁がおありだなぁ。

異端の鳥鑑賞。
少年がこれでもかと酷い目に遭う。柔らかい体も優しい心も傷ついて、少しずつ頑なになっていくのが目に見えてわかってたいそう辛い。彼自身が痛めつけられるのもそうだし、いろんな種類の人の悪行?を目撃する役目も負っていて、すごく過酷。その過酷さは、家族と離れ離れにならなければ受けなかった仕打ちかもしれない。だけど、そうじゃなかったらきっともっと酷い目に遭っていた時代でもあって、それを考えるのもしんどい。
最後に自分の名前を書くことが、彼の凍りついた心がいつか柔らかさを取り戻すのかもしれないという希望ではあるけれど、それでもきっと、何もなかったことにはできないという辛さもある。

シャドウズ・エッジ鑑賞。 

ジャッキー含め警察側よりも、悪役側兄弟たちの方が魅力的だったかもしれない。顔の良いのを揃えました!みたいなところも、アクションとかの見せ方としても。早着替え逃走とか欧米の映画とかでも良くあるけど、普通にワクワクするから好き。ジャッキーの、見たことあるー!みたいなアクションももちろん面白いけど、映画としては新鮮なものが見たいので、やっぱ悪役側に面白みがあった。
とはいえ、老兵二人の知恵と経験メイン(それはそうと普通に戦闘も激烈強いが)の対面は緊張感半端ないし、捜査を通して…というか特にあの表面上だけ和やかな夕食会で秋果と和解していくのはベタだけど好き。
それにしてもジジイ強すぎなんだよ、まさか全員切り捨て方向に行くとは…。

YADANG/ ヤダン鑑賞。 

正直、ユ・ヘジンくらいしか出演者を知らなかったんだけど、ガンスと皇帝のキャラが立ってて面白かった。兄貴分タイプユ・ヘジンからの、主人公をハメる悪役ぶりと、大物にへつらう小物ムーブまで見られたのも満足。大物周りが腐ってるとか、そのために権力の側がいろいろ揉み消して庶民?にエグめの被害が及んでいるとか、韓国映画っぽいなーと思う。復讐でスッキリしつつも苦味が残るのも…。だって、(元)ヤク中とはいえ若者二人が退場するとは思わなかったもの…。あの二人もなかなか面白い子たちだったから容赦なさにちょっと驚いた。

世界一不運なお針子の人生最悪な1日鑑賞。 

選択、選択、選択…。思わぬ共闘や思わぬ相互理解があるし、選択を全部見せてくれるのがゲームブックみたいで面白かった。ルートが糸で示されるのも可愛くて好き🧵
人生に不器用な感じなお針子が、巻き込まれムービーの割にミシンのトリックとかガンガン駆使してくる機転が意外。メインの事件は死んだり殺されたり爆発したりとビッグなんだけど、景色と人々がのんびりのどかで(ウェディングドレスの女性はキレ散らかしてるけど)ギャップが面白かった。

同胞(はらから)鑑賞。
最初はなぜこの人はこんなに上から目線なんだろう…とか、あまりにも会議がぐだぐだしているので不安しかなかったのだけれど、終わってみると「良いものを見たなぁ!」という気持ちに。田舎の体育館でのお芝居だけど、生演奏付きだし結構豪華なのでは…と思ったりもした。青年団の人たちも劇団を迎えるだけじゃなく村人の送迎の手配なんかもしっかりやってて、ぐだついてたわりにやるじゃん!みたいな。それもあるし、最後の「幸福とはそういうものなのではないか」という言葉。『学校』でも「幸福って…」という台詞があったのを思い出し、二重にグッときた。
それはそうと、(別に全然悪い意味ではないんだけど)田舎の人は田舎でそれなりにくっつくみたいな地に足のついた現実感にちょっと驚いた。

モンテ・クリスト伯鑑賞。 

子どもの頃にとても好きだった本のうちの一つなので、観られて良かった。とはいえ、子どもの頃に子ども向けの『巌窟王』を読んだきりなので、いろいろと端折ったり細かい設定の変更もあるのだろうけど特に気にならず、脱獄劇と復讐劇の両方を、わりときちんと上手くまとめて見せてくれて満足感がある。特に、脱獄がちゃんとあるのが良い。脱獄モノ、なぜか昔から好き。掘るのが好きなのかなー。前世がモグラだったのかもしれない。
一人…二人…と数えながら破滅させていくのも気持ちいい。心残りといえばモレル商会(の、かわいいお孫ちゃん)を救えたのかどうかが微妙にわかんないことくらいか。たぶんダングラールから奪ったものを返したりしてるんだよね?だよね⁈しててくれ!

ボディビルダー鑑賞。 

『ジョーカー』がそもそも好きじゃなくて、すでに同じような大作もあるから、こういうのもう十分です…と思う。最初はどんな人なのかわからないから主人公のこと応援したい気持ちがあったけど、自分のことばっかりしゃべる人、しんどいなぁ…。そして、応援してる気持ちが一気に萎えたのはあるけれども、デート相手が性格良さそうな子だったのもあって、なんとかなりそうな線を自分で潰していってるのを観るのっていたたまれない。主人公の性格のせいもあるし、ボディビルという種目自体の厳しさなんかもあるし、もともと作品自体をそういう意図でつくってそうだからそれが悪いってわけじゃないんだけど、緊張がずっと続いてる、ずっとテンションが張り切った状態なのが疲れた。
ヘイリー・ベネット、だいぶふっくらされた気がするのはともかく、性格良さそうな感じがとても好きである。

ワーキングマン鑑賞。 

昨年の映画初めが『ビーキーパー』だったので今年はこちらを!
『ビーキーパー』ほどぶっ飛んだ?設定ではなかったのでそこまで新年らしく景気がいいぜー!って感じではなかったけど、それはそうとステイサムの圧倒的強さと(笑っても)怖い顔を味わえて最高だった。マフィアの息子たちがアホっぽいのと、こちら側の娘たち2人が賢くて優しいみたいなところもちょっと面白かった。
ジェニーが女を倒した方法が2作目の方の『スーサイド・スクワッド』のハーレイを彷彿とさせ、デヴィッド・エアーの内心を勝手に想像してしまう笑

ナショナル・シアター・ライブ『インター・エイリア』 鑑賞。 

ロザムンド・パイクがすごくて、しかし緩急の急しかないみたいな怒涛の喋り倒しでぐったりしてしまった。悪い意味じゃなくて、話の内容が重いのと、仕事と家庭の両立で忙しそうなのとで、演技が上手いしすごいからこそ、疲れる。普段よく観ている映画と、そんなに慣れ親しんでないお芝居の違いってのもあると思う。パフォーマンスする人も力がいるから、観る方も力が入ってしまう。
女の子との付き合い方とか敬意を教えるってのははもちろん必要だし、実際親から子にきっちり伝えてはいて、じゃあどうしたら良かったの?って思うけど、男同士の付き合い方?ノリ?についても教えていくべきだったのかなー。しかし、それって親の仕事か?とも思う。少なくとも最後の決断をできたというのは、育て方がギリギリで間違ってなかったってことじゃないか。それまでにやったことがアウトなんだけど。

ズートピア2鑑賞。 

正直言ってジュディの行きすぎたポジティブさをかなりうるさく感じて乗り切れなかった。乗り切れなかったどころかわりとイライラした。命を賭けるに値する問題であるとは思うけど、無計画に飛び込んでいいってことにはならないだろう。自分が謝られて当然なんですか?
自分と相棒の命は最低限考えて行動してほしい。マーシュランドの設定や地元の名家が…みたいなところは好みではある。その設定があるからこそのモヤモヤもあるけど。字幕で観たら文字を読むというワンクッションあるから、また違うのかもしれない。

クリスマス・イブ・イン・ミラーズ・ポイント鑑賞。 

なんか変!ちょっと前に『さよならはスローボールで』を観たのだけれど、あれと似た感触もある。ただ、もっと何もない、かも?一家(一族)のクリスマスイブの一晩を映しただけ。介護問題や母と娘の関係、ティーンエイジャーたちの集合とか要素としてはいろいろあるんだけど、わりと投げっぱなし。クリスマスイブというだけで、"普通の人のとある1日"ってそんなもんかもしれないと思うと、そこだけ切り取って映画で観るってある意味贅沢。というのもあるし、警察官二人組やゴミ箱漁りに怒り狂う店員さんとか、いちいちキャラが立ってて好き。
あと、若者がそれぞれ乗る車の中で音楽のジャンルが様々だし、映画の中でもコメディっぽかったりホラーっぽかったり、いろんなジャンルの演出?が出てきた気がする。叫ぶ子供とか、突然シリアス?に話しだす警官とか。そのつかみどころがない感じも面白かった。

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映画ドン-映画ファン、映画業界で働く方の為の日本初のマストドンです。

映画好きの為のマストドン、それが「映画ドン」です! 好きな映画について思いを巡らす時間は、素敵な時間ですよね。