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愚か者の身分鑑賞。感想っていうか、綾野剛の話。 

特別ファンというわけではなかったが今回改めて綾野剛すごいなと思った。役者なんだからと言われれば当然だが役によって全然違う人に見える。去年観た『でっちあげ』と喋り方とかも全然違う気がする。
今回は特にタクヤがマモルを助ける理由を聞くシーンなんかすごかった。タバコを持つ手が少し震えている。イラつきや不安、冷酷でありたいけれど捨てきれない人間味がにじみ出ていて、めちゃくちゃ上手いし綾野剛ってかっこいいんだなーと思った。

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愚か者の身分鑑賞。 

ポスタービジュアルしか知らずに鑑賞したので、携帯電話がずらっと並んでるのが出てきた時に、あー↓と思っちゃった。半グレ?チンピラ?の生活、正直興味ないんだけどなーみたいな。でも登場人物によって少しずつ同じ出来事の見え方が違ってくるのがフックになって、意外にもきちんと最後まで面白く見られた。最近何作か洋画でもこういうタイプの作品を続けてみてるので、流行とかあるのかなー?
小物の使い方がすごく自然で、話が飲み込みやすかったのも好き。コムデギャルソンのシャツやアジの煮つけ、前半にでてきた時はただの「物」なのに、後から出てくるとそこになんらかの、しかもとても大きな意味や気持ちが込められていて、物語として効果がすごく高い。ネカフェでバイトしてる人とか、人の使い方もうまかったなーと思う。
一方で、私が戸籍ビジネス?に疎いのもあって、観ている間はちょっと頭が追い付いてない部分も。売った人が当座のところ別の偽の身分(身分証)で暮らすというのとか、あまりよくわかってない。

ジェイ・ケリー鑑賞。 

すごくきらびやかで華やかだけど空虚で寂しい映画だった。ちょっとだけ『華麗なるギャッツビー』とかも思い出す、あそこまで悲壮じゃないけど。ジョージ・クルーニーだからこそっていう作品な感じがする。顔面が強い。なんかずっとキメ顔というか。CMみたいな、作り物みたいな顔。そのせいで「華やかで空虚」感が増すので、それが悪くは働いていないんだけど、良い顔でみんなを見てるのが切ない。
ジョン・クリーズの自伝に書いてあったピーター・セラーズのエピソードを思い出す。あまりにもいろんな人になりきれるから、朝起きると本当の自分がわからない。しっかり目覚めるまで"自分"がしっくりこない。ジェイのそういう"自分"の無さと、一見他人には人当たりが良い一方で家族や友人との関係では本人の意思と裏腹に(?)相互な大切にされなさがこの映画では描かれていて、そういうとても寂しいところが良かった。なので、なんならアダム・サンドラーに見放されて孤独に授賞式に参加してもいいくらいだと思った。

エディントンへようこそ鑑賞。 

私、アリ・アスターとあまり相性良くないなぁ。これは前からだけど。『ミッドサマー』はかろうじて「異国のの謎の宗教」みたいなのがあるから引きになったけど、今回はぜんっぜん興味が持続しない。保安官も市長もクソどうでもいいことやってんなよ…って感じで。
と思ったんだけど、これが監督の考えなのかもしれない、とも思う。コロナ、カルト、選挙、地方の大企業誘致みたいな問題とか、正直どうでもいいんだろうな。なんならBLMみたいな、本来ならみんなが考えて然るべきな社会問題すら、彼にとってはどうでもいいことなんだろう。ただ、茶化すにしてもやり方があまり上手ないというか、単純に面白くない。みんな芸達者だから見ていられるだけで、正直しんどい。じゃあ何ならどうでも良くないかというと、やっぱり母親(今回は義母だけど)との関係については重要なんだなーというのも、もういいかな…って。だから、とことん相性が悪いのだと思う。

殺し屋のプロット鑑賞。 

渋いなー。手堅く面白かった。マイケル・キートンがこんな渋カッコイイ映画作ると思ってなかった。
殺し屋×記憶を失っていく病気というスリリングさも良いんだけど、ジョンがどんな計画を立てたのかわからずに進むので、これは計画通りなのかそれとも外れているのか…(がんばれ!なんとか"殺し直し"を完遂してくれ!)と考えながら見るのがフックになって、集中力が途切れなくてすごく楽しかった。
一人暮らしなのにまあまあ広くて綺麗な家に住んでて、めちゃくちゃ几帳面な人なんだなーと思う。そうじゃなきゃああいうタイプの殺し屋なんて、できないだろうし。それと、スペアリブがめっちゃ美味しそうだったので、映画帰りの食事でスペアリブを注文してしまった。美味しかった。

バーバリアン鑑賞。
わーい!私の大好きな『ジーパーズ・クリーパーズ』のジャスティン・ロングが出ている!って、この前も書いたが。今回はクソ野郎だ!やったー!(同じ監督なので、これがあっての『WEAPONS/ウェポンズ』にも登場だったのかー)
何かありげなビル・スカルスガルド。何か言いたげなのに口籠る関係者。なんであのエリアに行っちゃいけないのか、ちゃんと!言って!警察も!仕事して!

ダンデライオンズ・オデッセイ鑑賞。 

撮影された素材で作られたCGアニメーション。見たことある動植物が見たことない使われ方をしていて面白かったし、映像も音楽も美しくて気持ち良かった。
鑑賞前はたんぽぽの冒険なんて「オデッセイ」って言うほどでもないだろと思ってたけど、観たら「オデッセイ」だった。宇宙。

シェルビー・オークス鑑賞。 

わりと『オーメン』の系譜にあるような気がするが、あれは産ませる話じゃなくて、育てさせる話か。
実体ががっつり出てきちゃうのは好みではないんだけど、今たまたま動物行動学の本を読んでいたのもあって、産ませる役と育てさせる役を姉妹に振り分けるみたいなのが面白かった。よくできた社会だなー(違う)
それが何なのか知っている妹は子を殺してしまうから。子どもを欲しがっている姉ならば子を殺せないから。子どもの頃から目をつけて機が熟すまで待つとか、何度も何度も子どもを産ませてるっぽい(やっと無事に産まれた?)とか、最悪だなーと思うし、気持ち悪くて良かった。

タバコは咳の原因になる鑑賞。
なんなんだこれ…以外の感想が出てこない。もはや面白いか面白くないかもよくわからない(でも笑うことは笑った)。ヒーロー戦隊モノのパロディよりも、怖い話がメイン…なのか…?オチを聞かせろよー!😂あ、超グロくはある笑

ブラック・フォン鑑賞。
地面を掘ったり壁を壊したりの、脱出にはつながらなかったそれぞれの行動が、最後に威力を発揮するのが気持ちよかった。
妹が夢を見るのと同様、兄の方も心霊関係のセンス?があるってことかな。繊細そうな見た目もあって、ぴったりだった。

ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師鑑賞。 

ボンヘッファー自身が暗殺計画について具体的に何をしたというのがあまりないので、期待していたほどサスペンスフルではない…どころか、思ったよりだいぶ宗教映画だった。なので自分が思ってたような面白さはなかったけれど、ナチス下のキリスト教観は面白かった。政治が宗教を利用し、宗教の形を変える。「十戒が十二戒になってる!」なんて噴飯ものだ。そんなものまともに信仰してる人にとったら正しいわけないし、原理主義?の人たちだって怒るべきな「神と一緒に総統も信仰しよ❤️」みたいなアホなルール、普通まともに取り合うわけない。それなのに、結局それすら、熱狂の前では無力だったんだろうなーというやるせなさ。

女性の休日鑑賞。つづき。 

「女性に敬意を持っているから主婦させてやってる(家に閉じ込めてるとほぼ同義)」みたいな言葉があって、最近難民映画祭の映画を続けて見てたこともあって、国や宗教が違うとはいえ50年経っても全く同じこと言ってる(し、もっと締め付けはキツい)、人類ってどうしようもないな…とも思った。

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女性の休日鑑賞。 

見応えあったー。まず行動自体が面白くて興味深いし、「休日」と名付けた経緯がしょーもないけど(その人にとっては大事なことってあるよね)面白かった。The Day Iceland Stood Stillという原題も気が利いていて素敵。地球が静止するくらい重大なこと。
例えばたった1日でもそういう日があれば、即座に!とかこの世代で!とかは無理だとしても、少なくとも子供の世代の意識って確実に変わるよなー。うちのお父さんホットドッグも作れんのや…ってなる。50年も経てば圧倒的な差だ。"女性が"もそうなんだけど、男性もそれに協力して社会全体が底上げされないと、達成されないことなのだと思う。
見せ方も面白くて、インタビュイーのうちの何人かは実際にガラスの天井を破って夢を叶えた人たちだと(知らなかったので😅)最後にわかって、効果抜群だった。

見えない空の下で鑑賞。
ウクライナ。シェルターとなった地下鉄の駅での暮らし。料理をしたり、医師の診察を受けたり、みんなそれが普通みたいに生活する。ただ、外に出られないし、会話の端々に地雷や爆弾の話が上る。そんなのが"日常化"して良いわけないんだけど、なんだかちょっとSF作品風味まで感じてしまう、不思議で面白い映像だった。

希望と不安のはざまで鑑賞。
話には聞いていたけど、刑務所の映像とか、混乱の最前線が撮影されていてとても面白かった。
独裁政権が倒れたからこその自由に沸き立つ。でもその自由がいつまで続くかって保証はないし、揺り戻しも怖い。アサド政権っていう敵がいたから協力関係にあっただけで、政策的には不満があるみたいな人(過激派ムスリム外国人…フランスだったかな?)なんかも登場している。これからどう転ぶかわからない、まさに希望と不安のはざまにある、今見ておいて良かった映像。

あの海を越えて鑑賞。
基本的に語りだけで進むので、最初、わりと地味だなーと思っていたのだけれど、その語りだけでも感じる衝撃的な光景。本当にたまたまそこに居合わせただけの普通の人たちの行動、大量に並ぶ棺の話、彼らに救われた人との交流。環境音と時折はさまる景色がとても美しいので、そこで発生した悲劇とのギャップが鮮烈。
最後、船の名前の話になった時、私が地味だなーと思っていた序盤の流れが回収されて、ちょっと震えた。

アナザー・プレイス鑑賞。
「難民」と一口に言ってもいろんな境遇の人がいて、家族の面倒をみなければならない人がいる一方、孤独に耐えかねて病む人もいる。当たり前だけど、人間って衣食住だけなんとかなっても生きていけるというものでもないのだなー。新しい地域で何かのコミュニティに所属できることの重要性や、そこに馴染める人・馴染めない人の違い(もちろん受け入れる側の問題も)などにも思いを馳せる。

ハルツーム鑑賞。
もともとの「ハルツームの人たち」の撮影から、不安定になったことによってこの形(逃れた先のスタジオ?での撮影)をとらざるを得なかった?ような作品だけれど、そのためもあってちょっと見たことない、面白い作りだった。5人の登場人物がそれぞれいろんな役割(加害者だったり被害者だったり家族だったり)を演じたりするのって、精神的に結構重い行為な気もするし、語ることによるセラピー的な効果もあるだろうし…と、話の中身も、撮影のされ方も興味深かった。

ラジオ・ダダーブ鑑賞。
難民映画祭の作品。ソマリアといえば内戦で苦しんでいて〜という情報は頭の中にあったんだけど、というか、実際主人公のファルドウサ(難民キャンプ生まれで国籍もパスポートないので難民キャンプから出ることはできない。)含めそれが理由で国を出て、難民としてずっと暮らしている人も描かれてはいるのだけれど、今や旱魃がその原因になっているとは。何より苦しいのは、異常気象の原因となっている技術の恩恵を、今その危機に喘ぐ人々はほとんど受けてなくて、全然責任がないのに被害だけ受けている状況。マジで、私は能天気に暮らしてるなぁ…。たった25分の作品で大変勉強になりました。

カブール・ビューティー鑑賞。 

美容サロンの重要性。女性が楽しくおしゃべりをし、解放される自由な空間。それが描かれてからの、締め付けが徐々に厳しくなる様子。女性は中学以上に進むことが禁止され、公園をぶらつくことも運転免許の取得も禁止、単なる外出すら親族の男性が同伴しないとダメって。同じ時代に生きているのに自分と違いすぎる現状に唖然とするし、自由や権利というものを自分は意識せずに享受しているけれど生まれた場所によってはめちゃくちゃ貴重な物なのだと再認識した。

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