テルマがゆく!93歳のやさしいリベンジ鑑賞。 

ものすごく『ミッション・インポッシブル』シリーズだった。いろんな意味で。全然ゆっくりだし、最先端(超先端)なガジェットも出てこないけど、身近な電子機器とコネを駆使したオレオレ詐欺への復讐。やたらスリリングに盛り上げてくる音楽。コネといっても93歳だから、おおむねあっちに行ってるか、病気か、施設に入ってるかだ。盗んだバイク(スクーター)で走り出したら持ち主に追いつかれて旅の道連れにする。〇〇さんに似てるわ!とか言って話しかけに行っちゃう老人あるある。そういうものすべて、愛しくて面白かった。邦題には「やさしい」とあるけれど、リベンジってつまり、自立して生きたいという願い、できると証明しなきゃいけない、社会のお荷物ではいたくないという切実な感情で、「やさしい」と括るのはあまり上手くないような気もする。

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テルマがゆく!93歳のやさしいリベンジ鑑賞。続き。 

詐欺師が骨董屋の主人で、酸素ボンベを下げた老人である彼が言う「古いものなんか誰も興味を持たない」は、きっとテルマにとっての真実だ。500ドルの恩情の理由は、ギリギリの仲間意識かもしれない。それでもなお、腐らずに人生をまっとうしようとする、一人で生きられる限りは一人で生きたい!というテルマの姿は、かっこいいし、応援したくなる。良い家族や友人がいるからあのテルマなのかもしれないし、あのテルマだから良い家族がいるのかもしれない。
私の大大大好きなコールソンさん(のクラーク・グレッグ)が出ていたのもとても良いですね☺️

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