リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界鑑賞。続き。
そしてあの写真。不意の一瞬をとらえたように見える一枚が、自分を、自分の作品の魅力を引き出すために、あの状況で最大限に作りこんでいく様子に、彼女の行動力や知性、センスにもしびれた。
そんなわけで映画自体も面白かったけど、『サブスタンス』と近い時期に見て良かったなーとも思う。(かつて)容姿に恵まれた女性が、その縛りからとっくに解放されて、それを武器にしないで生きていられる。同時に、容姿どうこうとは別の理由での悩みや苦しみが尽きないのも人生で…という控えめなビターさもたまらなく好み。