ノスフェラトゥ鑑賞。
元の『ノスフェラトゥ』は観てないんだけど、結構そのまんま『吸血鬼ドラキュラ』がベースなんだなー。船旅!禍々しくて良いー☺️(それはそうと、水を渡れない吸血鬼でもドイツだったら陸路で行けるのでは?)
今となってはエセ科学と呼ばれるものが最先端の科学だった時代の医療や女性の体・精神の見方とか、精神病院の"地下牢"とか。子どもっぽい空想や女性の自立心は抑えなければならない、閉じ込められなければならないもの。女性的・異教的なものは科学や理性に相手にされていない。そういう時代感とゴシックホラーな色合いは大好きなので観てて楽しくはあった。
ただ、結果としては病気(新型コロナを連想させる)にオカルトで対抗したフランツ教授大勝利ってどうなの?だし、エレンが自主性を持った責任を背負わされて死んだのを"愛"とか美談にされてめでたしめでたしに見えてしまって、今作る意味?今っぽさとの噛み合わせ?がうまくいっているかはよくわからない。
#映画 #映画鑑賞 #ノスフェラトゥ
ノスフェラトゥ鑑賞。続き。
その点で意地悪な見方をすると、トーマスやフレデリックみたいな"理性"の男社会から見ると、違うルールで生きている異国の男はモンスターだけれど、エレンにとっては昔馴染みで理解者なのでそんなに怪物でもなかったのかもしれない。つまり、妻の言葉に耳を貸さなかった男が自分で妻を昔の男に引き渡した上に、自宅のベッドで寝取られ死した二人を見せつけられるという、ホラーとは違う嫌さのある作品にも見えて、ちょっと面白い。