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ストレンジ・ウェイ・オブ・ライフ鑑賞。 

30分くらいだけどストーリーも見た目もなかなか濃厚だった。というか、逆に普通の映画ってこの30分くらいの内容のことを100分や200分を越えて引き伸ばしているだけなのでは…くらいまで思ってしまう。ポスターから勝手に思ってたよりだいぶマジメな話だった😅
エンドロールで、たぶんだけど一頭だけ繋がれた馬がいたから、シルバのなんかいいこと言った風の言葉にジェイクが説得されてしまうなら、それは結局飼い殺しエンドなのでは…という気がしてちょっと怖い。

フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン鑑賞。 

陰謀論というのか、『カプリコン1』みたいな話かと思っていたら、ちょっと違ってて、あくまでNASAをPRすることと、その延長線としての?バックアップ計画。想像より…なんというかずっとまともだった😅
虚飾で生きてきた(そうしてようやく生き延びて今を勝ち取っているであろう)人が、真実を届けるために奮闘する、物語とキャラクターのバランスが好き。NASAのスタッフの面々やケリーの相棒?アシスタント?も良かったし、どのキャラクターも好きだけど、やっぱり、モーが面白かった😂得体が知れなくてちょっと怖いし、胡散臭い。でもしっかり茶目っ気もある、ウディ・ハレルソン良いなー。
自分の価値や魅力を存分にわかっているケリーという人物をスカーレット・ヨハンソンが演じてるのも、宇宙飛行士になれそうな体格でありつつ技術者・責任者であるコールの真面目さを演じるチャニング・テイタムも良かったし、ファッションも楽しいし、カジュアルかつ誠実でとても面白かった。

WALK UP鑑賞。
登っていくごとに、極端ではない、緩い角度で落ちていくような感覚。変な映画だった。そういうところはなんとなく面白かったが、関係あるのかないのかわからないことをひたすら喋っているだけに感じてしまう部分も多くて、(私のコンディションが万全ではないのも良くないけど)少々眠気に負けた…。「ホン・サンス、だいたいこんな映画ばっかり」ということを聞いて、他のを観るのをちょっとためらっている。いつか…観よう…。

ルックバック鑑賞。 

以前、読切を読んだ時は私にとってそれほど響く作品ではなかったのだけど、今回は声と動きがあるせいか、最初の方で泣いてしまった。卒業式の日、スキップ?して帰るところ。自分が一番すごくて怖いものなんか何もなかった藤野ちゃんの初めての挫折。その原因である京本が、藤野ちゃんの熱狂的なファンであったこと。それが仇敵であれ親友であれ、運命の相手に出会ってしまった、というような話に私は弱い。(『ルックバック』を観る前に『Wicked』の予告がかかっていたせいで気持ちが引っ張られているフシがないとは言えない)自分が唯一認めた相手が自分のことを誰より理解してくれるなら、世界にそれ以上のことなんてない。あのスキップ?にそれを感じて、私はそこでなんかもう満足してしまった。あとはまぁ、「うん、そうだね」くらいの気持ち。
それはそうと小学6年生にして「私たちもう6年生だよ(だから漫画とかもうやめなよ)」って言われちゃうのが怖すぎる。小学生って、そんな感じなんです?

蛇の道鑑賞。 

目的のために人をコントロールすること。それを完遂できる人の話。感情を表に出すことのないサヨコ。暗示?儀式のように繰り返す言葉。娘の映像を見せる=自分が娘の映像を見ることで、誘拐も監禁も殺人も前へ進んでいく。自分の意思で行動させ、言いたいことを言わせているように見えて、その自発性すらサヨコが誘導しているように見える。そういう気持ち悪さはあるけど、映像の気持ち悪さは控えめだったかなー。晴天なのに陰っているような画、怖くて結構好きなのにな。あ、でも、お掃除ロボットが這い回ってるのが気持ち悪いと思ったのは初めてだった。

クワイエット・プレイス: DAY1鑑賞。 

一作目しか観ていないのだが独特な設定の中でどう生き残るかがメインの話だと思っていたので、主人公が末期癌ってのが結構意外だった。私は予告をあまりしっかり見ない人間です…。
あの状況下でも…あの状況だからこそ、死に場所、死に方は自分で決めるって、最期が間近である人には切実で、エリックとの出会いのおかげでそれが達成された。無言のパフォーマンスで心が温まる、ひとときの癒しみたいな時間もあって、良かったなぁ。しつこく言うが、この形で「限られた命を生きる」な話になると思わなかった。
フロドくんがニャーンって言ったら一発で終わりなのにそれでも連れていくっていうのが最高。彼女にとっては必要な存在だから。(ピザ食べても大丈夫なのか気になるけど🍕)
エリックくんの絶妙な無害感w

ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ鑑賞。 

クリスマスに家族がいない、ひとりぼっちの寂しさ、惨めさ。学校に残った三人が共有する孤独。よくある映画といえばよくある映画な気はしている。先生と生徒の擬似親子関係とか全寮制の男子校とか。ポールとアンガスの交流の良さはもちろんあるけど、それに新鮮な味を加えているのがメアリーの存在だと思う。あの無言でタバコをふかしたりする表情、校長室の外でアンガスに無言で差し出す手。それにクリスマスパーティーでとうとう抑えていた気持ちが決壊してしまうシーン。人が大勢いる場所だからこそ感じる孤独と悲しみが伝わってきて、すごく良かった。
(一部鼻持ちならない)いいとこの子ばっかりで「戦争に行く」の選択肢がほぼゼロな生徒たちの中で「ここをやめさせられたら陸軍学校に送られる」という言葉の重み。あるいはメアリーの息子カーティスの追悼会…間近にある戦争・不公平の重み。この冬休みで、自分の人生を捨ててもポールがアンガスを守ろうと…守りたいと考える姿勢が生まれたのだと思うとしみじみ良い作品だった。

ディアスキン 鹿革の殺人鬼鑑賞。 

いろんな意味で切れ味がすごい…😳めちゃくちゃ笑った🤣
最初のジャケットのどこがダメだったの…ちょっと落ち着こ?くらいの変さから始まるんだけど(処分方法がもうだいぶおかしい)、地味な絵面なのにどんどん変になっていくから、なぜ/いつから精神のバランスが…とかいろいろ考えかけたのにそんなことどうでも良くなってしまって、軽い気持ちで(?)楽しんだ。武器!何閃いてるんだよー🤣研ぐ?のと試し斬りも最高だったし、終わり方もなんだこれー🤣
あまりに変すぎて、ツッコミも追いつかない。穴浅い…フランスだからジャケットも土葬なのかな…などと無駄に考えてしまった。

パイラン/ラブレター パイランより鑑賞。
あまりにもパイランがかわいそうで泣ける。イ・カンジェという人間は存在しても、世界で一番親切なカンジェさんなんて、存在しないのに。それだけが彼女が生きるよすがだった。歯ブラシを二つ買うところの健気さたるや!ラブレターやビデオに感じ入ったカンジェの姿…と思っていたので、終わり方が結構ショックだった。
何もかも終わったところから話が始まって、ラブレターを手にするというのが良い作りだった。

ザ・ウォッチャーズ鑑賞。 

意外といろいろと説明してくれる親切な映画だった。とはいっても、ミナが双子(それも、ルーシーは顔に傷がある)であるとか、鳥の名前がダーウィンとか、意味があるはずだと思うのだけれど、まだ確たる理解には至っていない。
罪の意識があるから自分以外の誰かになりたい。そういう気持ちにつけこむ存在…みたいな話だったら、いくらでも嫌な感じのホラーにできそうなのに、そうではない。妖精物語のようなファンタジー要素はもともと嫌いではないんだけど、これは中途半端(もっとしっかり踏み込んでもいいのに)と思った。
外の何かに見られているというのがメインだけど、実のところ、鏡=自分と向き合わなければならないという話で、ミナの"自分"に関する物語であるのは印象深いし、マデリンがずっとそこにいること、彼らからも異質な存在であることは面白かった。
床のラグの下なんてさぁ…普通に気づく場所な気がするなぁ…。

インランド・エンパイア鑑賞。
すごい!わからん!😂どこまでが作品でどこまでが現実なのかもだんだんわからなくなってくるし、昨日の私と今日の私と明日の私がいりくっている。時間も彼我も境界が曖昧になってゆく、それこそ内奥の帝国なのかも…と掴めそうな気もするんだけど、なにしろ全然わからん。電話兎とか、お姉さんたち?のダンス?とか。なんか面白いけど、意味は全然わからん。わからんしか言ってない。でもわからないのが面白くないということではなくて、時間や作品と現実の関係の中に「もしかしたら私、今、わかりかけてる!」という瞬間がなんとなくあって、そのなんかわかりそうな感覚を求めてまた観たくなる、のかもしれない。

クラッシュ鑑賞。
事故に性的興奮をおぼえるって、普通だったら理解できないし、実際私にはちょっと早い概念だったと思うけれども、もし理解者に出会ってしまったら…という点では面白かった。相手が誰とかでもなく、事故そのものに欲望を掻き立てられる。分かり合える瞬間がそこにしかない、満足が自分の中にしかない。そういう人たちが手近にまあまあいて、出会ってしまったら。倒錯を共有し、自分たちで作り出し、加速する。命を削るまで。究極に理解しあえているのか、究極に自己中なのか、私には判断がつかないかもしれない。
ロザンナ・アークエットの足…あれが一番変態チックというか、こだわりを感じた。関係ないけど私は『イグジステンズ』が好きです。

バティモン5 望まれざる者鑑賞。続き。 

スラムを一掃する市長が、良い人そう?穏やかそう?に見えるところがまた意地が悪いというか、私の先入観がダメというか。つまり良い配役ってことなんだけど。自分がちょっと怖い目にあったくらいのことで強硬策をとる(それだけが原因ではないだろうけど、そう見える)。野心のある小物…。問題を解決する能力はないのに横暴な決断はする。火をつけようとするブラズに、自分の子どもは助けてくれって言うの、見るに堪えない。自分はたくさんの人、老人から子どもまでの住居を奪っているのに!良い、悪い人の役だった。

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バティモン5 望まれざる者鑑賞。 

怒りの物語。貧困層の移民がスラムからすら追い出される、その出来事の苛烈さももちろんだけれど、強く頭に残ったのは何でもない押し合いくらいのことがちょっとしたきっかけでピリつくという表現。たとえば警官がヘルメットのガードをおろす仕草。あ、今ムッとしてる…と思った時にはもう空気が怒りに染まっている。あまりにもな横暴に、「暴力で解決するのは良くない」と思う穏健な私が「でもあいつらマジムカつくから車も家も燃やしてやろうぜ」と思う過激な私にちょっと負けそう。映画としては市長(行政)と市民の対立だけど、そもそも社会の構造があのエリアをスラムにしてしまっていて、そこを解決することって、簡単ではないだろうなぁ。アビーあたりは解決の糸口を見つける思考を持てそうなのだけれど。映画の中だけの問題ではない、とつきつけられる現実の重さも感じる。

チャレンジャーズ鑑賞。続き。 

まぁでも個人的には(映画が長かったのもあって)人生全部をテニスに費やしてる人たちが、その全てを賭けてやるような話か?とは思っていて、そこを映像と音に誤魔化されている気がする。なんかかっこいいなー、と。『ウェストサイド・ストーリー』でものすごく注目したマイク・ファイストがメインだから、さらに上乗せで誤魔化されてる。まあいいや!

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チャレンジャーズ鑑賞。 

略奪愛とhome wreckerってちょっと意味が違う気がする…と、予告の印象と違ったなという意味で思った。アートとパトリックのカップル(ではないけど)を引き裂くタシという三角関係。でもある意味単純な話を描くには冗長…?かっこよくキメた音楽とスローモーションも多用されるとこれギャグなのかな?みたいな気持ちに…。
タシは本気のテニス、予想もできない結果、コントロールできないものへの欲望がある。プレイできなくなった今、テニスも生活も夫婦のパブリックイメージもコントロールしているから、何を押したり引いたりすれば彼らが思い通りに動くかを計算しているように見える。最高のプレイを見たい欲求のためだけに、二人を利用する。自分の何もかもを使って。それでも最終的に男二人はタシに利用されることすら気持ちいいんじゃないだろうか。結果がわからないあの最後のラリーの瞬間こそ、三人だけがわかる、三人でキスをした時のような高揚感が生まれたのだろう。倒錯的?フェティッシュ?とはまた違うんだけど、奇妙に捩れた関係はゾクゾクするものがある。

ドライブアウェイ・ドールズ鑑賞。 

たいそう重大で深刻な事件に巻き込まれていそうで、その実クソしょーもないブツを運んでいる、クソしょーもない話。なんだけど、そのしょーもなさは結構しっかり現実の重大さ?を表してもいるのだとも思う。現実に、男も女もわりとしょーもないことにこだわりすぎている。デフォルメというか、"生きづらさ"をそのままのそのもので出すなんて、バカバカしく表現して笑い飛ばす力技。ここまで露骨だと、バカすぎてスッキリしちゃう😂それでも意外とちゃんと(?)、奔放で直情的なジェイミーと頭でっかちでクールなマリアンの友情と、互いに歩み寄るような愛情が描かれていて面白かった。Drive-Away Dykes! 6月に観て良かったー(そうか?)

ブルー きみは大丈夫鑑賞。続き。 

昔も、そしてこれから先のいつかも、さよならも言わずに彼の存在を忘れるのはビーの方なのに、カルのことを思い出してもいないのに、IFは安心を与えてくれる存在であり続ける。なんと健気なんだろう。思い出すだけで泣ける。そしてそれがライアン・レイノルズの顔をしている!😂(少しだけくしゃくしゃ顔のピカチュウを思い出した)
ベンジャミンとIFの面接?就活?・彼の元にやってきたIFも、すごくかわいかった。

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ブルー きみは大丈夫鑑賞。 

イマジナリーフレンドの話で、子ども向けかな…と思っていたのにわりとしっかり泣かされた。オープニングの仲の良い家族の映像とその陰り、そしてお父さんが望むより少々大人びてしまったビーというのが、スピーディーだしわかりやすくて上手いなーと思った。
子どもたちに必要とされなくなってしまった空想の友達という寂しさ、見えなくなっても背中を押してくれる存在であるという優しさ、両方に泣かされたし、何しろカルがよかった。ビーが大人びているのと同様、カルもいろいろなものを諦めて今の彼になったのかもしれない。
『高慢と偏見』に挟まれた栞と、クマIFの話すカルについてでなんとなく予想がついていたので、「もうさよならを言いたくない」とビーが泣くシーンで、ビーがつらさをやっと口にできたことにも泣かされたけれども、大丈夫だと抱きしめるカルの表情にも泣かされた。

容疑者X鑑賞。『容疑者Xの献身』のインド版。 

『容疑者Xの献身』の映画はずいぶん前だけど見たことあって、ほう…インドだとこういう感じかーと思った。インドだとというか、インドでも、か。どこの国でもその国ナイズして作れそうで面白い。
数学教師のなんというのか…堤真一よりずっと…うーん残念なおじさん感というか…やるせない感じ?が、すごく良かった。頑張って練習してもお隣さんと話せないとか。涙ぐましい…。植毛について調べてるシーンなんていたたまれなすぎたんだけど、それすら実は計画の一部で…っていうのとかゾクゾクしたし、友人の刑事が容疑者を彼女から変えた時の「かかった!」という感触が見てて気持ちが良い。風采のあがらないおじさんが、なんならちょっとイケてる刑事を手玉にとるみたいなところも実は面白かった。ガリレオがいない方が(気持ち的に)見やすいw

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映画ドン-映画ファン、映画業界で働く方の為の日本初のマストドンです。

映画好きの為のマストドン、それが「映画ドン」です! 好きな映画について思いを巡らす時間は、素敵な時間ですよね。