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魚座どうし鑑賞。
ヒステリックな女の人ばっかり出てきて苦手。それで追い詰められていく子どもっていう話も苦手。逃げ場がない…。
苦手だから悪い作品っていうわけじゃないけど、少なくとも私が観たいものではないかな。

憑依鑑賞。 

タイトルやポスターから想像したホラーというよりは、アクションゲームみたいだった。仲間や情報、アイテムを集めて、「見える」だけの人が「見えない」けどアクション担当の人に指示とか。青い光がボシュボシュ出たり入ったりするわかりやすい表現とか。インチキ祈祷師のくせに、というか、祈祷師としてはインチキだがそれなりに問題は解決しているので、依頼主も満足だしある意味正しい祈祷の形なんじゃないかという気もする。あ、法外な?金品の受け取りがダメなのか。
ラスボスが(悪霊化しかけている?)人間ということなので、祈祷や霊力ではなく、格闘勝負になるのが笑っちゃうって意味で面白かった。みんな強い。そして火薬はどんどん使っていこうぜ!
最初に除霊?に行く家が『パラサイト 半地下の家族』みたいだなーと思ったら、それどころか露骨なパロディで笑った。リスペクトって言えば許されると思って!笑ったから私の負けですが。
『エクストリーム・ジョブ』に出てたイ・ドンフィが技術担当の少しマヌケな助手役だった、嬉しい。インベが最後、念仏?唱えて合掌して十字も切る、適当極まっててかわいい。

ナミビアの砂漠鑑賞。余談? 

マンスリー・シネマ・トーク・ギフ(1周年記念!)のお題だったので鑑賞したのですが、現実なのか妄想なのかわからない描写があったなぁという話で「最後だけ部屋の間取りが反対になってる(反転している)」と話したことで、よく気がついたで賞を受賞。やったー!参加人数としては1/4の確率。

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ナミビアの砂漠鑑賞。 

私の中で次々とシャッターがおりていく。最初は偏りのない目で見ようと思っていたのに。彼氏?と暮らしてんの?で、まずガシャン。そうしたらどんどん無理ーとなる。冷蔵庫開けっぱなしも無理だし、生肉触った後にスマホ触るのも無理だし。自分は散々暴言暴力ふるうのにちょっと投げ返されたり大声出されたくらいで被害者ぶるのズルいわ、とか。
ただ、そういう嫌さが「つまらない」に意外と通じていないところは面白かった。何でもない、ただカナだけを追う話。ちょっとドキュメンタリーっぽいカメラワーク?で、本当っぽさがある。と思っていたら、突然心象風景?みたいになったり、時間がとんでるようなところがあって、不思議。カナの支離滅裂さって、こういうところにあるのかもしれない。
何もかもがつまらなそうなカナの顔。何も楽しくなかったら、生きるの疲れるだろうなー。だからもしかしたら、砂漠の映像、山の中、火がはぜたり水や風、自然の音。癒し?心の平穏?と言葉で表してしまうと薄っぺらくなるけど、もしかしたら、そういうものだけが、彼女をかろうじて人間の形にとどめている気がする。

ジガルタンダ・ダブルX鑑賞。 

また映画好きのギャングでしょー知ってるー!と前作のイメージでいて、映画好き(今回は特に西部劇…いや、クリント・イーストウッド好き)のためのクライムコメディのノリで見始めたので、政治色強いし悲壮だしで驚いた。でもまぁスッバラージ監督は『Mercury』とかも社会問題を扱った話…と思えば、そう意外でもないのか。序盤、テンポは良いけどちょっと詰め込みすぎで、悪人四天王みたいな人たちとか、誰が誰だかわかんない笑
実は対立する組織に属する二人が友情を結び巨悪を倒すという点で、『RRR』に近いと思うんだけど、あちらは神話パワーと暴力で解決する!だったのに対して、こちら(は悪いやつだった人が部族の精神に立ち返って正義に目覚め)最終的に非暴力不服従を貫く。なんならあちらで出なかったガンディーをそのまま出してたり。抵抗するにあたって真逆の精神を感じた。意識してるんじゃないかなー、オスカーとかも言ってるし。

長々と感想を書いたので、どうでもいいこともついでに書くと、池松壮亮は特に声がセクシーだなぁと思います。

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ぼくのお日さま鑑賞。続き2。 

荒川先生はなんでこんな田舎に来たんだろうというような友人の言葉、タクヤに教えるのは自分の時より楽しそうに見える先生、車の中で知らない人とじゃれあって、自分の横を通り過ぎても気づきもしない、楽しそうな先生。そういうモヤモヤした点をさくらは一つの線にしてしまったんじゃないか。なーんだそうだったのか、結局そんなものかと、世界が色褪せたように感じたのかもしれない。そうして、自分が傷ついたのと同じくらい他の人にも傷ついてほしいと思ったら、心にもない…わけでもないけど、本来想定する以上の鋭さを持った言葉を、使ってしまうんじゃないか。まだ子どもだから。まぁ、だから何を言っても許されるというわけではないけれど。
映画を作ってる人の話やたくさんいろんな作品に触れている人の話を聞くと、多様とか寛容とか、世界は理想や信念に燃えた人に動かされているように感じるけれど、現実って実際そうじゃない部分がある。それをこう一見優しく見えるような映画につきつけられると、ちょっとショックが大きい。そうじゃない部分というのが"まだ"そうじゃないであってほしい。過渡期の映画として受け取ることにする。

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ぼくのお日さま鑑賞。続き1。 

最初の方でガソリンスタンドに寄った時、荒川の表情が寂しそうに見えた。他のお客さんが来て友人が離れて行ったから?と思ったのだけれど、後から考えるとあの時「実家帰ってきたの?お母さんも安心だね。結婚するとか?」みたい会話をしていた。なるほどそうかと気づいたのは後からだったけど。池松壮亮と若葉竜也、二人の演技ももちろんとても良かったし、他にもタクヤの家族の食卓の後に荒川と五十嵐の食卓での会話があったり、さらっと部屋の感じを映したり、ルームメイト以上なんだなとわかる描き方が細やかで好き。
その分さくら周りの描写はちょっとキツイ。そういう保守的な?家庭なのかもとか、お母さんの感じとかから受ける印象で、なんとなくあの言葉が出てくる環境がわかりそうな部分はあるけど、描写不足というか、子どもは描けても女性を描くにあたっての限界なのかも、とも思う。

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ぼくのお日さま鑑賞。無駄に長く書いてしまった。 

タクヤが、まるで世界にその人しか存在しないみたいに無音の世界でさくらを見つめる。友人や荒川の視線にも気づかず。また、凍った湖で練習~ふざけたり遊んだりする光景も美しくて幸せで、でもそういうあたたかさの一方で、後から苦さをしっかり効かせてくる。(映画後に監督のトークショーを聞いたのもあっての印象なんだけど)世界に対する認識に、お日さまみたいなあたたかさと、鋭いというか冷たい?冷静な?距離感の両方を感じる。
タクヤの恋…憧れ?をまっすぐで羨ましかったと口にする荒川。まぁ、そこ自体をどうかと思う気持ちもある。タクヤのあのまっすぐさはさくらへの恋というよりは、フィギュアスケートに対する憧れだと私は勝手に思っていたので、結局異性愛という"普通"に縛られているのは荒川の側なのかなと思ったり…というのは置いといて。誰に見られても咎められないタクヤの気持ちは、荒川にとっては手に入らないけれど捨てきれない、眩しいものに見えたのかな。自分と五十嵐の関係が間違っているとは思わないけど、それを間違っていると見てくる人がいる。

Chime鑑賞。 

言葉が通じない映画という印象。自分のことばかり話す人たち。衝動を行動に移してしまう人たち。もともとそうだったのだろうか、チャイムに気づいている人からチャイムの話を聞いたから…普通の人は意識しないその音に気付いてしまったからそうなってしまうのだろうか。
この料理教室、変な人ばっか来るじゃん…と思った直後の凶行だったので、「そっちかーい!」と思った。激昂のようなタメも無く、ちょっとしたイラつきからフラットに行動に移っていくのが、奇妙だけれど、この作品の中にはそういう人がいて、普通は理性にとどめ置かれているものが溢れてしまうのかなーと思うなどした。なんならチャイムに気づく感覚が感染しているようにも見える。
『回路』や『Cure』の精神も感じつつ、映像がいつになく…というほど作品数を観ているわけではないのだけれど、シャープだった気がする。そのシャープさが、料理教室という清潔感のある場所にぴったりで、薄暗くて汚そうな廃工場みたいな場所とか出てこないし(言い方が悪い)、新鮮だった。

僕はイエス様が嫌い鑑賞。
小学生で、転校してきていきなり礼拝って言われても戸惑うよなぁ。祈りや礼拝が当然として育ってきた同級生たちの対比も面白かったし、イエス様が光って現れるけどちっちゃいのも面白かった。もしかして、イマジナリーフレンドものか。ヒトラーがイマジナリーフレンドな少年もいるんだから、イエス様がイマジナリーフレンドだっていいんだ。で、かわいくてふわふわっと笑えるところから話が急展開するからびっくりした。大人は(信仰に関わらず)神様が何かを叶えてくれる存在ではないともう知っているけれど、願いを叶えてくれる存在だと思っている間はああいう感じだし、友人の死を通してユラがあのゆるキャラ的イエス様と決別するというのが、大人に近づくってことかなぁと思った。
というのもあって、子どもの姿勢はともかく、先生の、真剣に祈らないと大隈がどうなっても知らないぞみたいな言葉、あれは言っちゃいけないと思う。祈りってそういうものではないじゃん、知らんけど。

幻の光鑑賞。続き。 

「誰にでもそういうことはある」今の夫が、ユミコのおそらく本人にもよくわからない大きな灰色のわだかまりを、流さずに受け止めてくれる人で良かった。この先も時々は思い出すかもしれないけど、こういう人とだったら前に進めるようになるのだろうとわかる終わり方なのもホッとした。
その他雑感。日本海側の人に怒られちゃうかもしれないけど、もうちょっと南国みたいなところだったら、せめて太平洋側だったらああいう心持ちにはならなかったろうなーと思ったりもする。そんな私は海なし県在住者です。
朝いつものように出かけた人が戻らないかもしれない。夜中のノックの音が、あの日と同じように響く。あの不安はわかってしまう部分があって、少し苦しくなる。

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幻の光鑑賞。感想、まとまらなくて長くなっちゃった。 

どうして夫が死んだのかわからない。決着がつかないからこそユミコの時間も心も止まったまま。誰にも言わないまま抱え続けた喪失感は、何年も経って新しい家族とそれなりに上手く過ごし始めていても漠然と抱える不安として彼女の心に巣食っている。ストーリーも感情も基本的には平坦だけれど、あの寒々しくて灰色の空と海が、その不安…むしろその"漠然"という部分にマッチしていて少し怖くなる。どこを切り取ってもバッチリと写真のようにキマっている構図と、潮騒や嵐の荒々しい音で、感情の重さが増す。音楽も素晴らしく美しくて、古い家屋や街並みの姿と合わさって(初めて観る景色なのに)懐かしさと切なさの間みたいな不思議な気持ちになった。音といえば鈴の音。ユミコと前夫の何でもない幸せだった時のエピソードが序盤にしっかり描かれているので、その幸せとそれがなくなったという虚が鈴の音を聞くたびに想起される。平坦と上に書いたけれど、同じように夜中に響くノックの音でも、セットで呼び起こされる記憶がちゃんとあって、作りがめちゃくちゃしっかりしてる。すごい。

マンハント鑑賞。
キメキメなアクション+鳩が飛ぶとかジョン・ウーかよ!と思ったらジョン・ウーだった。間抜けな私を笑ってくれ。
超人化…製薬会社の仕事なのかー。いや、そんな一生懸命観る映画でもないか。川!牧場!製薬会社!いろんなところでガンアクションがあります。手錠で繋がれた警官と逃亡者とか、殺し屋の女性二人組とか、面白い要素もあったよ。

回路鑑賞。
大学に入学し一人暮らしを始めた頃、いろんな映画を録画して観まくっていて、その中でも強烈に覚えている一作。ホラー映画は好きな方だけど一人暮らしとホラーの相性が良すぎたのか、序盤の開かずの間で近づいてくるアレがなぜかひどく怖くて、あの一度きりで見返していなかった。最近ちょっと黒沢清づいているので鑑賞。
今回観てもやっぱりアレは怖かった。一瞬体?を下げるところで体がビクッとした😅動きが遅いことがこんなにも怖いなんて。そこも怖かったし、それ以外だと、なんとか君!って安心したように話しかけた相手が黒いシミだったところ、ゾクゾクした。相変わらず意味はわからなかったけど、わからない方が怖くて良い。
「近づくと死んじゃうけど近づかずにはいられない」性質、あまりにも孤独で助けて助けてと吐き出しながら、誰も彼も孤独の中に閉じ込める。溢れ出た幽霊が誰とでも繋がっていられるネット回線で広がるのが面白かったし、広がったって逃げたって孤独は孤独のまま(生きていても死んでいてもたぶんそれはきっと同じ)ってところも怖くて面白かった。

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊鑑賞。
記憶=人生なのか。体も形成できる世界で、そこさえ偽物にされてしまうなら、自分が何なのかってわからなくなってしまうなぁ。ちょっとチグハグさというか、物足りなさも感じる。いろいろと原作から抜き出したエピソードなんだろうから、この作品の世界のことをもっといろいろ知りたいという意味で。
科学や技術が発達した世界で起きた犯罪を追って、決着がつくのが辿り着いた廃墟(博物館?)というのがすごく好き。廃墟に残った精神を求めているような。人形使いの求めたのがあの系統樹のようなようなものと示されているような。うまく言えないけど、超高度に発達した技術と、壮大だけど単純?卑近?なものの組み合わせで新しいものが生まれること、自然発生した?精神自体が広がりたいと考えていて、消されないための多様性を求めて生物のように融合して進化するのを目指しているというのが面白かった。でももう何度か…いや、もっといっぱい見返さないと、いろいろ理解できてない。

ボストン1947鑑賞。続き。 

ナム先輩がゴールした時に、報告で感極まって言葉を詰まらせるユンボクにもウルっときたし、ナム先輩の反応!あの人は根っから陽の人というのか、全体的に人の良さがにじみ出ていてすごく良いキャラだった。
どうでもいいけど、ソン・ギジョンもナム・スンニョンもソ・ユンボクも、長生きだな!マラソン選手って長生き?

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ボストン1947鑑賞。 

引き続き実話系?歴史もの?韓国映画。ちょっと時代がさかのぼる。
国威掲揚の話とスポーツって相性が良いよなーと思うんだけど、それはそれとして私はすぐ映画に乗せられて感動してしまうおめでたい人間です。
そんなことがあったなんて知らなかったなー。自分の打ち立てた記録が(さらには何年も誰にも破られていない世界記録が)自分の国のものとして認められない。そんなバカなことがあるか。いや、日本はやった立場だから他人事じゃないんだけど。で、それを新たに勝ち取るまでの物語。
ユンボクがもうすでにすげー才能あるから!と始まるので、一応指導されるし努力するシーンもあるけど、スポーツ部分より、世界に出すための動き?政治?部分と人間ドラマ重視。あんなに速くてもユンボクはボストンに行けなかったかもしれないし、韓国として(国旗をつけて)走ることが許されなかったかもしれない。速いだけではダメなのか…スポーツの世界でも政治力って必要なんだな…。そういうところのもどかしさと、解消されたときの爽快感。

ソウルの春鑑賞。続き。 

軍内の対立から起こる首都の状況も、前線から部隊を引き上げること(=北の脅威が増す)まで話し合っているという状況も、危機感で破裂しそう。日本、というか私の頭の中、平和すぎる。そんなわけで、めっちゃ展開にハラハラ腰抜けおじさんにイライラしながらも、第2空挺旅団だったかな?あの晩、そんなに行ったり来たりしたの?!と笑ってる場合じゃないのに少し笑ってしまったりもした。

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ソウルの春鑑賞。 

おじさんばっか出てきて見分けがつかないし、組織名も全然わかんないし、ついていけるかどうか…と最初は不安だったのだけれど、各おじさんの立ち位置(対立/協力関係や性格・高潔さ?)がわかり始めると俄然飲み込みやすく面白くなった。チョン・ドゥグァン(というか演じたファン・ジョンミンというか)がめちゃくちゃ嫌な奴に見える!演技が良いので、嫌さが増す。口が上手いのも憎いし、あの高笑いと言ったら!
歴史的事実なので結果は決まっているのに、イ・テシンができる限り最善の手を打って対応してぎりぎりでしのいでいるのをつい応援したくなってしまう。いい線行ってたじゃん!最後、戦車数台で敵軍と対面の時も野砲隊ってあれ序盤で訓練してた場所か!ってめっちゃアツい展開だったしさぁ。国防長官の腰抜けめぇ…。あいつさえ粘れば…。まぁ、野砲隊が攻撃したら一般人もいたあのあたり火の海だから勝っても負けみたいなもんだけどさぁ。

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映画ドン-映画ファン、映画業界で働く方の為の日本初のマストドンです。

映画好きの為のマストドン、それが「映画ドン」です! 好きな映画について思いを巡らす時間は、素敵な時間ですよね。