幻の光鑑賞。続き。
「誰にでもそういうことはある」今の夫が、ユミコのおそらく本人にもよくわからない大きな灰色のわだかまりを、流さずに受け止めてくれる人で良かった。この先も時々は思い出すかもしれないけど、こういう人とだったら前に進めるようになるのだろうとわかる終わり方なのもホッとした。
その他雑感。日本海側の人に怒られちゃうかもしれないけど、もうちょっと南国みたいなところだったら、せめて太平洋側だったらああいう心持ちにはならなかったろうなーと思ったりもする。そんな私は海なし県在住者です。
朝いつものように出かけた人が戻らないかもしれない。夜中のノックの音が、あの日と同じように響く。あの不安はわかってしまう部分があって、少し苦しくなる。