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モンキーマン鑑賞。 

場所も人もディワリとかのイベントもインドなのに、「インド映画」でイメージするものとはやっぱりちょっと違っていた気がする。アクションすごかったので満足。スタッフがどうとかいうのを除いても、なんとなく『ジョン・ウィック』を観た感覚に近い。
デヴ・パテルがあんなにバキバキに鍛えてる人だって知らなかったー。あと、キックのアクション気持ちよかった。『ジョン・ウィック』ではああいう感じはなかった気がする。重そう痛そうなアクションよりもキレが良いみたいなイメージ…これは、気がするだけかも。
野良犬が味方の下働きから〜という意味でも、エレベーターの階数の意味でも、上に上に上がっていって、というのが結構好きなので、あっさり失敗するのに驚いた。落ちて這い上がる話って面白いよねー。
主人公がトレーニングした、あのトランスジェンダー(と字幕でちょっと出てた)?クロスドレッサー?の人がいるぽいコミュニティって何なんだろと思ったら「ヒジュラー」という文化?があるのか。勉強になった。もっと調べてみよ。

めくらやなぎと眠る女鑑賞。
かえるくん!いやぁ、あの妙な体格の良さ。いいなぁ。荒唐無稽で壮大な東京を救う話と、なんともぱっとしたところのない片桐の小物感、そしてあのかえるくん。意味は分からないけど見た目のインパクトが強くてそこは好き。
それ以外は…なんだろう、私がこの作品から受け取れるものって結構薄い。キョウコが出ていくほど小村が「空気の塊」のようだとは思わない。むしろ手ごたえのなさで言えばキョウコの方が空気のようだ。もちろん震災と関係のない、この映画の前から続いている生活としてそうだったのかもしれないけれども。あと、小村が無意味にモテてる?のもよくわかんないし、そもそも村上春樹作品が私向きじゃない気はしてる。原作を読んでみようかなぁ(消極的)

カリートの道鑑賞。
録画消化ー。私が観たアル・パチーノ、滅びの美学みたいな作品ばっかりかもしれない…『ヒート』や『セント・オブ・ウーマン』も観たからそうでもないとは知っているのに。
夢に向かって進みたい、流れに逆らう舟のように。逃げ出したい、あと少しで届く…と思ってもいつも引き戻される、そういう話(思い出してるのは『華麗なるギャッツビー』の文章なんだけど)なんとなくこれもそんな印象がある。アル・パチーノはもちろん良かったし、ショーン・ペンがかなりキレてて良かった。
収監されている間に世界は変わった。ダンスも音楽も俺の時代とは違う、いきがった若造が幅を利かせて〜とかの流れだし、"I'm too old for that."なんて言う枯れ感がありつつ、寝室まで鏡で見えてて(その見せ方も)、ドアチェーンぶっちぎっちゃうギラギラしたところも、結構好き笑

JSA鑑賞。
38度線を挟んで敵対する立場でありながら、「兄貴」と親しげに呼び合うソン・ガンホとイ・ビョンホンってだけで、もうなんかお釣りがきちゃうな、って感じの。個人対個人であれば打ち解けられても…というのはどんな国でもあることなのだろう。そして悲しいことに、あまりに分断が大きければ、フィクションの中にしか存在しない尊さになってしまうのだろう。ギリギリの状況で築いた束の間の笑顔が美しいだけに、最終的に重さがずっしり。
見終わって、感想も書き終わってから気づいたけど、監督、パク・チャヌクだったの⁈

オズランド 笑顔の魔法おしえます。鑑賞。
地方の遊園地でそんなに頻繁に爆弾騒ぎがあってたまりますか…ってのはともかく。「やっぱりおうちが一番」って、ドロシーが外を冒険した最後に言うセリフであって、地元から出たくありません!という意味ではなくない?と、最初をデカいツッコミどころと感じてしまって、なんか乗れなかった。
でもまあポジティブな話だし、自分の大切にしているものをバカにされるのは相手が恋人でもムカつくし、視界は開けたし、大切なものを選んでいける人生になって良かったね、とは思った。

ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命鑑賞。続き。 

とても尊いことを成したのに、それでもニコラス・ウィントンは669人「しか」救えなかったと思って生きていた。本来なら親元に返せるのが一番だったとも思っていただろう。偉業というよりはもっと後悔に結びついた記憶であったというのもまた"普通の人"らしさで、そういう苦しみが描かれていたのも良かった。
再会シーンがあまりにもドラマチックでびっくりした。単純に感動してしまう私にはピッタリです…😅多くの人が見ているであろう"低俗な"テレビ番組だからこその粋な演出?迷惑な不意打ち?で(英雄視されることはともかく)生き延びられた子どもたちからの直接の感謝によって、ようやく心の重荷がほんの少し下ろせたのかもしれない。

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ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命鑑賞。 

すごい話だ。何かせずにはいられなかった普通の人たちがいて、そのおかげで669人の子どもたちの命が救われた。何なんだその行動力…と思ったし、そういう人ができるのもむべなるかな…という声を荒げるでもないお母さんの"Sit. Young man."の迫力と説得力。あと、よくあるといえばよくある流れだけど、現在にさしはさまれて少しずつ明らかになっていく過去というのが、(ちょっとコンディションが悪い状態で観たわりに鑑賞体験が損なわれなかったので)特に興味の持続になってとても見やすかったと思う。

インサイド・ヘッド2鑑賞。 

1作目を事前に鑑賞してから臨んだので、贅沢に観られた。
それまであった感情が混ざり合って複雑な記憶が作られるようになった、どの思い出も大切であることを一作目で学んだのに、(新しい感情が出てきたのと関係なく)さまざまな記憶をいらないと判断して排除してたのは、また1作目のやり直しかーと思わないでもなかった。とはいえ、この作品も良かったと思う。制御パネルのアップデートで感情を制御しづらくなって、これが思春期です!の表現と、両親の頭の中で「娘に思春期が来た!」ってなるのが面白かった。自意識過剰になったり、憧れの人に認識されて有頂天になったり、ライリーの成長には新しい感情たちが必要だったんだね、前作の大人の頭の中にはいなかったけど!と思ったら実は表に出てこなかっただけっていう辻褄合わせてきたから私の負けだった。
あと、もしかしたら表現とかがわりと『ザ・フラッシュ』だったね、という話などを彼氏とした。
ノスタルジーだっけ?新しい感情?なのにすでにおばあちゃんな姿が出てくるの、めっちゃ好き🤣

ボレロ 永遠の旋律鑑賞。 

ボレロといえば頭の中で流れ始めたら鳴り止まない曲No. 1の称号を勝手に与えていても、ラヴェルについては全然知らずに鑑賞。
ラヴェル本人がどんな顔かは存じ上げないのだけれど、主演の人が神経質?繊細?で、まさに芸術家(だと私が想像する形)にぴったりで良かった。苦悩する芸術家、イケメン。それと、なんというか、ああいう、数学っぽい曲(?)はああいう人が作りそうだなーなどと思う。風の音や鳥の声、生活音、他の人には騒音にしか聞こえない機械の音まで音楽に聞こえてしまうような人って、きっと生きづらいだろう。そういう部分をカバーするように、母親、マルグリット、家政婦の女性、イダ、そしてもちろんミシアと、何かと彼の世話を焼く女性たちに囲まれているのが面白かった。

Shirley シャーリイ鑑賞。 

一冊しか読んだことないけど『山荘綺談』?『たたり』?の作者の話!と楽しみにしていた、のに、途中で少々うとうとした…。とはいえ、嫌いな話ではなかった、と思う。
シャーリイというよりもローズの話で、さりげなく意志を蔑ろにされて主婦(家政婦)扱いされたローズが、支配され飼い慣らされる。コントロールされているという意味では不健康な関係だが、もしかしたらローズは、シャーリイが真摯に必要としてくれるならそれで良かったのかもしれない。みんな何もかも分かった上で、ローズさえ我慢してくれれば生活は順調と考えている。教授の生活に妻を差し出して、自分は外で仕事もその他も満喫しているフレッドがグロテスク…いや、あの家の生活の回り方が、ローズの意思を犠牲にして成り立ってる時点で全部グロテスクなんだけど。
そのローズが、シャーリイの創作と時に混ざり合いながら目覚めていく。どこまでがローズでどこまでがポーラなのか…。夫に幻滅しててもいいから、ポーラの自由とローズの自由の形がこのままずっと違っていてくれればいい。

# スージー・サーチ鑑賞。 

田舎の冴えない女の子が一躍ヒーローに!の裏側…。お目当ての人の友人をうっかり?殺してしまった直後の、パリッと切り替えるところとか、でも全然無理してるんだろうなーって感じがあって、わりと好き。それなりに頭は良くても、実は見えているスージーの底の浅さ。周りの人なんか大したことない人たちばっかりと思っていて、でもそれを保安官が(途中でも終盤でも)チクっと刺してくる、あれは結構よくできているなーと思った。
すっごいひっぱってひっぱっての最後、一番気持ちのいい、得意の絶頂に持っていって落とす!っていうのが『太陽がいっぱい』みたいで気持ち良かった。だいぶコメディ寄りだけど。

ヒート鑑賞。
かろうじて俗世?に自分を繋ぎ止めている私的な部分を、仕事のために簡単に切り離してしまえる男たち。ヴィンセントとニールは所属が正反対なだけで性質が同じというか、自分だけが相手を、また相手だけが自分を理解している、というような関係で、そういうのは大変好きです。たぶんちょうど映画の真ん中くらい?で二人が面と向かって会話するシーンがあったりするのも面白かった。
でも長いよ…。

デッドプール&ウルヴァリン鑑賞。 

大盤振る舞いだった!時間軸?別アース?のことはよくわからないけど!エンドゲーム以降のMCU知識ほぼゼロ民としてはそんな感じです。以上!
まぁ、それだけではあれなので。作品自体はわりとどうでもよくて、でもローラの登場はちょっとグッときた。かつて必要な時にそばにいてくれた人に、今必要な言葉をかける、その成長した姿がとても良かった。
あとマシュー・マクファイデンがめっちゃ小物な悪役?で、とても楽しそうだったのも良かった。デッドプール、イギリス人と何かと因縁があるね。
以下、愚痴。エレクトラをあんなにかっこよく出すなら、そしてついでにあの人まで出すなら、(前作の映像とはいえ)いい加減緑の人のネタを擦るのやめたらいいのに。

墓泥棒と失われた女神鑑賞。 

ジョシュ・オコナーが『チャレンジャーズ』のワイルドさ?とは全然違う、ちょっと繊細?で、ひょろっとした風貌と役柄で面白かった。女神の縁というかなんというか、何かと女性陣が面倒を見てくれる男…。
(神話違いだが)オルフェウス系の話にも思えるし、アリアドネの糸なイメージもあったけど、最後に『蜘蛛の糸』要素も強まる。アーサーの能力の発動?の描写で天地がかえる。もしかしたらその度にアーサーは少しずつ死んでいるのかもしれない。墓を暴く罪悪感は少しずつ積もって、罪悪感で暗い地獄に落ちる。彼女からのびる赤い糸と光明。少しずつ死んでいった先でやっと彼女に会える、死は救いなのかもしれない。

ストレンジ・ウェイ・オブ・ライフ鑑賞。 

30分くらいだけどストーリーも見た目もなかなか濃厚だった。というか、逆に普通の映画ってこの30分くらいの内容のことを100分や200分を越えて引き伸ばしているだけなのでは…くらいまで思ってしまう。ポスターから勝手に思ってたよりだいぶマジメな話だった😅
エンドロールで、たぶんだけど一頭だけ繋がれた馬がいたから、シルバのなんかいいこと言った風の言葉にジェイクが説得されてしまうなら、それは結局飼い殺しエンドなのでは…という気がしてちょっと怖い。

フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン鑑賞。 

陰謀論というのか、『カプリコン1』みたいな話かと思っていたら、ちょっと違ってて、あくまでNASAをPRすることと、その延長線としての?バックアップ計画。想像より…なんというかずっとまともだった😅
虚飾で生きてきた(そうしてようやく生き延びて今を勝ち取っているであろう)人が、真実を届けるために奮闘する、物語とキャラクターのバランスが好き。NASAのスタッフの面々やケリーの相棒?アシスタント?も良かったし、どのキャラクターも好きだけど、やっぱり、モーが面白かった😂得体が知れなくてちょっと怖いし、胡散臭い。でもしっかり茶目っ気もある、ウディ・ハレルソン良いなー。
自分の価値や魅力を存分にわかっているケリーという人物をスカーレット・ヨハンソンが演じてるのも、宇宙飛行士になれそうな体格でありつつ技術者・責任者であるコールの真面目さを演じるチャニング・テイタムも良かったし、ファッションも楽しいし、カジュアルかつ誠実でとても面白かった。

WALK UP鑑賞。
登っていくごとに、極端ではない、緩い角度で落ちていくような感覚。変な映画だった。そういうところはなんとなく面白かったが、関係あるのかないのかわからないことをひたすら喋っているだけに感じてしまう部分も多くて、(私のコンディションが万全ではないのも良くないけど)少々眠気に負けた…。「ホン・サンス、だいたいこんな映画ばっかり」ということを聞いて、他のを観るのをちょっとためらっている。いつか…観よう…。

ルックバック鑑賞。 

以前、読切を読んだ時は私にとってそれほど響く作品ではなかったのだけど、今回は声と動きがあるせいか、最初の方で泣いてしまった。卒業式の日、スキップ?して帰るところ。自分が一番すごくて怖いものなんか何もなかった藤野ちゃんの初めての挫折。その原因である京本が、藤野ちゃんの熱狂的なファンであったこと。それが仇敵であれ親友であれ、運命の相手に出会ってしまった、というような話に私は弱い。(『ルックバック』を観る前に『Wicked』の予告がかかっていたせいで気持ちが引っ張られているフシがないとは言えない)自分が唯一認めた相手が自分のことを誰より理解してくれるなら、世界にそれ以上のことなんてない。あのスキップ?にそれを感じて、私はそこでなんかもう満足してしまった。あとはまぁ、「うん、そうだね」くらいの気持ち。
それはそうと小学6年生にして「私たちもう6年生だよ(だから漫画とかもうやめなよ)」って言われちゃうのが怖すぎる。小学生って、そんな感じなんです?

蛇の道鑑賞。 

目的のために人をコントロールすること。それを完遂できる人の話。感情を表に出すことのないサヨコ。暗示?儀式のように繰り返す言葉。娘の映像を見せる=自分が娘の映像を見ることで、誘拐も監禁も殺人も前へ進んでいく。自分の意思で行動させ、言いたいことを言わせているように見えて、その自発性すらサヨコが誘導しているように見える。そういう気持ち悪さはあるけど、映像の気持ち悪さは控えめだったかなー。晴天なのに陰っているような画、怖くて結構好きなのにな。あ、でも、お掃除ロボットが這い回ってるのが気持ち悪いと思ったのは初めてだった。

クワイエット・プレイス: DAY1鑑賞。 

一作目しか観ていないのだが独特な設定の中でどう生き残るかがメインの話だと思っていたので、主人公が末期癌ってのが結構意外だった。私は予告をあまりしっかり見ない人間です…。
あの状況下でも…あの状況だからこそ、死に場所、死に方は自分で決めるって、最期が間近である人には切実で、エリックとの出会いのおかげでそれが達成された。無言のパフォーマンスで心が温まる、ひとときの癒しみたいな時間もあって、良かったなぁ。しつこく言うが、この形で「限られた命を生きる」な話になると思わなかった。
フロドくんがニャーンって言ったら一発で終わりなのにそれでも連れていくっていうのが最高。彼女にとっては必要な存在だから。(ピザ食べても大丈夫なのか気になるけど🍕)
エリックくんの絶妙な無害感w

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映画ドン-映画ファン、映画業界で働く方の為の日本初のマストドンです。

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