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『アリータ:バトル・エンジェル』(初見)③ 

アリータ以外のサブキャラが光る。
アリータを蘇らせたサイバー医師イドに『イングロリアス・バスターズ』や『ジャンゴ』のオスカー俳優クリストフ・ヴァルツ。今回は悪役ではないからか、いつものようなアクの強さはないが、存在感は抜群。
イドの前妻のチレンにはジェニファー・コネリー。もう50近くになるのに相変わらず綺麗。
モーターボールの支配者ベクターには『ムーンライト』や『グリーンブック』で存在感抜群の黒人俳優マハーシャラ・アリ。今回はやや悪役よりの役だけど意外にもハマっていた。
巨大なサイボーグのグリュシカ役の人、『がんばれ!ベアーズ』の悪ガキで、『リトル・チルドレン』やリメイク版『エルム街の悪夢』のフレディ役のジャッキー・アール・ヘイリーでなかなか良い悪役っぷりだった。
グリュシカ以外の目立つキャラはだいたい生身の人間役に配置されていて、サイボーグと生身の人間の違いや逆にサイボーグが人間とボーダレスな辺りも見せるのがこの映画の見せ所でもある。
『ブレード・ランナー』の雰囲気のようで『スター・ウォーズ』の市場のような町並みも独特。

『アリータ:バトル・エンジェル』(初見)② 

全体的にはアリータ周りの下層階級のアイアンシティーの面々が空中都市ザレムを目指す構図である。これこそまさしく『メトロポリス』、『エリジウム』、『ハンガーゲーム』と共通する世界観ではあるが、現代を生きる我らも空中都市とかはないがさらなる高見の成功やより良い生活を求める形は空中都市であり、それが見えるか見えないかの違いで、一見架空の世界ながら現実に通じる世界である。
それがこの映画からは強く感じるが、結局『メトロポリス』や『ブレード・ランナー』から新しい物を見たという感覚はサイボーグ社会という以外は新鮮味に欠ける。

『アリータ:バトル・エンジェル』(初見)① 

非常に心地好いサイボーグ少女/レディーによるアクションと『メトロポリス』、『エリジウム』、『ハンガーゲーム』に通じる下流階級のディストピアの世界観を大いに楽しむ映画だった。
大きな目の少女アリータの目は『ビッグアイズ』に出てくる少女の目みたいたが、それ以外は戦闘・格闘技にポテンシャルがある少女で、スピーディーで小さい身体を上手く利した動きはクンフーのようなジークンドーのような動きで、殺陣師がいいのか各アクションシーンが良く出来ている。敵方サイボーグのグリュシカも悪くないし、ボーイフレンド的なヒューゴとのサイボーグと生身の人間の恋も悪くない。
監督のロバート・ロドリゲスらしい描写は人間にサイボーグの腕や足が取り付けられている所や武器人間のような敵方サイボーグの描写にあり、まさしく彼の真骨頂だが、スケールの大きな作品の作りと奥行きがある世界観は製作総指揮のジェームズ・キャメロンならではの世界観と見れ、お互いに仕事をしたというか力が発揮されている。

じょ~い@えいがどん さんがブースト

ガメラ 大怪獣空中決戦
ガメラシリーズは初めて観た。結構笑えるのねコレ。
所々でご飯を吹き出しちゃう展開はあるんだけど・・・サスペンスの見せ方が上手い。だから、ちゃっちい部分があまり気にならない。やっぱ映画は監督の編集次第だよな。
あとこの映画が上手いと思うのは、そのご飯を吹き出しちゃう展開をうまくギャグとして消化してるところだと思う。
多分怪獣ファンじゃなくても、映画好きな人ならソコソコ爆笑できると思う。突っ込んで!!!と言わんばかりに、登場人物がバカである。そして多分意図的にそう言う演出してると思う。
言うまでもなく特撮も良いと思う(僕は特撮のアレコレについては、正直よくわからない)
ガメラは正義の味方!怪獣ファンなら胸熱間違いなしですね。とても良い映画でした。

『女王陛下のお気に入り』三回目③ 

狩猟の時に射つ鳩、アン女王が亡くなった子供の代わりに飼うウサギ、貴族らが熱狂するアヒルレースなど、『ゲームの規則』や『ゴスフォード・パーク』を思わせる動物、やはり『ロブスター』の人間が生まれ変わった姿の動物に被るよね。実際にロブスターも出てきたし。

こうした動物の使い方が相変わらず上手い上に、エンディングのエルトン・ジョンの「Skyline Pigeon」のPigeonって鳩なんだよね。誰がためのFa~r away~ skyline pigeon fly~🎵なのか?
その真逆のラストカットのアンとアビゲイルが印象的なんだよね。

『女王陛下のお気に入り』三回目② 

最近で言えば『エリザベス』、『エリザベス ゴールデンエイジ』や『ヴィクトリア女王 世紀の愛』みたいな糞真面目な史実ドラマ映画とは違い、鞭打ち刑や糞尿まみれの泥、森や娼館でのレイプ/セックス、舞踏会での奇抜な踊り、畳敷きの廊下、裸のおじさんに柿をぶつけるゲームなどファンキーなシーンに見とれつつも、本質のアン女王を巡るナンバー2と成り上がり側近のし烈なバトルを見る。

『エリザベス』のケイト・ブランジェットとは違い、オリヴィア・コールマンのアン女王は痛風持ちでデブデブでワガママで理不尽でこれでもかと言わんばかりの醜さ。

その構図がダメダメYouTuber syamuを巡る中日帽子や日大syamuサーのカズナリの代理人戦争に不覚にも当てはまってしまう!

ぐだぐだな女王→syamuに
やや有能なナンバー2→中日帽子、
横やりで女王をそそのかす第三の女→日大syamuサーのカズナリ……
不思議なぐらいぴったりでワロタwww

『女王陛下のお気に入り』三回目 

この映画の本質はエマ・ストーンが演じる没落貴婦人アビゲイル・ヒルの成り上がりにあり、女性版『バリー・リンドン』と言っても過言ではない。

女王が絶対的に君臨し、女王の幼なじみ兼側近のサラや軍の上層部、政治家といったいわゆる貴族階級と侍女、女中、立哨する警備兵、娼館の娼婦など、徹底的に階級社会を見せる。『ゴスフォード・パーク』のような階級の差を見せるがそこからサスペンスの要素を引き、『バリー・リンドン』の成り上がり泥々人間ドラマと『マリー・アントワネット』のデフォルメ王室ドラマをミックスした感じである。
完璧主義の出来る側近のサラの隙間を縫うようにアビゲイルが要所要所で木下藤吉郎(豊臣秀吉)の草履温め作戦……いや足のマッサージと見せかけてクンニ作戦ような戦術でアン女王のハートを鷲掴みする。

この作戦やアビゲイルのオキニのイケメン大佐もアン女王を取り込んでゲットしたり、サラを貶めるある仕掛け、そしてあらゆる物を手に入れた後のアビゲイルの放漫さなど、人間の欲望や貶めるダーティーさなど心地よいぐらい人間の汚さを描いている。

じょ~い@えいがどん さんがブースト

『翔んで埼玉』公開を記念して『テルマエ・ロマエII』を放送する意味がわからない

そう、城の下の方の召し使いが集まる台所の映像なんかまさにフェルメールだよね

じょ~い@えいがどん さんがブースト

女王陛下のお気に入り 

鬼才監督Y・ランティモスの作品のモチーフは、海老・鹿と来て今回はウサギ。3作見た中では、今の所これが一番気に入ってます。
魚眼レンズで撮影した、奇妙なアングルの映像&ラトゥールやフェルメール的な絵画的美しさの映像美。
そして、人間の嫌な部分全部見せます的な、狡猾な部分をじっくりと描写した部分が好みでした。
賞レースでは、R・ワイズの方が健闘しているようですが、E・ストーン扮するアビゲイルの世渡り上手キャラの方が個人的にはインパクトがありました。

これが『女王陛下のお気に入り』のエンディングでかかる。最高のカタルシス・エンディング・ソング!

Skyline Pigeon by エルトン・ジョン
open.spotify.com/track/5MimWt5

明日の『女王陛下のお気に入り』を予約した。レビューも書いてるのにまだ見たいというのもなかなかないね。

とりあえず、『移動都市 モータル・エンジン』でも見とき

じょ~い@えいがどん さんがブースト

週に一度襲われる早く帰ってマッドマックス観たい衝動に駆られてる、はやく大気を汚染したい...

『移動都市 モータル・エンジン』 

移動都市というのが最初ピンと来なかったが、『ハウルの動く城』の城を山みたいな文明都市+戦車(というか山車?)みたいになり、小さい都市を吸収……というか都市+山車が襲ってきて、これとレジスタンス軍との戦い。
襲って来る移動都市は「悪魔くん」に出てきた家獣のさらに超巨大版だけど、こればかりは見ないと感覚的に分かりにくいかも。

決戦の図は『マッドマックス 怒りのデスロード』の濃い部分を抑えた移動戦と、終盤の巨大移動都市の攻防は戦闘機対巨大戦艦みたいなバトル。

移動都市と反移動都市/吸収・襲われる小都市に富裕層・貧困層とわかれ、その感覚は『メトロポリス』や『エリジウム』に通じるものがある。

その中で主人公の少女ヘスターが移動都市ロンドンの指導者ヴァレンタインへの復讐劇やアンドロイドとの親子のエピソード、ヴァレンタインの父娘のエピソード、そして反移動都市軍の男勝りなアジア系の女性リーダーの魅力など見所が色々あるが、若干散らかり気味。

個人的には複数回見てすっきりするタイプの映画かな。

『アクアマン』二回目② 

強いて苦言を呈するなら前半戦でロシアの潜水艦が襲われたり、地上のどこかの軍の潜水艦が海の王国を攻撃した描写があったが、今回はそれだけで終わっている。出来れば地上の人々との絡みをもう少し見せて欲しかったが、それまで含めると尺が3時間半や4時間になりかねないのでやめたのかも。

今回はオーム王が覇王となり総攻撃をかける前にアクアマンが食い止めたってなるけど、
おそらく続編で、地上の誰かが海の王国にまた喧嘩を売って海の王国VS地上の海軍(USネイビーかロシアか韓国海兵隊かはわからないが)の壮絶なバトルを希望している。

あと「ピノキオ」とか「人魚姫」などディズニー作品の引用も大胆かつさらりとやってのけているし、そもそもの主人公の名前のアーサーもやはり円卓の騎士キング・アーサーと被せるなど小技が上手い。

あと今回の地上のシーンは主人公&親父が住む灯台がある小さな港町とサハラ砂漠とシチリアのみだったが、次回はもう少し都会な街で地上の民と海底の民の壮絶なバトルを期待したい。

『アクアマン』二回目 

アクションにつぐアクションと幻のトライデント探しからの最終決戦と大枠の作りはオーソドックスながら、その中身を海の覇王争奪戦と黒人海賊の復讐と覇王としてのカリスマを得るためのアクアマンの試練と見ると色々納得。

続編の可能性が高いこともさることながら、地上でのヒーロー「アクアマン」が既に認知済みという辺りから今回の『アクアマン』の前日譚を作る必要がある。

今回の『アクアマン』は『アクアマン』内の話でもエピソード3か4の可能性が高く、ストゥームトゥルーパーのような兵士や海中の大決戦描写も含めて『スター・ウォーズ』サーガとダブって見える。
海中の『スター・ウォーズ』と言っても過言ではない。

幻のトライデントを巡るエピソードが『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』だったり、伝説の怪獣が『パシフィック・リム』のカテゴリー5の怪獣風だったり、あらゆる要素を上手く組み合わせている。

『ファースト・マン』二回目 

その前のマーキュリー計画を描いた『ライト・スタッフ』を思い浮かべると、家族とのシーンやソ連との競争などを最小限にし、大分シンプルにしている。

加えて、この映画では娘や同僚の死、直前での失敗、世論の批判などネガティブな方面からより緊迫感を高めている。

さらに、地上から月を眺めるシーンや家族との距離感など、至るところで距離感と削ぎ落としが見られる作品だった。

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