『アクアマン』初見②
アクアマンのバトルは基本的には肉弾戦。マッチョでタトゥーが目立つアクアマン/アーサーはさながら海のスーパーマンと言ったところ。
今回は代々海賊一族のデイビッドが敵となる。代々引き継がれる海賊家業にオーム王提供のアトランティスの最新技術を駆使したハイテクアーマーを黒く塗り、ブラックマンタとしてアクアマンに立ちはだかる。このブラックマンタの造形が不気味ながらインパクトがあり敵としては十分。
敵側の大ボスになるオーム王は嫌な敵側の将軍としてまあまあかな。
それ以上にオーム王の参謀でありながら、アーサーの師匠でもあるウィレム・デフォーのバルゴがいい味を出している。てか、ウィレム・デフォー、いるだけで面白い(笑)。あれはズルい。
アーサーとメラのトライデント探しはまさしく『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』の流れで、アドベンチャーとしても楽しめる。
『アクアマン』初見①
この面白さは色々納得。
いわゆるヒーローのアクションバトルに伝説の海底王国アトランティスの王位争奪戦、その王位争奪戦のキーになる伝説のトライデント(三又槍)を手に入れるためにアクアマンことアーサーとゼベル王国の王女とのトライデント探しのアドベンチャー、さらに序盤にアクアマンとの潜水艦内でのバトルで父親を亡くす代々海賊一族のデイビッドがオーム王と手を組み特殊スーツでアクアマンを襲うなど、濃厚な内容のアメコミSFアクション大作。
何よりも凄いのが海に沈んだ伝説の海底王国アトランティスの描写。海底での大掛かりなバトルでは怪獣のような巨大生物を使って戦い、兵士は『スター・ウォーズ』シリーズのストゥームトゥルーパーさながらのスーツを纏いバトルを繰り広げる。
宇宙や空や高所ばかりで繰り広げるのがSF(Science Fiction)ではない。これぞ海のSFである!
無名投手がマイナー契約 きっかけはSNS動画投稿 - 水次祥子の「MLB 書かなかった取材ノート」 - MLBコラム : 日刊スポーツ https://www.nikkansports.com/baseball/mlb/column/mizutsugi/news/201902070001142.html
この記事で思い出したのだけれど・・・
“球場でピーナッツを売る仕事をしてた少年がスカウトの目にとまって、メジャーリーグ入りする”みたいな話の映画、なんだっけ?主人公はスカウトのほうだったような・・・
『バーニング 劇場版』(3回目)
ストーリーを「罪悪感/うしろめたさ」で見るというのは前回出来て、今回はヘミが前半のジョンスとの食事の時に見せたパントマイムとアフリカの民族の「リトルハンガー」と「グレートハンター」の意味を加えるとさらに深味が増す仕掛けになっている。
そこから、ジョンスのヘミ留守中の猫の餌やりのシーンで「姿を見せない猫」と後半のベンが燃やしたというビニールハウスの件とベンの部屋で猫とジョンスがヘミにあげた腕時計が見つかる件である。そこからジョンスも映画を見る側もそれぞれの状況証拠から「ある出来事」を推測してしまうが、これらはあくまでもジョンスの視点であり、猫も時計もジョンスの思い込みの可能性が高い、ということ。
ジョンスもベンに直接訊いちゃえばいいのに妙なコンプレックスからか、思い込みから状況証拠で断定に行く。
やはりイ・チャンドンの作品としては過去作より序盤から中盤へのインパクトの弱さと、繊細かつ意味深だが中だるみとも感じえる中盤の展開からどうしても引っ掛かる。生活臭も確かに感じる。ジョンスが見つめる父親の罪などらしさもあるがもう一歩踏み込んだものが欲しかった。