Anaganaga Oka Raju (Telugu/2026)を池袋HUMAXで。
悪口が過ぎた。キーポイントの覚書。舞台の村の名は沿岸アーンドラ地方Peddapalem。ゴアに行きたいのに許されないヒロインのためにGoa branch in Peddapalemという寒々したものを作って遊ぶシーンが、あっけらかんとおバカでよかった。しかし田舎の村に絵にかいたような都市型の公園があるというのは作り物として安っぽい。呑気な(というか普通の)ジャータラも出てきた。それから必然性があまりないけど、ヒロインが韓流に夢中というのも新鮮だった。主人公は零落したザミンダールだとはっきり台詞で示されていた。一方、明示されないがヒロインの方は新興ブルジョアという感じか。しかし開発のために農民から土地を詐取しようとした悪玉をやっつけたというのに、ラストの落ちでヒロインの父が自分の土地が政府の新規開発事業予定地にあたっていたので(経済的に)命拾いしたというのはあんまりな気がする。ナヴィーンの冠タイトルはStar Entertainerになったのか。プラシャーンティ、プラシャーンティ、プラシャーント・ニール。
Anaganaga Oka Raju (Telugu/2026)を池袋HUMAXで。
席の埋まりは5割ぐらいだったか。これもまたサンクラーンティ映画。ナヴィーン・ポリシェッティが田舎映画をやるとは。『Jathi Ratnalu』、『Miss Shetty Mr Polishetty』と低空飛行だったので、まあ何とか持ち直してきたのは良かった。ただし、不満は残る。ナヴィーンの化粧が濃すぎること。田舎の設定がいかにもご都合主義で、学芸会のようであること(チランジーヴィがやったらそれなりにはまったかもしれない)。相変わらずの映画ネタは、ただ引用して喜ぶだけで、プラディープ・ランガナーダンのもののような批判精神がないこと。明確にクラスの違うスーパースター映画の緩い引用は、スーパースターダムに寄生してる物まね芸人のような情けなさが先に立つ(ナーニがよくやるものと同じ)。ターラク・ポンナッパの悪役は不発気味。しかしこの人は吹き替えに頼らずに自分でテルグ語を喋るようだ。ヒロインにSankranthiki Vasthunamのゆっさゆっさ婦警さん、アイテムのSaanve Megghanaもちょっと吃驚。
クーリエ・ジャポンの創刊&現編集長と行くスタディツアー8日間インド「エンタメ・ビジネス」の最前線へ:
という参加費1人100万円のツアー、無事催行されたようだ。参加者(主催者)のFB上でのポストを観たんだけど、RFCでの記念写真に添えた文章で「映画Baahubaliの主人公の巨大像」と書いてあるのを見て滑った。
https://courrier.jp/event/india_tour_2026/
2026年1月催行の、
近畿日本ツーリスト主催『トワイライト・ウォリアーズ 決戦 九龍城砦 香港の聖地と舞台をめぐる旅 オフィシャルツアー』第1回、聖地巡礼だけではなくプロデューサーとのファンミートなども含み、2泊3日189,000円~。もちろんバックパッカー脳には目を剥く値段だけど、結構顧客満足度が高かった様子がうかがえる。ニーズに合致してしかも手の届く範囲でまさに理想形。印オタ界が微妙な有志ツアーで揉めてるのと比べると、東アジアと南アジアの違いが浮き彫りに。
https://entame.knt.co.jp/tour/2026/01/twilightwarriors/
War 2 (Hindi/2025)を池袋グランドシネマサンシャインで。
邦題は『WAR/バトル・オブ・フェイト』。1/2封切りの本作も一番館では明後日が最終と知りやや慌てて。観客は10人以下だったかも。重量級のものを観た後だと174分がちょろく思える。最低の出来を覚悟して行ったので、実見して落胆はなかった。ビキニの姐さんや空中戦や火力高い爆破などYRFSUとしてそつなく仕上がっていた。しかしパターンやタイガーのシリーズと違い、Warシリーズは今後もダンスの上手い俳優を組ませないといけない感じになってないだろうか。ご褒美ダンスシーンは、2人にしては省エネ盆踊り風だったかも。ジュニアのキャラはJLKから流用か。今後のYRFSUにもジュニアはチラ見せゲスト出演の可能性がありそう。正直なところYRFSUだと監督が代わっても違いはあまりよく分からない。腐界が大喜びというのはよく分かった。あとそれとは別に「大バカが考えた鎌倉…で知能指数をがっつり下げ」というのも。鎌倉以外の場所は割とリアリティーがあるのになんでだろ。エンドロールで2人がカリの首魁を次々始末していくシーンのコスプレショーは良かった。
Mana Sankara Vara Prasad Garu (Telugu/2026)をイオンシネマ市川妙典で。
1月公開の諸作の中で最もサンクラーンティ縁起もの映画らしい1本。ストーリーラインは『Viswasam』とほぼ同じで、ヒロインまで共通。同作にさらにイカれたコメディーとアクションを増量し、一方で子供は可愛いだけの存在とした。ナヤンターラはちょっと塗りすぎ(キャサリンもだけど)で、なおかつソングシーンでのノースリーブサリーなどアスリートみたいなんだけど、あれは過度にフェミニンになるのをむしろ避けているのか。サンクラーンティ映画として「こういうのでいいんだよ、こういうので」をきっちり押さえている。悪役は安定のスデーヴ・ナーヤルだが、やや器が小さい。ハルシャ・ヴァルダンが筆頭コメディアンのクラスにまで来たか。さんざんタメを作って終盤に登場したヴェンキーは、大物の主演作に乗っかって美味しいところをいただくといういつものスタイル。カンナダ人の親友という設定が目新しい(カンナダ語映画界から引っ張ってきてほしかった感もあるが)。結構な流血シーンもあるんだけど、スルッと観られるのがありがたい。
Pushpa 2: The Rule(Telugu/2024)を丸の内ピカデリーで。
@PeriploEiga あと、「今日のヴェルサイユも大変な人ですこと」シーンは何度見ても面白い。それから他の人の感想で出てきた「俺の靴が届く国に来たかった」は正しくは「俺のブツが届く国に来たかった」じゃないのか?
Pushpa 2: The Rule(Telugu/2024)を丸の内ピカデリーで。
3回目で初スクリーン。邦題は『プシュパ 君臨』。珍しく舞台挨拶というイベント付き上映に。挨拶にも貴重なチップスがあった。プシュパが常に左肩を上げている姿勢は苦力としての重労働からきている(ついでにガニ股も)というのは気づいていなかった。確かに子供時代の回想にはない。ダンスシーンだけ都会的になることもせずガニ股のまま踊る。Nannaku Prematoで明文化されるまでもなく、スクマールのストーリーは全てがバタフライ効果を組み込む。ランガスタラムでは差別と搾取の構造はそこにあるものの、物語を動かすのは主人公が蛇を追うことにあった。本作でのバタフライは「CMと写真を撮って」という恋女房の無邪気な一言(多分本気度は低い)で、そこから全てが始まる。しかし新たな疑問も。第一部では1980年代が舞台とされていたが、さほど時間がたっていないはずの第二部で携帯電話的な何物かが盛んに登場していた。あれは「子機」なのか。それから、もの考える監督であるはずのスクマールは、一方で強烈にエロいアイテムナンバーが好きなのだなあと。
Parasakthi (Tamil/2026)をイオンシネマ市川妙典で。
観る前からキナ臭さは十分だったが、スダー・コンガラー監督ということで繊細なものになるのではと予想したが、実際は戦争映画みたいだった。タイトルだけではなく、製作陣もコンテンツも、まるで現代のDMK映画。そして最近のBJP映画とイデオロギーは正反対ながら手法はほぼ同じだった。しかし言語運動がメインテーマの物語なのに、言語多様性の描写が教科書的。そして北インド人一般を敵扱いしないために、怪物的なミックスの悪役を造形したのはいいが、そいつが流暢にタミル語を話すのはやはりどうかと思った。インディラがモデルのPMもボイスオーバーとはいえタミル語喋ってるし、なんだか呑気にコインバトール駅のプラットホームでベンチに腰掛けてるし。ベンガル人活動家はタゴールソングみたいなのを歌いだすし。サウラーシュトラ人まで活動家陣営に加わってた。一方でクラシックなファッションの演者たちは皆よかった。1960年代のマドラス&マドゥライの街も美しく撮られていた。クライマックスはまるで鬼滅の無限列車。どこにも配信パートナーの表示がなかったのが気になった。
The RajaSaab (Telugu/2026)を池袋ヒューマックスで。
本年公開作第一弾は、予想通りながら黒星スタート。地方都市で祖母のガンガーデーヴィと暮らすラージュ。彼にはマールワーリー商人の娘アニターという隣人がいて、彼に秋波を送っているが気づかない。アルツハイマーを患う祖母は行方不明の祖父カナカラージュのことばかりを尋ねる。ある日祖父の目撃談が寄せられ、ラージュはハイダラーバードに赴く。そこで彼はキリスト教の修道女ベッシakaステッラに巡り合い、一目ぼれする。しかし彼女に脈がないことを知ったラージュはヤケ酒をあおり、突然現れたバイラヴィという女性をベッシと見誤って一夜を共にする。ラージュはバイラヴィの父から、祖母と祖父の出会いの因縁を聞き、祖父がメダク県ナラサープールの森にいるとの情報を得て出かけていくがそこはホーンテッド・マンションだった。BHBL以前のクラシック・プラバースを彷彿させる作り。プラバースを1秒でも長く見ていたい観客相手なので尺は長くなり、内容は他愛ないものになる。トリプルヒロインが揃いも揃って厚化粧でイケイケ衣装なのは興ざめ。結局お婆様しか記憶に残らない。
Homebound(Hindi/2025)をNTFLXで。
オスカーのショートリストに残ったと聞いて。パンデミックで生活を破壊されたり、失わなくてもいい命を失った無数の人々の中のダリトとムスリムの若者二人の運命を描く。舞台は明示されないが、MP州ボーパールやその周辺で撮られていて、エンドロールに詳細なロケ地リストがある。『サントーシュ』と同じ匂いのする、北インドの田舎町の気が滅入る閉塞感。10分ほどのところでの警察の高官の邸宅だけが不釣り合いなほどに優雅さを誇っている。悲劇の行き先が何となくつかめてくる後半よりも、前半の閉塞が辛い感じで何度もストップしてしまった。ダリトの方の青年が、警察官に応募するのに、クオータが使えるところをわざわざ一般枠で応募するとかそういうことが可能なのかと唸ってしまった。アーダールカードにはそういう情報は入っていないんだ。スーラトのシーンでは『人間機械』の記憶がまざまざと蘇る。繊維業界末端の非人道的な労働環境でも働けば故郷に家が建つのか。最後に届く手紙のシーンは、今一つ消化できなかった。やはりハイコンテクストで、評論家がクィア映画と誤読しているのを目にして吃驚。
Andhra King Taluka (Telugu/2025)をNTFLXで。
久しぶりのRaPo主演作。典型的あんちゃん俳優だったRaPoももう37歳で、微妙な年ごろだと思うが、随分印象が違って見えた。少し顔や体に厚みが出たが、童顔は変わらず。こんなに色白でバタ臭い顔だったっけ? ゴーダーヴァリ川中流域の架空の中州の島、ゴーダーッリ・ランカー。どうやらここは被差別民の住む島らしく、電気も通っておらず、住人たちは日雇い仕事で何とか糊口をしのいでいる。そこで生まれ育ったサーガルは、テルグ語映画のスター・スーリヤマールの大ファン。ファンとしての活動の最中にラージャマンドリの映画館主の娘マハーラクシュミと出会い、恋に落ちる。しかし頑ななカースト主義者(とは言っていないが)である彼女の父はそれを認めずサーガルを侮辱する。発奮したサーガルは中洲の島に映画館を立てるが、同時に憧れのスターに危機が迫っていることを知る、というストーリー。ファンダムの恐ろしさを漂白してハートフルなストーリーにしたという感じ。劇中での架空の映画作品中の詩が大変良くて、シュリーシュリーか誰かのものかと思い調べたが分からず。
Wild Wild West (USA/1999)をYTで。
特殊西部劇。ラジー賞に多数ノミネート&受賞するなどサイテー映画の扱い。南北戦争終結後のアメリカ、1869年のアメリカ南部。南軍の残党の大物マグラス将軍を追う陸軍将校ジム・ウェストと連邦保安官アーティマス・ゴードン。角を突き合わせる2人に.グラント大統領は共同での追跡を命じる。マグラス将軍の後ろで多数の科学者を誘拐して殺戮兵器作りをさせようとしているのは下半身を失いながら生きているサイコパスで、南軍の復興をもくろむラブレス。凸凹コンビはラブレスを追いニューオーリンズからユタに向かう。そこでは大統領列席のもと東西を結ぶ鉄道の開通式典が行われるところだった。襲い掛かるトランスフォーマー巨大タランチュラ。ラブレスの最終兵器にして要塞。ラブレスはアメリカを再分割して植民地時代の旧宗主国に明け渡し、自分は西部を支配する目論見。下品で馬鹿馬鹿しいテイストがナイス。黒人・障碍者をおちょくるきわどいジョーク連打。わき役女性のエロい使い方も含め、近年ではお目にかかれないタイプの一作。アニメはすごいのにグリーンバックの合成がしょぼかったり、不思議。
Little Hearts (Telugu/2025)をNTFLXで。
MAD、プラディープの主演作、Premaluに通じる非グラマラス&リアル若者映画。知能指数の底っぷりでは上記の作品群の中でも断トツ。ハイダラーバード北郊に住む主人公は人間の言葉を喋るけだものというレベルで、18歳にもなって屋台から菓子を万引きするわ、マークシートテストで受験番号を塗り間違えて失格になるわのダメっぷり。補習軸で出会ってうっかり惚れた相手はしばらく付きまとってから自分より3歳近く年上と分かり、一旦冷や水を浴びせられるが思い直してアタックする。それが2015年ごろのこと。二十歳前後に3歳の差は大きい。しかしひたむきな求愛が実って何とか相思相愛になるが、親により引き離される。求愛行動の一部に、へんてこな格言もどきを書いたおなじみのカードのようなイメージを投稿するのがあり、あああとなった。フラフラしながらもなんとか進学志望を固め、バンガロールの大学に通うことになった相手を追いかけていき、2025年にめでたく結婚することで終わる。相変わらず頼りないが、そこに成長があったとすれば何なのか、インド青春映画の永遠の謎。
Paradise(Malayalam/2023)をNTFLXで。
印・スリランカ合作、監督はシンハラ人、メイン演者はマラヤーリ、製作はマドラス・トーキーズ。劇中の言語は他にシンハラ、英語、タミル、ヒンディー。英語字幕で鑑賞する前提の作りに思える。白人がケーララに対するのと同様に、上から目線でスリランカに対するマラヤーリ夫婦。どちらもインテリ。経済恐慌下のスリランカを旅するのは応援になる、それに安上がりだし、という夫。中央高地のラーマーヤナ関連の景勝地をガイドと周り、ヘリテージリゾートに泊まる。2人の客室に強盗が押し入り、電子機器を根こそぎ奪う。警察に捜査を依頼したところから暴力の結末まで転落。ヴァールミーキ版より裏返しラーマーヤナに馴染んでいるこちらにとっては、夫が嫌なラーマ、妻が実力で不正を正すシーターだと自然に思えてくる。思わせぶりに鹿が現れるシーンもあるし。警察がアレなのはインドだけじゃなく南アジア共通。スリランカのインド・タミル人を描く映画を始めて観たかも。スリランカ人にとっては屈辱的でもあるラーマーヤナを同国人が完全に受け入れ(たことに)て商売の道具にしているところが胸に痛い。
2025下半期ベストテン
Su From So(Kannada/2025)
Sapta Sagaradaache Ello - Side A (Kannada/2023)
Bramayugam (Malayalam/2024)
Bison Kaalamaadan (Tamil/2025)
Lokah Chapter 1: Chandra (Malayalam - 2025)
Kantara: A Legend Chapter-1 (Kannada - 2025)
Elumale (Kannada/2025)
Hridayam (Malayalam/2022)
Dude (Tamil/2025)
Humans in the Loop (Hindi/2024)
ギリギリ迷ったのがKUBOの
Pada (Malayalam/2022)
Varnyathil Aashanka (Malayalam/2017)
のふたつ。
Eko (Malayalam/2025)をNTFLXで。
イドゥッキのウップクンヌを舞台にしたスリラー。支配・拘束と保護を巡る転倒劇。何が一番の忠犬で誰が犬笛を吹いているのか。1980年代ごろ、極左運動に身を投じたお尋ね者の男を巡って複数の追手が西ガーツ山中の僻村を訪れるが、そのほとんどが変死を遂げている。霧が立ち込める山頂近くに住む、お尋ね者の妻である元マラヤ人の老女とその身の回りの世話をする青年。お尋ね者とその妻は戦時下のマラヤで巡り会った。どちらも犬の訓練に関わる人物。お尋ね者はマラヤの純血種の子犬とその女性を連れ帰り、子供も2人授かるが、老境に差し掛かったところで、ある秘密が露になる。平凡な人間の間に起きる特異な出来事を描くのと、特殊中の特殊の状況に置かれた人間を描くのとでいえば、本作は後者のカテゴリー。そこにどれだけ説得力を必然性を盛り込むかという手腕に関しては、本作はまずまずだと思う。しかしピウスという青年の行動を突き動かすものについてはよく分からなかった。一番のどんでん返しも最初はよく分からなかった。カスパー・ダーヴィト・フリードリヒの「雲海の上の旅人」を思わせる自然描写。
Humans in the Loop (Hindi/2024)をNTFLXで。
アート映画だが、唸る面白さ。ラストに出る「To the indomitable spirit of the women of Jharkhand and the millions of data labelers quietly powering Al across the globe.」によりこれが現実に根差した物語であることが分かる。労働集約型の底辺のワークフォースとして生きるジャールカンドの部族女性が、AI産業という最先端と太古から受け継がれた森の民の知恵との両方の上に立つ。AI産業の無神経を糾弾したり、部族民差別や女性差別を告発する作品にもできたはずだが、そうはせず、母と娘、文明と自然の和解あるいは共生の物語としたところがクレバー。ドゥク婚はおそらくかつてはガーンダルヴァ婚と同じくニュートラルな選択肢のひとつだったのだろうが、現在では貧困により追い詰められた先となってしまい、同じ部族の間でもドゥク婚を行った者が差別されるという状況、。AIに「ジャールカンド美しいトライブ女性」を学習させるシーンが良い。
本年の日本の映画界の興収トップは、
鬼滅387.1億、183.5億でいずれも上映継続中。ルピー換算でそれぞれ2,220 crore、1,052 crore。今年のインドの興収トップDhurandhar が1052croreだから、鬼滅はダブルスコア、国宝はぴったり同じじゃん。なんだかんだ言ってインドはまだチケット代が安いってことなんだろうね。
https://x.com/mtt_75058/status/2005569505318277498
Court - State vs A Nobody (Telugu/2025)をNTFLXで。
2012年に制定されたPOCSO法(Protection of Children from Sexual Offences Act)を巡る法廷劇。これが制定され、18歳未満への性暴力がより厳しく処罰されるようになったらしく、またPOCSOで起訴された場合、被告側の法廷での弁護がより困難になるという含意があるようだ。低カースト低層の少年が極端なカースト主義者である地方政治家の姪と恋仲に陥ったために虚偽の告訴を受けて拘束され、長期間保釈も許されず、判決言い渡しまで週末の2日を残すだけというところからの逆転劇。性犯罪にまつわるものが取り上げられた場合、女性が被害者というのが紋切型になっているところに、本作の意外な設定は目新しい。というか、本筋としては俎上に上がっているのは性犯罪を巡る法廷闘争ではなく家父長制的ミソジニーの批判なのだ。法廷でのアリバイ崩しはあっけないほど単純。一方カースト主義ミソジニストの造形も分かりやすいが、シヴァージ(かつては半端イケメンだったんじゃ?)の名演が迫真性をもたらした。