The Fall (English/2006)をヒュートラ有楽町で。
あれこれレビューを拾っていたら、インスピレーション元のひとつにパラジャーノフの『ざくろの色』があるという情報。それで何かカチリとはまるものがあった。本作は映像詩として完成された美しいものであるけれど、究極ではない。いわば広告コピーにシンクロさせて秒あたりの予算も広告並みに注ぎ込んで完成させたMV。しゃれたストーリーもある。一方『ざくろの色』は、広告コピーではなく民族の文化の源泉たる詩の世界の映像化。どう考えてもステージが違う。