『移動都市/モータル・エンジン』の感想です。 (2/2)
アナ・ファンはかっこよかったし、ストーカーの造形もよかった。
原作知らないほうが楽しめるかも。
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『移動都市/モータル・エンジン』の感想です。 (1/2)
原作ファンの「わたしのイメージとは違う!」という心の叫びは、映画のできにはあんまり関係ないんだけど、原作の肝になってる部分が抜けてるのは、やっぱり不満だわさ。
顔にひどい傷があり、狷介な性格で暴力に禁忌をもたない娘が、人好きのするやさしい青年と恋仲になるのはなぜか。そこがなんにも描かれないんだもんなー。だいたい、あの傷じゃあ、「醜い」とは言えないよね。
この映画は、都市が移動するという、その卓抜したアイデアを絵にしてみせた、というところが最大の価値で、ストーリーはつけたしぽい。
でも、せっかくの都市が動くシーンで、でっかい音でBGMがかぶってきて、機械のうめき、きしりなんかが聞こえないのもいただけない。
『犯罪都市』の感想です。
主演はマ・ドンソクじゃなくて、ユン・ゲサンです。
やさしい顔立ちで、めっちゃ残忍、むき出しの暴力。
それがなんだか妙に似合う。
そして、国での暮らしや、ここまで生きてきた背景なんかはまったく描かれなくて、この「異人」としての扱いが、寒々しい。
マ・ドンソク、好きなんだけど「気は優しくて力持ち」以外の役がないのが、なんとも。
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『空と風と星の詩人~尹東柱』の感想です。 (2/2)
この映画の舞台となっている時代には、祖父は京都府の田舎で暮らし、結婚して子供も4人いた。
もし尹東柱と出会っていても、友達にはなれなかっただろうなぁ、なんてことを思った。
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『空と風と星の詩人~尹東柱』の感想です。 (1/2)
カラーの時代に制作されたモノクロ映画を見ると、なぜモノクロなんだろう? ということが気になってしまい、物語に入りづらい。
いま(2019年3月)日本公開中で話題の「金子文子と朴烈」と同じく、キム・ヒソが日本人役で出ている。それをいうなら、同じくイ・ジュニク監督作品だ。
役者たちの日本語は、おおむね問題ないレベル。
カン・ハヌルがパク・チョンミンに食われ気味で、どうも主人公に精彩がない。
そのせいか、全体にしまらない印象だった。
わたしの祖父は、尹東柱と1歳違いなんだよね。
学問とは無縁の人生を送った祖父なので、朝鮮の田舎で同時期に生まれた、という以外に共通点はないんだけど。
『女王陛下のお気に入り』の感想です。 (2/2)
精神的には姉のような存在だが、女王という立場からは相手の生殺与奪の権を握っている、というのは、もう不幸の匂いしかしない。
女王としてのプライドと、女性としての自信のなさを、オリヴィア・コールマンが見事なまでに表現している。
レイチェル・ワイズも、女王を愛してはいるが、まあ、やはり彼女の持っている権力混みだよね。そして、女王の権力を自分のものとしているプライド。これまた見事だった。
それに対して、エマ・ストーン演じる若い侍女は、頼りがいとはではいかないが、ひたすら崇め奉ってくれ、性的にも奉仕してくれる。その必死さもまた痛々しい。
美術・衣装も美しく、堪能できた。
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『女王陛下のお気に入り』の感想です。 (1/2)
足音や衣擦れの音が強調されていて、臨場感を高めている。
足音や衣擦れの音が強調されていて、臨場感を高めている。
足音や衣擦れの音が強調されていて、臨場感を高めている。
エマ・ストーンと将来の夫が森のなかでくんずほぐれつ(いや、エッチな意味じゃなくて、ほんとに格闘してる)とか、初夜のようすとか、あまりに男が情けなく滑稽に描かれていて、かなり笑える。
しかし、主人公3人の関係は笑い事どころではなく、必死のかけひきがなんとも見ていてつらい。
子供のころいじめられっ子で、女王にはなったが、肥満やら病気やらで、美しい親友に頼りっきり。
しかも、17人も子供を生んだのに、おとなになったのはゼロ、という気の毒な身の上。
映画は劇場で見たい。韓国映画多めです。
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