原作ファンの「わたしのイメージとは違う!」という心の叫びは、映画のできにはあんまり関係ないんだけど、原作の肝になってる部分が抜けてるのは、やっぱり不満だわさ。
顔にひどい傷があり、狷介な性格で暴力に禁忌をもたない娘が、人好きのするやさしい青年と恋仲になるのはなぜか。そこがなんにも描かれないんだもんなー。だいたい、あの傷じゃあ、「醜い」とは言えないよね。
この映画は、都市が移動するという、その卓抜したアイデアを絵にしてみせた、というところが最大の価値で、ストーリーはつけたしぽい。
でも、せっかくの都市が動くシーンで、でっかい音でBGMがかぶってきて、機械のうめき、きしりなんかが聞こえないのもいただけない。
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