昨日サントラ買ったので『メラニー・グリフィスのセクシー・ジョイライド』(77)。名前が余計だし、“セクシー”も余計だが、口に出して読むとなんとなくいい感じの不思議な邦題である。遅れて来たニューシネマみたいな映画で、だから新しいことなんかいっこもないんだが、まあ青春映画だし佳作だと思う。いいことないからアラスカに行こう!とふたりの男とひとりの女(がグリフィス)。でもそこはロサンジェルスよりもっと酷かったのだ。結局3人は犯罪に手を染めることになる。こんな風に書くと辛気臭い映画の気がするが、オシッコの距離で金稼いだり笑えるところも多い。それにバックで流れるELOはいつだって最高だ。監督はジョセフ・ルーベン。初期のルーベンは青春映画ばかり作っていた。
カーソン・マッカラーズの『結婚式のメンバー』(村上春樹の新訳)を読む。いくつかあるその映像化の中でもっとも有名なのはフレッド・ジンネマンが作った52年の映画だろう。しかしながら、それのみならず『結婚式のメンバー』の映像化は軒並み輸入されてないのだ。なんで?ネットで動画検索するとジンネマンのが引っ掛かったが、93分の尺なのに1時間ちょいしかない。なんで?理由は若干早送りで進むからで、それは調整出来るもののどういうわけか上下左右が切られていて観難いことこのうえない。にも関わらず観るのだから、俺は相当な暇人のはずだ。主人公の12歳の少女を当時27歳のジュリー・ハリスが演じている。多少トウが立っているが、それでも見ようによってはこういう12歳もいるかな?と思わせるところがすごい。原作のイメージとは全然違うけどね。ハリスはこれでオスカーの候補になった。
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『幕が上がる』を見ました。
本作はアイドル映画ということでその性格が強く出ていたと思います。青春ものであったり、ももクロのメンバーに寄せた脚本の改変や小ネタであったり。角川映画が好きな自分としては非常によかったです。
ストーリーはももクロメンバーの一人一人にスポットを当てていくスタンスが上手く展開に落とし込まれていて見ていて気持ち良かったです。
そんな中で一番気にかかったのは先生の存在です。演劇では“機械仕掛けの神”という用語がありますが、彼女はそれだったのかなと思いました。行き場のわからない主人公に行く先を提示していく存在。ある種舞台装置である彼女ですが、最後にはプロの世界と学生演劇という違いはあれど、同じ舞台に立つものとして同じ方向を向く存在になる。そして上がる幕。非常にいいラストでした。
よろしくお願いします。