『リリイ・シュシュのすべて』の感想です。
この作品は岩井俊二の最高傑作かも知れない。
打ち上げ花火とは真逆のベクトルなのだが、胸に刺さり過ぎる。
特に途中の鉄塔のシーンの、手の曲がり方が、やばかった。。
あのシーンから急激に作品世界に入り込み、現実の世界を覗いているような感覚に陥ってしまった。
中学生くらいの年齢の子供特有の残酷さが、作品全体を貫いている。
公開当時、劇場で見た後、2~3日は打ちひしがれたな…。
https://eigakansou.life/%e3%83%aa%e3%83%aa%e3%82%a4%e3%83%bb%e3%82%b7%e3%83%a5%e3%82%b7%e3%83%a5%e3%81%ae%e3%81%99%e3%81%b9%e3%81%a6/
『フルメタル・ジャケット』の感想です。
確か二十歳くらいの時に鑑賞。
当時見たときは、隠れた名作という印象だったけど、例の鬼軍曹の罵倒シーンが有名になり、誰もが知るところに…。
お前はシーツのシミから生まれた・・・のくだりは、笑ったなぁ。
テーマを先鋭化させることで、戦争の本質をえぐり出す、キューブリックならではの視点。
名作は、時の流れに沈んでしまうのではなく、浮かび上がるものなんだなぁと改めて思います。
必見です。
https://eigakansou.life/%e3%83%95%e3%83%ab%e3%83%a1%e3%82%bf%e3%83%ab%e3%83%bb%e3%82%b8%e3%83%a3%e3%82%b1%e3%83%83%e3%83%88/
それと、、、
1ヵ月間くらいは映画ドン周りの方の中だけで展開して様子を見ようかと思っています。
サーバーへの負荷が運用してみないと分からないこともありますので…。
ある程度運用に馴れて来たら、多くの方に映画の感想を見てもらいたいので、プロモーションとかも仕掛ける予定です。
いろいろと不具合も出てくるかと思いますし、、どうなるか全く分かりませんが、ひとまず船出してみようかと思います。
よろしくお願い致します。
【映画感想.Life】
https://eigakansou.life
サイトのポイントを簡単にまとめますと・・・
■ 映画ドンと連携できます。
■ ネタバレ前提サイトなので、ネタバレ大歓迎です。どのシーンが良かったのか等々、具体的に書き込んでもらえると面白いかと思います。
■ サイトに投稿すると、先ほどの「グラン・トリノ」のような形で連動投稿(トゥート)されます。
■ ここはかなり悩んだのですが、評価軸を5つの要素に分け10段階評価にしました。その他の部分を2つ用意したので、、ここでの得点を調整するとバランスの良い採点を付与できると思います。
■ 連動投稿の方法はコチラ→ https://eigakansou.life/eigadon_renkei/
■ 作品がない場合、「データベース追加作品候補」に書き込んで貰えればすぐに追加します!
■ サイト下部は、ツイッターのコメントの抽出データです。定期的に自動更新されるので、フィードデータを見るだけでも結構楽しめるような気がします…。
『グラン・トリノ』の感想です。
個人的にはイーストウッドの最高傑作。
監督としても俳優としても、最高過ぎる一作です。
イーストウッドが黒人の若者に絡まれるシーンは、カッコ良すぎ。
きちんと白人の若者(イーストウッドの実の息子)にも、悪態を突くことで絶妙なバランスを演出しています。
コミカルな要素を入れつつ、物語の後半で徐々にシリアスな雰囲気に…。
町山さんの解説がかなり良かった。
モン族の悲しい歴史の背景が分かると、さらに作品鑑賞の深みが増します。
イーストウッドが手掛けた監督作品の中でも歴代最高の興行収入を達成。
78歳にして最高の作品を作れるイーストウッドの能力は、高齢クリエイターが目指すべき指針になると思います。
ラストシーンの後は、脱力感が凄い。
感動したなぁ~。
https://eigakansou.life/%e3%82%b0%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%83%bb%e3%83%88%e3%83%aa%e3%83%8e/
アポロの息子 vs ドラゴの息子
ロッキー4のノリで、ふざけ半分で観に行きましたが・・・完全に打ちのめされました。
ロッキーってこんなに暗い映画だったっけ?と思うくらいに、ドキュメンタリータッチに撮られています。中盤まで音楽はほぼなし。俳優の近くにカメラが常にあり、セリフも少なく、いちボクシング選手の苦悩を静かに撮っているという印象を受けました。(例えるなら、「レスラー」とか「ミリオンダラー・ベイビー」に近い?)完全に体感映画となっていました。全く新しいリアルなロッキーでした涙。
全く新しい映画にしつつ、かつ、一点の揺るぎなく「ロッキー1」の頃を彷彿とさせる「魂」を見事に描ききっていました。製作者がロッキーシリーズをよく分かっています。「スティーブン・ケイプル・Jr.」監督に対しては感謝してもしきれません。
本当にありがとうございました!
さっき気がついたんですが、今日までamazonビデオで100円レンタルやってるようです。
GEOの100円レンタルみたい…。
https://www.amazon.co.jp/gp/video/splash/t/videonight?pf_rd_p=bf5b365d-c471-4389-b1c5-8e910921194c&pf_rd_s=atf-top-1&pf_rd_t=201&pf_rd_i=B00VUR2BE0&pf_rd_m=AN1VRQENFRJN5&pf_rd_r=CRP4HNJZ2DYE2AMHGAPT
座頭市 あばれ凧
これ凄い。一番おすすめしたい(1-7作目の間では)。
前作のアクション全振り映画から戻って、お約束通りの座頭市。ご飯シーン、市の切ないプラトニックな恋心、古き良き日本の風景。
ああ、いつも通りの座頭市だなぁ。と安心して鑑賞していました
・・・が・・・敵を川の中に誘い込んで、水の中から1人ずつ斬っていく、なんかホラー映画みたいな(ジョーズみたい)・・・今までにないパターンぞこれ・・・。
市とタイマンを張る強い剣士との一騎打ち!さあ来た!・・・あれ?超あっさり倒される・・・。あれ?あれ?いつもの座頭市じゃない、あれ?
そして最後、市は敵のアジトに殴り込みをかける。おいおいなんだこれwww。完全にホラー映画www。否、むしろランボー?キャリー?2つの物語がリアルタイムで同時進行する。スターウォーズ?時代劇でこれやっちゃう?血の量もおっけー。
背景に夏の花火が打ち上げられる・・・。ドーン、ドーン、なんかアート的なんですけど・・・w。
今観ても普通に面白い。当時としては凄い画期的なエンターテインメントなのでは?歴史に残したい一本だ。
ちなみに、本作ではハエを斬ります。
たまこまーけっと/たまこラブストーリー
あとすごいのが、商店街のお花屋さんであるかおるさんという存在。声優小野大輔さんが演じている美人なお姉さんで、たぶん見るとその声に誰もが違和感を抱くと思うんですよね。でも小説版で男性として生きていた過去を語られるだけで、本編ではまったく誰もその話をしない。ただそういう近所の美人なお姉さんとして誰もが自然と受け止めている。
そうした風通しのいい世界で、しかもただほのぼのとした話が描かれるだけでなく、それぞれの人物が悲しかったりすることもあるいろんな過去を背負って生きているのがしっかり描かれていて、いわゆる「日常系」という感じではなく、ほとんどが一話完結ながらしっかり人間ドラマになっているんです。
そして続編たまこラブストーリーでは、本編では描かれなかったたまこの初めての恋が描かれる。恋を意識した直後の描写がよくて、アニメだからこそできた素敵な表現なんですよね。いつもの風景がきらきらとした色の流れになってしまう。
テレビ版は6年前の作品ですが、いまでも最前線にあると思います。
96 (Tamil - 2018)をオンラインで。
やっぱり年間ベストは大晦日の最後の瞬間まで決めるべきじゃないと確信した。VJSの童貞コメディみたいな寸評をちらりと耳にしていたけど全然違った。絶対に結ばれることがないことが分かっている恋人たちが、間近に迫った別れの時を前に対峙するという王道の悲恋もの。VJSがアクションやコメディなしの恋愛ものをやるとは。トリシャーは沈痛なストーリーラインが本当に合う。メトロ、高架道路、空港といった都市特有の地物が夜に帯びるしみじみとした寂寥感。街を行きかう、一切の干渉をしないない無関心な人々。『慕情』『ディーヴァ』『Anand』等々の過去作品のそぞろ歩きシーンの数々が脳裏をよぎる。あれこれ漁ったレビューの中で、たったひとつだけ「見合い婚を称揚する相も変らぬ保守性」みたいな評言を目にしたが、それはちょっと違う。多分この評者は二人が結ばれないフラストレーションを思わずこう表現したのだと思う。冷静に考えればこのカップルは30代の半ばで、まだ老成には程遠いはずなのだが、そこには諦念や甘酸っぱい追憶があり、それでも幾つかの瞬間に堰を切って溢れようとするものがある
よろしくお願いします。