Sudani from Nigeria (Malayalam―2018)をDVDで。 二回目。
一回目に見た時と感想は大きく変わらない。やはり主人公の両親と隣家のおばさんの良い人っぷりが刺さった。冷静に考えると、婚期を逸しかけているとはいえ、30代末ぐらいにみえる主人公の親としては二人は老けすぎてるようにも思えるのだが。これがマラップラムを舞台にしたこと、ムスリム家庭としたことの必然性を考えた。たとえば舞台をパラあたりにして、クリスチャンのコミュニティーを描き、ナイジェリア人青年をムスリムにするというやりかたもあったかと思う。ただやっぱり、「貧しくても眼がキラキラ」感を出すにはマラバールだったかなとも。最後の方に発されるAs-salāmu ʿalaykumとwa ʿalaykumu s-salāmの対の台詞、これは字幕翻訳者泣かせだが、非常にシンプルで強力な殺し文句になっていたと思う。そうなるとやはりムスリム・ソーシャルでしか表現できないものだったかもしれない。
ぼくのエリ
https://filmarks.com/movies/6480/reviews/62140074
公開時に見たときは、「よくある感じの吸血鬼もの」くらいにしか思わなくて、そんなに印象に残らなかったんですよね。で、あとからぼかし問題について知りました。見たときは、「女の子じゃないから」みたいの発言は年齢のことで、着替えのシーンは単に女の子の裸を見て気まずくなってるだけで、「私を受け入れて」は吸血鬼の話だけだと思ってた。「200歳の少女」という副題にもミスリードされて。
ぼかし問題について知ったあとでか改めて見ると、めちゃくちゃよかった! 美しく可愛く苦しかった! 私も鈍感だったのかもしれないけど、このぼかしを施したひと、あんまりに罪深くないですか…? テーマも印象もぜんぜん変わってきますよね。
めまい
ラスト30分の印象が強い。
うむ。変態ストーカー野郎の映画に見えるんだけど、それにしては主人公の男の執着が余りに度が過ぎているんだよね笑。変態ストーカーを描くだけなら、むしろ大勝利する映画じゃんこれ。主人公はあの女に再会し、「愛してる」と言われたところでハッピーエンドのはず。でもそうなっていない。
僕が思うにこの映画は、クリエイターの芸術性・作家性の根源となる人間の想像力の比喩なのだと思った。想像から執着が生まれる。元々は想像でしかなかったものが、現実を蝕んでいく。
あとは愛についての映画か。想像から愛が生まれる。愛とは何か?愛など、いち個人の虚構に過ぎないと気付いた時、鬱々とした日常が始まる。(最近、サピエンス全史を読んだ影響もあり、この映画で登場する「愛」は正に、人間の虚構にしか過ぎないシロモノだった。愛など、宗教や法と同じだよ。という・・・。)
深読みし過ぎ???
@liesbet 自分は最近は吹き替え自体観ないのですが・・・
・バックトゥザフューチャーの三ツ矢雄二版の吹き替えがDVDに収録されていない。
・インディジョーンズの吹き替えが、僕が好きな版とは色々違ってる(ハリソンフォードの吹き替えは同じ人だけど・・・)。
・エイリアン2の戸田恵子版の吹き替えがDVDに収録されていない。
これ以来、新作映画は字幕一辺倒に。
しかし、ヘタレ吹き替え(アイドル、タレント、萌えアニメ声優)でも、日本のアニメだと結構ハマるんですよね(ハウルのキムタクとか結構好き)。
洋画(特にアメリカ映画)は本業の人がやらないとダメだなぁ・・・という印象ですね。
なんだかんだ言って、アメリカと日本だと文化そのものが違うからなのか、作中の台詞とか俳優の立ち振る舞いが全然違うんですよね。これに合わせるために、吹き替え界では色々な工夫がなされてきたと思うのですが、ヘタレ吹き替え役者にはそれができないんだよなぁ・・・。
ミニオンズの中島美嘉はひどいなんてもんじゃなかった・・・。中島美嘉の人間性を疑うレベル。金貰ってるくせに、全然頑張る気ないんだなこの人・・・みたいな笑。
バーフバリ-王の凱旋-
父バーフバリがいかにして王都を追われたのか息子バーフバリに語られるところから始まる。
過去だけで2時間‥残り20分でやっと息子に戻ったよ‥やっと話がつながった。
物語は国を巻き込んだ兄妹喧嘩に嫁姑問題だし(どこの歴史も概ねこれであふれとるがな)VFXもすでに使われている使い方かもしれないが、どこをとっても苛烈で鮮やか。
これ見て!すごくない?という作り手とすごい!こーゆーのが見たかったのニーズが一致したからこんなに盛り上がったんではないかというね。
個人的にはこれ見ると脳筋まっしぐらでバーフバリ!しか出てこなくなるくらいには好きな作品です。
ビッジャラデーヴァ(父王)の姑息で小物感いいよね。こいつにはしけたビスケットを食べさせたくなる。(どんな癖よ!)
バラーラデーヴァ役のラーナー・ダッグバーティはまた別の作品を見みたいな。すごくいいヒールだったなー。
スリー・ビルボード
https://filmarks.com/movies/75321/reviews/60035061
すごかった。安易に「憎しみを捨てよう」ともいかないし、安易に「許しなんてない」にもいかない。そのように簡単に切り分けられない現実を、もつれあった糸をもつれたままにたどるように描くとてつもない映画。
マスターオブゼロは義務教育