正欲鑑賞。
そういう共感はあるんだけど、どうしても嫌な部分もある。普通と違う佳道と夏月は「いなくならないから」で通じ合うのに、普通であった啓喜の家族がいなくなろうとしているという結末を思えば、"普通"なんてないのに。っていう方向なのはわかるんだけど、そこまで語ってきた"普通じゃなさ"を小児性愛、明確に人を傷つけている犯罪と引き比べるのはフェアじゃないと思う。
あなたに信じてもらわなくても存在しているは、みんなそうだし、みんな誰に対してもそう思い合えるといいね。
正欲鑑賞。
人と違うから擬態しなくちゃいけない。自分は他の、普通の人と違って、明日生きていたい人じゃない。というのは、私の生きていたくなさを詳らかにされるようで非常に居心地が悪い。これを見たところで、分かり合える人が見つかる人は良いよなと拗ねた気持ちになって、「なぁんだ、生きづらい人なんてまあまあいるし、いていいんだな」と楽になる気持ちまで微妙に行けてない、かも。
水の中に沈んでいるような、世界と自分の間に水の層があって、外界の音がぼんやり聞こえるみたいな孤独ってわかるよ、と思ってたから、水が性欲に直結してる(水の音は孤独ではなくて安心なんだろう)ってのはちょっとレベルが高くて意味わかんないけど、"普通"の人にはなれないと実感しているのにそれでも生まれてしまう、正しく"普通"でありたい欲が、タイトルの「正欲」ってことなのかな。全部捨てられたら楽なのにね、生きづらいよなぁ。
#映画 #映画鑑賞 #正欲
ただ、そのまともに取りあってもらえない人の「頑張り」の部分がそんなにはしっかり描かれてなくてヌルッとここに違いない→発見に至っているので(それはドキュメンタリー作品に任せろよ、とも思うが)余計に「感情と勘に任せた結果」に見えてしまうのは、ちょっと不満。描き方としては面白いけど「妄想の産物」に見えてしまうのも気の毒。それこそ彼女の成果を過小評価しているようにも見えて。それと単純に大学の連中がムカつくw
たまたまなんだけど、数ヶ月前に「時の娘」を読んだばかりなので、リチャード3世やリカーディアンについてもだいぶクリアに見えたのが良かったかな。「時の娘」自体も70年くらい前の作品で、そもそもそれよりずっと前からリチャード3世擁護論はあったみたいなのに、2012年の発見(及び2018年の"簒奪者"取り消し)までにすごーく時間がかかってるんだなぁ…。
ロスト・キング 500年越しの運命鑑賞。
真剣さをまともに取りあってもらえないフィリッパが、"王位簒奪者"としてまともに評価されていないリチャード3世に感じたシンパシーでもってその遺骨を掘り出すに至る。女性アマチュア歴史家が一発当てた!という事実自体がドラマチックなので、ただすごーい!面白ーい!っていう話だけかと思っていたら、フィリッパの功績も奪われているという苦味もあって、感動はしたけどなかなかスッキリはしない。スッキリはしないけど、こんなことがあったんだー!っていう学びはすごく面白かった。「意外とみんな迷信深いからたぶん空き地」の指摘とか、なるほど!と思ったし。
パーム・スプリングス鑑賞。
へー、面白かったー。安定してるんだから出なくていいじゃんの精神と、アンディ・サムバーグ演じるナイルズのゆるい面白さがピッタリ。そして、安定が停滞になって、出るべきと考えたサラの行動が非常に建設的で、こういうループものって新鮮。
なんか、こういう良い話って、楽しんでると取り残されたような気持ちになっちゃって、ダメね、私。
#映画 #映画鑑賞 #パームスプリングス
闇はささやく鑑賞。お屋敷ものじゃん!やったー!それだけで高得点!ではあるのだが…。
ジョージが本来そういうやつっていう要素がデカすぎて、屋敷が霞む…。病的な嘘つきで、自分の快楽と名声だけが重要。一見まともだし、学生にも好かれているけれど、非常に薄っぺらい衝動的な人間。お手本みたいなやつだった。いやー、良かった。
お屋敷は狂気の増幅装置としての役割を多分に果たしているが、それがむしろキャサリンを正気に戻しているというか、ジョージの手から逃そうとしているのが、数多あるお屋敷ものと違ってて面白かった。
めちゃくちゃ好きだけれども、お屋敷ものだったらできれば家で死んでほしかったし、お屋敷ものとしてじゃなくサイコパス夫ものに振るのであれば最後は法で裁いてほしかった。あんなファンタジックな最期でなく。
今まであまり注目してなかったけど、アマンダ・セイフリッド、演技めちゃくちゃ上手いな。
#映画 #映画鑑賞 #闇はささやく
ノック 終末の訪問者鑑賞。
バリバリにタトゥーの入った大男が家に押し入ってきて、ものすごーく穏やかに理知的に頭のおかしい話をしてくる。もう不気味さしかなくてすごく良かった。小学校教師ですよ☺️って言われても全然安心できない…何も悪いことしなくてもすでにちょっと怖い(人を見た目で判断するの良くない!)
ノック 終末の訪問者鑑賞。
究極に意地の悪い問いかけ。世界か家族か。信じるか信じないか。意図をしっかり読めてなさすぎて「OLD」を引き合いに出してしまうのだが、あっちが強制的癒し装置だったら、こっちはうやむやのまま推し進める入信装置、かな?強制ではないし、入信/信仰と言っても厳密には宗教でもないと思う、あえて言うなら人への信仰?
救う選択をするというのは信じているかいないかにかかわらず、なし崩しに信じた世界に足を踏み入れてしまうということで、信じていないアンドリューが、"助かった"世界=信じた後の世界、愛するエリックがいない世界を生きていかなければいけない。全部偶然だと思い込めばエリックの死は無駄になるし、全部本当だと信じてもエリックは返ってこない。これから生きていくためには信じるしかないんじゃないかなぁ。
本来穏やかな休暇?を楽しむはずだった場所で行われる惨劇ってのも含め、最初から最後まで、悪意はなくとも意地は悪い。という捉え方しかまだできていない。
#映画 #映画鑑賞 #ノック
キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン鑑賞。
take care of …大切にする/世話をする・面倒を見るという言葉が、これほどまでに傲慢で醜悪で聞こえることがあるのだろうか。オセージ族の人々が我々の文化が失われると嘆いたそばからあっさり白人の価値観に染まってるじゃねぇかと最初はしらけた目で見てしまったんだけど、そんな考えも吹き飛ぶ強欲におそれをおぼえた。ヘイルの狡猾さ邪悪さには本当に本当に虫唾が走るが、アーネストの頭の悪さもとってももどかしい。利用されていることにも気づかず、計画を無事遂行できる頭もなければ、責任の取り方もわからない。無能の極み。大変愚かでムカつく、素晴らしい演技だった。
そして、最後にここまでみてきたものすべてを"エンターテイメント"として消費してしまう、見ている私自身を強烈に自覚させる演出。あれがなければ悪いやつを見た嫌な気持ちになるだけですんだけど、あれとモリーの見透かすような静かな目に自己嫌悪まで感じてしまう、腕がすごい。
#映画 #映画鑑賞 #キラーズオブザフラワームーン
ドミノ鑑賞。
予告から想像してたのと全然違った。でも悪くない、シンプルでわかりやすくて、個人的にはこれくらいがありがたい。
誰/何と比べるわけじゃありませんが!私は映像技術にそれほど興味がなく、某難しい映画に「単に家族の話をするだけなのにここまでわけわからなく壮大にする必要あった?」と思ってしまう方なので、これくらいの、敵組織がふわっとしてて、家族の物語でした!どうだ!俺たち強いぞ、えっへん!くらいの方が、好ましい。序盤しかめ面ばっかだったロークが最後ミニーの後方でずっとめっちゃ余裕こいた笑顔浮かべてるの最高だ。
意図的なのかどうかわかんないけど、話にぐっとのめり込んでみてると暗い場面→めっちゃ明るい場面!ってなる個所が何回かあって、それのおかげで「あ、これ現実がわかんない…本気で見ちゃいけないやつだな」と突き放されるので冷静に見られた。そこまで考えてなくて、単にコントラスト強めで眩しかっただけかもしれない。
現実だと思ってたものがあんな安っぽい柱やハリボテでできてたというのって、まさに映画そのもの…偽物を本物に見せる技巧だな、と思えて結構好き。
#映画 #映画鑑賞 #ドミノ
Mercury鑑賞。アイデア勝負なインドホラー映画。
字幕(セリフ)なくてもだいたい大丈夫に作ってあるホラー、すごい。スッバラージ監督作品だった、やっぱり面白い。アイデア勝負な映画って結構好き。
話としては「パリピが調子にのってたらかなりひどくやらかして、かなりひどく復讐される」よくあるタイプのホラー映画。だけど、ほぼ言語なし、かつ、非常に強い社会的メッセージを含む。まぁ、そこがうまく噛み合っているかというと言葉がないことで少々わかりにくい部分もあるのが微妙な線ではあるが、とにかくセリフを使わないための工夫とその設定が興味深い。(そんなに数を見ているわけではないが)インドホラーらしくたいして怖くはないんだけど、あなたもそっち側だったのかー!っていうのと、エンドロールのCorporate Earthからの見せ方…ゾッとしたし良かった。
#映画 #映画鑑賞 #Mercury
AIR鑑賞。
スポーツのことは全然わからんが、NIKEって、そしてそのバスケ部門ってあんな弱小というか崖っぷちというか、そんなだったんだねー。全然知らなくて面白かった。
ちょっとずるいじゃん、常識破りで家まで押しかけて、面白いと思ってもらえたもの勝ちみたいなの、と思わないでもないけど、巡り合わせ?時の運?(例えばコンバースが業界最大手を笠に着て天狗になってなければ…あるいはアディダスがしっかり一枚岩だったら…)そういうものも味方につけての物語って、やっぱすごい。
ソニーとフィル…マット・デイモンとベン・アフレックのやりとりの安定感の他にも、靴オタクとも言えるようなピーターの存在や、原稿のエピソードがめちゃくちゃ効いてくるのとか、細々したところが結構好き。そして私はヴィオラ・デイヴィスがとても好きなので、あの存在感と強さは本当に良かった。
#映画 #映画鑑賞 #AIR
アーミー・オブ・シーブス鑑賞。
オブ・ザ・デッドには悪いが、正直、断然面白かった。ゾンビは出てくるけど出てこない…もしかして私、ゾンビ映画そんなに好きじゃなかったのでは?
遠い国の、金庫破りディーターくん(セバスチャン)の前日譚。中身なんてなんでもよくて金庫を破ることが目的というちょっとオタクっぽい、オブ・ザ・デッドの方でも浮いた存在で、でも今回その理由、彼のはしゃぎぶりや最期になるほどなぁと深みが増して、すごく良かった。誰より孤独で普通で閉じこもっているセバスチャンが、自分の一番のこだわりに価値を見出してもらえて、何者かの仲間になれる。それではしゃぐ、あるいは落ち込むのがわかりすぎて、そこにときめいた。セバスチャンかわいい。それと、やっぱり私は普通の神経の人が巻き込まれてキャーッ😱ってなる話が好きw
金庫破り、めちゃくちゃアナログなんだけど、ただ本人の技術のみの戦いであるのと、見せ方として美しく繊細なギミックがカチカチとハマって開いていく音がとても気持ちが良い。
#映画 #映画鑑賞 #アーミーオブシーブス
アーミー・オブ・ザ・デッド鑑賞。
へぇ、ザック・スナイダー、一周回ってゾンビに帰ってきたんだねー。やっぱりオープニングみたいな、ミュージックビデオな単位の映像撮ると光る。すごく好き。
ゾンビにもゾンビの社会?があるんだよという話とか、父と娘とか、なぜか…あまり…ノレなかった。そもそもゾンビゾーンへの案内人やヘリ担当・鍵担当とかそれぞれ割とキャラはたってるし、すごくわぁっと盛り上がりそうなのに、全てにおいてアッサリしていたなぁという後味。
#映画 #映画鑑賞 #アーミーオブザデッド
オペレーション・フォーチュン鑑賞。
一言で言うと、気持ちが良い作品。プロフェッショナルな動きの気持ちよさ。
バサバサと攻撃を受け流して打撃を叩き込むオーソンのアクション、サラのセクシーで巧みな誘導と技術、背中を任せるのに何の心配もないオールラウンダーJJ(狙撃の腕が最高、惚れる)何もかもが気持ちよかった。あまりに滑らかで気持ち良すぎて、見終わった後、各国の景色がいちいち美しかったなぁ☺️と、グレッグとダニーがラブラブじゃん☺️しか頭に残っていない。
ベンの下への人事異動と「ベンじゃない」から「こっちがベン」のぬるっとしたテンポが狂おしいほど好き。
もしかしたら、結構気を遣って作られてる作品なのかも、とも思った。例えばベンの気を逸らすのが、もちろんサラの色仕掛けじゃなく知性だったり。あえてつっこむならヤマモトさんの日本語が少々怪しい?のはあるけど、あれも作中の映画という言い訳もつくし、私が日本人だから気になっちゃうだけで。というか、作中で出てきた他の国の訛りが正しいのか私にはわかんないしな。まぁともかく。気持ちよく見られて楽しかった。
#映画 #映画鑑賞 #オペレーションフォーチュン
雑食性映画好き社会人の映画鑑賞記録用アカウント。劇場で観た新作はネタバレ隠しますが、配信等で見た旧作は感想をそのままあげがち。
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