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2001年宇宙の旅70mm上映は、チケット買えませんでした…転売屋が腹立たしいです…

判決、ふたつの希望   

法廷劇としてとても見応えがありました。
人種・宗教・社会的地位など、どこからどこまでも、対照的な2者をうまく混乱させずに描いていた手腕は鮮やかでした。
但し、アラブの民は熱い。というのが前提で見ていないと、温厚日本人から見ると何でそんな事で、怒るの??って思ってしまいそうです。
一番冷静でフェアな見解を示していたのは、両家族の女性達だったように思いました。
また、アラブ側も、アンチ・イスラエル一色で、固まっている訳では無い。という事がよく分かりました。
レバノンが置かれている、アラブ諸国でもちょっと特殊な状況(国民の3割程がキリスト教徒)が分からないと、理解が追いつかない部分があるかも。
これから見る人で、レバノン内戦について知らない人は、軽くwikiってから見ることをお勧めします。

タイニー・ファニーチャー 

数々のイタイ女子 or モラトリアム女子映画がありましたが、キャラの痛さでは自分の中では歴代No,1です。
見た目もイケてない、仕事も無い。才能も今ひとつ…という救いようの無いキャラとして際立ってました。
共感とかはしなかったけど、成功した親と出来の良い姉妹に挟まれた、どうって事ないワタシな所の閉塞感は良く表れていて良かったと思います。

オーケストラ・クラス 

予告を見た時から、絶対に自分好きなタイプの作品だという確証があったので見てきました。あくまで教室の中の描写が中心で、それ以外の部分のエピソードは最低限必要な程度だけなので、物語の焦点がズレなくて見ていて安定感と安心感がありました。
仏語圏の学校物は割と良い物が多いですね。
僕たちのムッシュ・ラザール
パリ20区、僕たちのクラス
奇跡の教室あたりなんかも好きです。

『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』 

最初にABBAの楽曲ありきの話なので、曲に沿った違和感のないストーリー展開は良い。
続編はL・ジェームズの作品という印象を持ちました。
キャストの数は多いんだけど、それぞれの持ち時間の配分もバランスが良かったと思う。
前作の記憶が殆ど無いんだけど、今回の方が出来が良いのでは。

タリーと私の秘密の時間 

MMFRやABなど、最近はカッコイイシャーリー姐さんな役が多かったので、久々にカメレオン女優っぷりが堪能出来る作品でした。
アラフォーが、思い当たる節な情景が描写されてる所は、予想通りでした。その辺のリアル感は悪くないと思います。

ポップ・アイ 

タイの映画というと、真っ先にアピチャッポン監督の名前が上がりますが、この作品はあそこまでアート志向ではない、ごくゆるい作風でした。象と人生の転機を迎えたおじさんのロード・ムービー。
テイストは、ちょっと切ない感じの異色な映画でした。ロード・ムービー、今迄いろんな映画が制作されてますが、相棒が象っていう部分かなり個人的にはツボりました。

バンクシーを盗んだ男 

バンクシー・ダズ・NYと似たような構成のドキュメンタリー。
彼の作品を取り巻く人々を描いてるんだけど、前者よりも後者の方が多面的かつ距離を置いた冷静な視点で描かれてました。
個人的に面白いなと思った見解は、ストリートアート自体は非合法だけれど、書かれた物の所有者が切り取ったりすると所有権が発生するという認識。
通常のアート作品とは、立ち位置がグレーである部分が、色んな騒動の元でもあるし、ストリートアートのパワーの源でもある事を、改めて確認させられた映画でした。
でも、彼の正体が判明してしまった現在は、ミステリアス度が下がったので、これから評価どうなるんでしょうかね。

蟲(むし)
同じく、イメージフォーラムフェスティバルにて、J・シュヴァンクマイエルの新作。今回はメタ構造の作品でした。
虫嫌いな方にはオススメしません…

Manifesto
K・ブランシェットの多彩な演技力が堪能出来るの作品。イメージフォーラムフェスティバルで見てきました。
アート志向の作品なので、一般受けは難しいかも。

プロヴァンス物語 マルセルのお城』4Kデジタル・リマスター版 

幼き日々の思い出な物語が4Kで蘇りました。
初映は、ル・シネマで多分27-28年ぐらい前だった気がします。
原題は、「父の城」と続編は「母の城」という意味なんですね。
今回は続編の方から見てみました。
M・パニョルの原作で、人間的に捻くれた人が出てこない、普段見慣れた仏映画とはかけ離れた健全な世界を堪能。
私は南仏がとても好きなので、ただただ、美しい風景を堪能。ちょっとお疲れモードのオトナの皆様夏の一時に清涼な物語を観賞するのも良いのでは。

カメラを止めるな! 

SNSでバズってる。以外の情報入れずに見てきましたー。
面白かったでーす!
シネフィルや映画撮ったことがある人だと余計にツボりまくりそうなエピソードを重ねて話が展開して行く所も、映画ファンから火がついたのが、とてもよく分かる作品でした。
映画の制作現場は、実際の映画以上にドラマチックで…なメタ構造は、古くはトリュフォーのアメリカの夜など、幾多の作品ありますが、邦画の現場で展開されると、よりリアリティーが増すので、普段映画見ないTVドラマばかり鑑賞している方にも、敷居が低い感じに仕上がったのが成功の要因に感じました。

2重螺旋の恋人 

えっ。何かオゾンっぽくない。と思ってしまった。
双子っていうテーマは使い古された題材なんで難しいと思います。
途中路線が迷走するかと思ったけど(クローネンバーグっぽかった)、最後はまともな感じに落ち着いて安心してしまった。

管理人様色々ありがとうございます。大変そうですが、大人しくお待ちしております。

スパムみたいなのがドンドン流れてきてTLが読みづらい。管理人さんなんとかしてくれないかなあ…

実は、「カメラを止めるな」ちょっと見たいなあ。と思ってたりします。中々良い時間帯のチケットが取れない…

秋のソナタ 

ベルイマン・マラソンはこの作品で終了。他の作品のように人間と信仰についてでは無いので、分かりやすい分ハードルが低かった。
その代わり人種や時代は違えど、現代でも通じる母と娘のわだかまりは、中々厄介です。中盤の感情の爆発は、フランス映画を見ているような気分に陥りました。リブ・ウルマンとバーグマンのアンサンブル演技のコンビネーションは抜群。

スターリンの葬送狂騒曲 

スターリンが題材ということは、ロシア製の映画かなと思いつつ、全編台詞が英語のmade in UKでした。
政治+英国=ブラックジョークで決まり。
初日だからだったからかもしれませんが、客席ほぼ埋まってたし、見てる方々もノリが良くて、笑いがどっと起こって映画館で見る醍醐味体験出来ました。
エンドクレジット見るまで、モンティパイソンのM・ペイリンが出演しているとは。分からなかったです。見る人は、どの役か、見ながら確認しましょう。

悲しみに、こんにちは 

ダークホースでした。当たり!
子供は苦手だけど、本当欧州は良い子供が主役の映画が多し。
(多分エイズで)母親を亡くした女の子と姉の子であるその子を引き取った家族の新学期を迎えるまでの夏のひと時が、過剰な演出無しで描かれている部分がじんわりとココロに染み入りました。
ハリウッドのプロっぽい子役ではなくて、その辺で拾ってきた普通の子っぽい子を起用している部分が好感度大。
時代設定も1993年と今よりも少しだけスローな20世紀後半に設定しているのも、どこか郷愁を誘いました。
下半期に入って気に入った作品の筆頭になりました。

ウインド・リバー 

正しく雪国版ボーダーラインな雰囲気でした。前半の1hは人物や物語の丁寧な説明的にスローな展開。後半1hの物語が動き出してからの展開が早いこと早いこと。J・レナーはとても重要で良い役回りでしたね!
この作品やスリービルボードを見ると、分断された米国というのが鮮明に描かれている。
見捨てられたと思ってるのは、白人だけではなく、他の人種の問題でもある事がよく分かります。米国の問題は、やはり根深いです。

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