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『ジュエルペット てぃんくる☆』ですよ、やっぱり。『ジュエルペット てぃんくる☆』を見て下さいよ、『リトリウィッチアカデミア』が良かった人は(倒置法)。

ウッドワード先生とアンドリューは百合厨の鏡だ。

最終回を経て『オネアミスの翼』やアニメミライ版(アッコとダイアナの構図逆転)に帰結していく『リトリウィッチアカデミア』をスキのない力作と見るか保守的と見るか…。

宇宙に飛び出すことの繰り返しが本当に若手の信じる心を呼び覚ます作用となり得るのか…。

半ばストーリーをクリエイター論への直喩にしすぎたが故の、クロワや教師陣の微妙に宙ぶらりんなラストの立場とリンクして何ともモヤモヤした後味。

『リリカルなのは』の「なのフェイ」再来と言わんばかりのカップリングによる共同作業のカタルシスを引き起こした「ダイアコ」の痛快さが、より大人たちのグラグラした存在を浮き彫りにして複雑な気持ちに。いや、百合的にはホント大勝利なのでこういうことはあんまり言いたくないのだが。

『フィフティ・シェイズ・ダーカー』何もかも空虚で最高!「どうでもいい」って素晴らしい!! 

SM描写とダニー・エルフマンのスコアのやる気のなさ(=興味のなさ)が本作を象徴してる。

見事に自分たち以外どうでもいいダコタ・ジョンソンとジェイミー・ドーナンの【独り善がり】な生き様をプレイ内容よりも、ビジネスサクセスストーリーとして見せていくのが如何にもジェームズ・フォーリーらしい(こじつけ)。

障害になる存在は財力(=権力)で次々と一蹴。キチガイ化した従属はめんどうくさいから精神病院に収容だ!ついでに蹴落とした相手の地位も得て島耕作もかくやの出世街道!!

まったく感情移入できないバカップルのイケイケ物語があっけらかんと描かれてピカレスク物を見ているような意味不明の清々しさ。

ヘリ墜落にも無傷で帰還するジェイミーの馬鹿馬鹿しいエレベーター前の絵面に感動すら覚える。

どんな大藪春彦映像化作品よりも大藪濃度が高い『密航0ライン』(原作は曽我部道太)。

鈴木清順は『探偵事務所23 くたばれ悪党ども』、『河内カルメン』、『刺青一代』、『悲愁物語』あたりが好き。浪漫三部作だと『夢二』が一番好き。

そろそろ『密航0ライン』あたりの初期傑作もそろそろソフト化してほしい。

『フレームアームズ・ガール』12話(最終回)。

感動的なのは、フレズも含めて「感情」を得ていくFAガールたちが人間に近づいていくのではなく、FAガールとして「経験」を獲得していく姿を描き切ったこと。

全話通して手描き作画のアップデートを強調した上での、Bパートの3CGライブパートがクオリティも含めてFAガールという轟雷たちの存在とそこでしかなしえない成長を肯定しているようだ。

ここであおという人間の存在を突き放すわけでもなく、家族で親で伴侶のような見守る存在として配置させてるのがまた素晴らしい。彼女の存在がストーリーを深刻さに陥らせないようにしているんだよね。

全体的に『トランスフォーマー スーパーリンク』に、『プリティーリズム・レインボーライブ』、『アイカツ!』、『プリパラ』を経てきた川口敬一郎監督のキャリアと、「あお(人間サイド)は基本的に成長しないというコンセプトを出した赤尾でこ氏、堺三保氏のSF設定(小説版必読)が上手く機能した力作だったと思う。

余談だけど 西 UKOの大傑作SF百合マンガ『となりのロボット』と合わせて鑑賞する楽しみもあるんじゃないかと思った。

ピンと来ないスティーブン・ギャガンに『ゴールド 金塊の行方』のような純然たる犯罪映画を撮らせてしまうマシュー・マコノヒーの丹力には「監督の名前ばかりで映画追ってちゃだめだなー」と思い知らされた。勿論、ギャガンも『トラフィック』(脚本)や『シリアナ』の経験が活きてるとは思うんだがね。

『トモシビ 銚子電鉄6.4kmの軌跡』

素晴らしい。肉体と鉄道と老若の並走…。これだけ書くと『ローガン』にも拮抗する傑作といえるかも。フィーリングとしては今井和久監督の『ポストマン』(2008)に通じる爽やかさ。杉山泰一の『の・ようなもの のようなも』での監督デビューはこのためにあったのだな~。

そして、こと映画に限って言えば、松風理咲は堀北真希より恵まれているのかもしれない。

心霊DVD『呪怨ノ動画 カルマ』

大沢真司氏ディレクター作品で久々の快作。後半に従って投稿内容が盛り上がっていくなど構成がしっかりしている点と、大沢氏お得意の粗暴キャラと理不尽過ぎる顛末が上手く機能していた。

「終の棲家」の映像の仕掛けもさることながら、投稿者の捨て鉢気味な言動がヤバい。電話越しの鳴き声以上に始末に負えない諦念があふれていて凄味がある。

『劇場版 魔法科高校の劣等生 星を呼ぶ少女』天才吉田りさこ初監督作! 

基地から抜け出した九亜の身の上話という説明パートの演出が絶品!

音楽と天候変化によるあからさまな心情演出に油断してると、達也への九亜の怯えの視線逸らしがラストに繋がり鳥肌必死。ここに限らずサービスシーンを中心にした春休み休暇パートがシーンごとの配分も含めて大変バランス良い。

リーナなどのキャラクターや背景の説明不足(というか予備知識前提)やアクションの少なさに不満が挙がるのは当然だが、水戸黄門の印籠みたいなあの台詞に全てかけた語り口の前には些細な不満。

そもそも、エリカのチャンバラ(すんげーイケメン面見得かますからたまらん)と十文字先輩無双のおかげで個人的にはアクションも満足してたりすんだがねw

思った以上に面白くて良かった。原作やTVシリーズのイデオロギーに引いてる人もギリギリ見れる内容なのも気が利いてる。

ありえたかも知れない物語は『もうひとりのシェイクスピア』で既にエメリッヒがトライしてるものだが『ストーンウォール』でそれをやってしまえば批判を喰らうのは当然。

本当に本当にダメな脚色だと思う一方『インデペンデンス・デイ』や『パトリオット』の頃から連帯による圧力への反抗を描いてきたエメリッヒの一貫性に心打たれている自分がいるこのジレンマ。

愛国というより、ただただ「世の中がこうなればいいのにな~」という純朴かつ無神経な願望が全面に出たエメリッヒ作品を僕は愛さずにいられない。、もうシャマランすら信じられなくなった今の自分ならなおさらだ。自分もまた無神経な愚か者なんだろう。

DVD『ストーンウォール』エメリッヒ版『真夜中のカーボーイ』。 

「ストーンウォールの反乱」を脚色しまくってまで自分を投影したジェレミー・アーヴァインを事件の渦中に存在させたかったローランド・エメリッヒの愚か者っぷりに泣く。

ゲイの危険性を訴える“教育映画”の上映描写を始め身を切るような描写のオンパレードなジェレミーの故郷を出るまでの前半。ここから始めなければ自分の映画にならない、と言わんばかりのエメリッヒの痛切な語り口は舞台がニューヨークに移っても変わらない。マルクス・フェーデラーのくどい色彩に疲れる撮影と共にジョニー・ボーシャンとやるせなく切ない、不信と信頼を行き来する交流劇。

実際はその場にいなかった人物が暴動を先導してしまう問題のクライマックスに不覚にも涙してしまったのは、自分の歴史への無知と無理解が大きいのは確か。

その上で本作を愛さずにいられないのは、エメリッヒの連帯へのああまりに無邪気な信頼とそこに自分の投影を置かずにはいられない傲慢な想いに共感してしまったからだ。「あの時代にいれば…、あの場にいれば…」という願望を自分は完全に否定出来ない。押井守ならわかってくれるはず

今週封切りの最優先オススメ映画は『ドッグ・イート・ドッグ』です。最近のポルシュレとニコケイの脱力気味な内容を知ってる人限定での推薦ですがwww いや~酷い。本当に最低だ思います(褒めてる)。

「俺が居なくなってから何やら楽しそうじゃないの~?」という下世話な好奇心と「わざわざストレス溜まるような話題を聞きたくない」という防衛本能のせめぎあい

みんなツイッターの掃きだめ?みたいな情報を断片的に流すからよくわからなくて若干怯えてる。

え、町山氏とジェット・リョー氏が対立してんの?

最近ご無沙汰なのにそういうのだけはチェックするezoさん、好きよ。

葬式なんかやってる場合かよ!初回で主要キャラ皆殺しにしたあんたは何処に行っちまったんだよ!!

どうしちまったんだよ!あおきえい!!

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