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心霊DVD『心霊 ~パンデミック~ フェイズ7』

木之本 桜とダース・モールが見守る?やるせない子供たちの顛末。

前後編「ひろがります」で事務所に現れた存在にスタッフ徳丸氏が声を荒げた瞬間、この作品が投稿系作品であることをあっさり捨てたことを刻印していて鳥肌が立った。「みまもるよ」との関連も含めてよく出来てる。

演技の素人臭さすら禍々しさに回収されてて個人的には興奮。渋谷交差点の撮影が素晴らしい。おそらくこのシリーズ、もう後戻り出来ないから後数本で終わると思われる。それぐらい覚悟を感じさせる秀作だった。

@hamari 通院終わって何よりです。痛みも早く好くなるといいですね。映画ドンの価値云々は僕には重荷なんで期待しないでくださいww

古参ファンの辛口が目立つアマゾンレビューや2ちゃんの投稿系ホラー版でも珍しくそこそこ好意的に迎えられてる『ほん呪71』。

『ほんとにあった!呪いのビデオ 71』のことならあれはもう名作中の名作でしたね。『監死カメラ』シリーズからスタッフ引き抜いた甲斐があったとう感じ。

@hamari ありがとうございます。あとお久しぶりです。何やら色々大変なご様子で…。

@comman ありがとうございます。映画というか“動画”という体裁の作品なんですがねw

心霊動画作品の感想って、ここに書いていいもんなんだろうか?

『劇場版 FAIRY TAIL -DRAGON CRY-』

女性キャラのドカ盛りのエロさに胸焼けしそうww

キャラデザ&総作監督:山田裕子の艶マシマシな絵に『双星の陰陽師』や『PERSONA3 』の合田沙織による濃い色彩設計が加わって、どぎついエロスがアクション以上に画面を氾濫している。

原作最終章に向けたストーリーは行きて帰りしの単調さで、やや残念な方の米村正二が出てる、とはいえ入場者プレゼントの真島ヒロによる原案ネームを読む限り米村の脚本はネームにほぼ忠実なのだが…。

ルーシィメインだった『鳳凰の巫女』(藤森雅也監督による秀作!『終末のイゼッタ』ファンには強烈にオススメ)と対になる構成は流石だ。

序盤、ものすごく雑なジュビア×レビィがあったんだけど原案ネームを見る限りこの描写だけ足されたものっぽくて、真島ヒロは百合的に敵なのか味方なのかわからない感がますます強まった。そもそも百合の敵味方感が意味不明なんだがww

中原昌也は『狩人の夜』がオールタイムベストであることを『作業日誌 2004→2007』などで公表してたので、文中でゴチャゴチャ言ってるわりに素直な選出だと思った。

余談だけど「秘宝的」な流れに背を向けるため結果的とはいえ「シネフィル的」選出になったことをもっとらしく語るのムーヴが古臭すぎてダサい。

『映画秘宝EX 究極決定版 映画秘宝オールタイム・ベスト10』で一番驚いたのは中野貴雄が“素直に”ベストで『カリオストロの城』を選んでたこと。2008年版で「カリ城選んだら馬鹿にされる云々」と『 念力珍作戦』を選ぶなど小賢しいことしてたのに…。

中野=小賢しさ、という認識なのでそれが素直さ醸し出されると体調不良を疑うぐらい勘ぐりしたくなる(失礼)。

未公開DVDスルー『バレー・オブ・バイオレンス』

ブラムハウス・プロダクション×タイ・ウェストの低予算西部劇。『サクラメント』にもちょっと感じられたタイの西部劇素養から考えれば自然な着地点と言えるジャンルかも…。

ドル三部作を意識したという監督の語りに反して内容は『許されざる者』(1992)的善悪反転地味西部劇路線。イーサン・ホークとトラボルタのキャラクターなんかあからさまな立場逆転のための性格と役職付けになってる。

タイ監督要素は随所にあり、イーサンの回想をPOV風に見せたり、西部劇アイコンの一つで撃たれた相手の落下スタントをホラー演出として見せてるところが楽しい。ホテルの各部屋の見せ方や姉妹のやり取りには出世作『The house of the devil』や『インキーパーズ』で見せた空間ごとの見せ方の引き出しの多さが発揮されてて見事。

ただ地味な内容にツイストを利かせ過ぎててサービス不足なのが難点。勧善懲悪が望めないストーリーとはいえもう少し銃撃戦のカタルシスは欲しい。愛犬要素が作品の個性になるまであと一歩止まりなのもなあ…。

『映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』や『映画クレヨンしんちゃん 襲来!!宇宙人シリリ』で見られたテーマを背負わされ過ぎてキャラクターが窮屈そうなキッズアニメは見ていて本当に辛い(こればっか)。

一番最悪なのが『映画かみさまみならい ヒミツのここたま 奇跡をおこせ♪テップルとドキドキここたま界』で、最後のこころちゃんの謝罪は可哀想だしあんな言動させたスタッフに本気で殺意が湧いた。
TV版シリーズ構成も兼ねてる土屋理敬氏は問題作17話「こころのヒミツ」といい『劇場版MAJOR メジャー』といいデレマス担当回といい、キャラクターへの負担が過剰過ぎて付いていけない…。

『ムーンライト』や『バンコクナイツ』のような偏見や物見遊山な視点を回避しようとして被写体にとことん寄り添う姿勢が、結果的に新しいステレオタイプを生産している作品は見ていて本当に哀しい。

『ムーンライト』はもっともらしさに満ちたダイナーの描写(扉の下品な撮り方よ)に辟易し、空族の無邪気なオリエンタリズムへの逃避には心の底から嫌悪感が湧き出た。

空族映画は宇宙にいっても似たような内容しか作りそうにないのが救い内。

『ハードコア』はロボコップの振りした塚本晋也作品みたいで(どんなだ)心底ウンザリ。

文系マッチョっぽい暴力の発露が意図せずして女性嫌悪に繋がってて気持ち悪い。いや、作り手はそんなつもりはないんだろうが…。

はまりーさんもまぐれものさんもお大事に…。

『ReLIFE リライフ』。平祐奈と池田エライザのパートは古澤健作品なら「もう一声!」と言いたくなるもどかしさに満ちてて勿体無さMAX。

恥ずかしさ全開のモノローグやダサさ丸出しの横移動スローモーションや画面分割は、もっとクドく徹底してやれば独自の世界観が生まれたろうに後半はすっかり無くなって中途半端な印象。

文化祭や夏祭りの描写のしょっぱさも辛い。ここら辺は廣木隆一の『PとJK』の充実した描写を知ってる自分の期待値の高さも原因だと思うが。

もともと中川大志扮する海崎新太が全然ダメ人間じゃないキャラクターのつまらなさと、終盤のドラマの転調があまり映像的に映えない原作に起因した問題点が今一つ改善されてない脚色も残念。

覗き見反復とか色彩設計(階段や壁&扉の赤の強調!)など魅力的な細部もたくさん見受けられて実に惜しい…。

隣の小屋で『カフェ・サソエティ』をやってる状況でウディ・アレン話が飛び出したのも可笑しかったな。トッド・ソロンズといい、アレン弄りがはやってるのかしら?

『人生タクシー』。技巧と主張への全振り演出が最高に嫌味ったらしくてムカつくのに最高に面白いからジャファル・パナヒはズルい。

言わずにはいられない、撮らずにはいられない映像がデ・パルマ並みの強迫観念を思わせる映像の曼荼羅で繰り出されるから、師であるキアロスタミ譲りのいやらしい子供描写やドタバタ乗客描写も観客をねじ伏せる様に見せ尽くしてしまう。

パナヒと姪の無言切り返し場面の凄まじさは序盤の血みどろ乗客を完全に忘れさせてしまう暴力的なユーモアに満ちてて素晴らしい。

交通事故をもったいぶって描かなかったのも素敵だ。おかげでオチの儚さによりスパイスがかかって良い感じ。

公式が自分の推しカプを丸々「気の迷い」と全否定してくるような『夜は短し歩けよ乙女』の文化祭の顛末。無情。

『映画たまごっち ヒミツのおとどけ大作戦!』(映画ここたまの同時上映短編作)は極めて優れた『激突!』オマージュ作なのでスピファンは見たほうが良いと思います。フェティシズム全開なメカ作画も気持ち良い。短編+レース劇の相性の良さを改めて認識。

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