ザッカー『ゴースト/ニューヨークの幻』(90)についてブログに書きました。
http://blog.livedoor.jp/hktsunagetemiru/archives/50051221.html
というかほぼ脚本書いたブルース・ジョエル・ルービンの話です。いかにしてルービンはアカデミー賞に辿り着いたのか?
35mmフィルム撮り長廻し5本勝負という若手らしい大胆不敵な試みがユニークなL.A.舞台のネオノワール、ジョン・ホークスがしがない探偵演じるハウク『TOO LATE』
15)、Netflix題『手遅れの過去』のブログ記事を書きました。
http://blog.livedoor.jp/hktsunagetemiru/archives/50034729.html
夫人が下半身丸出しで出迎えるのはなぜか?
DVD『デリリウム』
冒頭の被害者、加害者、目撃者(店主の下品な表情のアップ!)の示し方とかストーリー上、必要なカットを撮ってるだけなのに心ざわつく違和感が全面に出ている異様さ。やっぱジャーロとしてもレナート・ポルセッリ作品としても異色としか言いようがない傑作だな。
ズタズタなカット割(演出というより各国別バージョン作成のための編集の作用と思われる)で描かれるミッキー・ハージティとリタ・カルデローニの妙ちきりんな夫婦会話と、相反する感情の工作を現す階段描写がクライマックスの展開を予見してる周到さに唸る。整合性無視の力技の狂気展開が評価されてる本作だが、少なくともポルセッリは感覚だけで本作を演出してはいないと思う(当たり前だ)。
事件の当事者三人が屋上に一旦集合してから地下室に向かうまでのやり取りも、ハイテンションな演技に隠れた冷静な演出プランが垣間見えて素晴らしい(階段降りの反復なんかもの凄く図式的)。
やはりこの味わいを『ジェイコブス・ラダー』的解釈で覆い隠してしまったアメリカ編集版は別物と考えたほうが良いよな(嫌いではない)。
@hktsunagetemiru お久しぶりです。ここはダラダラ書ける分、調整が要りますねww また HKさんとご一緒出来て嬉しいです。こちらこそよろしくお願いします。
『いろはにほへと』(1960)
保全経済会事件をモデルにした経済サスペンスで中村登より橋本忍と国弘威雄の生真面目な怒りが強い作品。
何かを世に訴えたいモードの時の 橋本忍作品はカラ回り感が半端ないな~。
伊藤雄之助も佐田啓二も搾取される側には変わりないから対峙場面が盛り上がらないのはある程度致し方ないとはいえ、もうちょっとここら辺にケレンな見せ場が欲しかった。ただでさえ室内劇中心のせせこましい画面と展開ばっかなんだから。
伊藤への買収場面、佐田啓二一派らの切羽詰まった末の策略というよりは「この世に金で動かない人間はいない」という持論への純粋過ぎる信頼を表したかったのかもしれんが、正直今更「金?」とも。いくら破格の500万とはいえテレビや藤間紫の誘惑も振り切った伊藤にするにはあまりに短絡的な策に見えて苦笑してしまう。異様に自信満々な宮口精二の態度がますますマヌケな印象を与えるので本当に見てて困った。
DVD『バシュフル盆地のブロンド美人』
ケツ撃ち100発100中女のイカれた教員物語。最高!
『フリー・ファイヤー』に負けずとも劣らない不毛な大銃撃戦をプレストン・スタージェスが軽快に演出。お得意のクド過ぎる反復ギャグも手伝って銃撃の快楽さえ肯定して描いてる分『フリー~』より悪質かもwww
ベティ・グレイブルとシーザー・ロメロの愛憎入り混じった殺人計画(ベティの一方的な殺意の片思い感よ!)も反復して描かれるが、これがまたコメディとしてもサスペンスとしてもベラボウに上手い。
冒頭のサルーンの歌唱から銃撃までの移動撮影、教室内でのコテコテな照明での場面転換……たまらん。撮影のハリー・ジャクソンはこの後も『彼女は二挺拳銃』や『女海賊アン』など女性主演の佳作に参加していてこの手のジャンルはお手の物。まあ『バンド・ワゴン』の人ですしね。
一番好きなタクシー運転手映画は名取裕子のⅤシネ『夜のストレンジャー 恐怖』。
見れば視聴者の性別問わず男性不信に陥りそうになるサスペンスの傑作。
何かと気にかけてくれる清水健太郎まで気持ち悪く見えくる長崎俊一演出がヤバい。俳優:黒沢清の意味不明なカッコ良さも見どころ。激しくDVD化希望!!
シネフィル