『代立軍 ウォリアーズ・オブ・ドーン』の感想です。
荒野の七人、いや、それをいうなら七人の侍か、を彷彿とさせるストーリー。
とにかく、徹頭徹尾、イ・ジョンジェがかっこいい。炯々たる眼光、よく響く声、そして切れのいいアクション。
ヨ・ジングは、メソメソしてお姫様のようだったが、途中からの変貌をきちんと見せていた。
光海君といえば、王子の時代に、父王が逃げちゃった後を守って、実際に日本軍と戦ったのは有名な話なので、いずれそうなるのはわかってて見てるんだけどね。
ペ・スビンが、すぐにぶちきれて暴力をふるう役人だったのが、いままでのイメージとは違っておもしろかった。
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『スパイダーマン スパイダーバース』の感想です。
吹替版で。
当地では吹替しかやっていなかったので選択肢はなかったのだが、念の為、素人同然の声優は出ていないことを確認してからでかけた。
ストーリーは王道の青春もので、まあ予想通りに粛々と進行していく感じ。
そもそも、スパイダーマンというキャラクター自体が、主人公を若く設定してあるので、むかしのアニメと違って青春ものになってるしね。
とにかく、画面が美しく、動きの疾走感も非の打ち所がない。
唯一不満を言うとすれば、主人公の母親がまるで小娘みたいなルックスで、やたらと若く美しい母親という映画やドラマの慣例を踏襲していて、古臭い。
『ダンボ』の感想です。 (2/2)
このあたりは、ティム・バートンならもうちょっとなんとかなるでしょ、というないものねだりかな。
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『ダンボ』の感想です。 (1/2)
ティム・バートン風味は薄め。ちゃんとディズニー映画になっている。
ダニー・デヴィートが、ものすごくダニー・デヴィートなのに、役柄にあまりにはまっていて驚いた。
この人しかない、というキャスティングだよね。
エヴァ・グリーンの非日常的な美しさがすばらしい。
コリン・ファレルと子供たちのストーリーを新たに入れたにも関わらず、この親子の関係がなんかすっきりしない。
両親がサーカスのスターだった時代は、たぶんこの父親は、たんに父親であるという事実に甘えて、子供たちとのコミュニケーションは妻まかせだったんじゃないかな。
そのあたりのしっくりいかなさが描かれているわりに、「ダンボのためにがんばっているパパ」がすべての免罪符になってしまった。
で、エヴァ・グリーンが母親的に子供たちに接してるのも、都合が良すぎて興ざめ。
あと、せっかくサーカスという舞台なのに、フリークスへの視点があまり感じられなかった。
『ブラック・クランズマン』の感想です。 (3/3)
日本でもヘイトスピーチやヘイトクライム花盛りだが、商業映画でこういうテーマには、とんとおめにかからないねぇ。
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『ブラック・クランズマン』の感想です。 (2/3)
同僚たちは、ヒドイのは一部で、基本的にヘイトは秩序を乱すもの、取り締まるべきもの、という考えの人たちで、ちょっとほんとかな? という気もした。
かえって、いまより1970年代のほうが、ふつうの人たちが、正義や理想を素直に表現していたかもしれないけど。
最初の方で、主人公に「そんなやつが大統領になるわけない」と言わせ、最後にトランプやシャーロットビルの実写映像をもってくる。
あからさまに現実を指さしているのは、映画としては破綻なのかもしれないが、わたしには全体がすっきりまとまっているように見えた。
ハリー・ベラフォンテが出てきたのにはびっくりした。
『ブラック・クランズマン』の感想です。 (1/3)
軽~いノリの予告編を見て、こんなのどうやってギャグにするんだ?と思ったが、本編は笑えるところもあるものの、笑いものになっているのはレイシストの白人。
全体にテンポはよいが、軽く描いているわけではなくて、安心して見ていられた。
黒人やユダヤ人の刑事が、仕事だから平気な顔でレイシストに合わせているように見えるが、こんなの続けたらメンタル破壊されるよね、と、ひやひやしながら見ていた。
活動家の恋人(恋人未満かな)が、警官を「ピッグ」と呼ぶのに、「すべての警官が悪いわけじゃないだろう」と抗弁する主人公。自分の立場から出てくる言葉であると同時に、個人を見ないで人をカテゴリーで見る思想の危うさも伝えている。
この女子学生が、若さの生硬さとキュートさを両方見せていて、魅力的だった。
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『麻薬王』の感想です。
70年代のプサンが舞台で、麻薬で大儲けする人物が主人公、と聞いただけで、あー、あのノリね、と感じてしまうくらい、ヤクザものとかノワールっていうと、プサンが出てくるのよね。
こっちが食傷気味ということもあるだろうけど、なんだかしまらない脚本だ。
せっかくのソン・ガンホも、最後の20分くらいしか見せ場がない。
麻薬で荒稼ぎしながら、昼はセマウル運動に熱心に取組み、さまざまな名誉職も、という二面性も、ありそうだね、で終わってしまう。
ペ・ドゥナは、まったく俗物っぽく見えないので、本来のキャラクターは役にはまってないのだけど、それなりに見えるし、彼女が出ると、画面に動きが出るのがいいね。
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『グレイテスト・ショーマン』の感想です。
とにかく、楽曲がいい。それにつきる。
逆に言うと、楽曲以外の部分はあんまりいただけない。
\"This is me\" は力強くすばらしい曲だし、パフォーマンスもよかったが、見世物じゃない人間としてのフリークスには、残念ながら迫れていなかった。
底は浅いけど、マジョリティに感動を売る程度にはよくできていた、というところか。
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映画は劇場で見たい。韓国映画多めです。
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