『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』の感想です。 (1/2)
このシリーズはけっこう見てたんだけど、キャプテン・アメリカは抜けていた。
クリス・エヴァンスの優等生ぽさが好きじゃなかったし、なにせ「キャプテン・アメリカ」でっせ。
愛国心も偉大なアメリカもけったくそ悪いと思っているので、食指が動くわけがない。
ではなぜ見たかというと、エンドゲームの確認です。
これでかなりすっきりした。
映画自体は、ふつうにおもしろく、ふつうに月並み。
いちばん驚いたのは、前半の小男のクリス・エヴァンス。
『朝鮮名探偵トリカブトの秘密』の感想です。
あー、これオ・ダルスが出てたんだった。
キム・ギドクやチョ・ジェヒョンならともかく、韓国映画を見ようとしてオ・ダルスを避けるのは難しい。
レイプ犯とわかった今では見たくもないが、それまでは好きだったのになんてことだ。
映画自体はテンポもよく、とても楽しい。
コメディとしてだけでなく、朝鮮時代の奴婢を人間として扱うというところで、主人公のキャラクターを印象づけたのもよい。
しかし、せっかくチェ・ムソンが出ているのに、ほとんど見せ場がなく死んじゃうのは肩透かし。
それと、ハン・ジミンのあのセクシー衣装は、ぜんぜん必然性なくない?
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『きっと、うまくいく』の感想です。 (2/2)
3バカの青春ドタバタ劇かと思いきや、インドの若者の自殺問題が大きなテーマになっている。
日本でも20代の死因で自殺は一位だが、インドはもっと多いらしい。
ついでにいうと、韓国はもっと多い。
伝統的な家族観、厳しい経済状況、そして近代的な自我に引き裂かれた結果、といってしまうとあまりにも簡単すぎるけど。
ファルハーンの父との和解、ランジューの面接シーンは、どちらもなかなかよかった。
結局、変わるべきは年長者、つまり社会の側なんだよね。
外国映画の邦題にはいつも文句たらたらだが、これはいいね。
インドでのタイトルはわからないが、英題よりずっといい。
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『きっと、うまくいく』の感想です。 (1/2)
アーミル・カーンが出てきたのを見た途端、あれ? これってそんな昔の映画じゃないよね、と思わず映画を止めて情報を検索してしまった。「ダンガル、きっと、つよくなる」のおっさんぶりとあまりにかけ離れていたので。
撮影当時44歳だったそうです。
ボリウッドのスター、すごい。
3時間近くある長い映画だけど、ちょっと年齢感じたのはびしょ濡れになったシーンくらいかな。
ほんとうに若者に見える。
あのすっきりした首筋!
若く見えるだけではなくて、表情がとてもチャーミング。
顔見ていて飽きないというのはさすがだ。
共演していたふたりもそんなに若くなかったようで、おっさんシーンが自然に見られるのもよかった。
ボリウッド名物のダンスシーンもうまくストーリーにはまっていて楽しい。
『22年目の告白-私が殺人犯です-』の感想です。
韓国映画のリメイク。
元の『殺人の告白』も、とてもおもしろいので見てね。
元ネタのアクションシーンやらカーチェイスやらを、さっぱり消してしまったのが勝因。
途中まではストーリーの大枠が同じなので、先がわかっていて見ているのだが、演出も緊迫感があるし、藤原竜也と伊藤英明、どちらも好演で飽きさせない。
韓国映画とは犯人像が違うんだが、わりと早い段階でわかっちゃう。
でも、謎解きというよりも、サスペンスが主眼なので、それはそれでいいかも。
全体に抑えた色調なのはいいのだが、なぜか現代のシーンが古めかしくて、22年前、7年前との違いがはっきり出てないのが惜しい。
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『殺人の告白』の感想です。 (3/3)
そうそう、パク・シフファンのみなさんにも、すらりとしたスーツ姿はもちろん、水着シーンもございますことよ。まあ、それ以上に血なまぐさいシーンも多いので、あまりおすすめはできないが。
韓国映画の濃いところがいい感じに表現された映画だと思う。
(2017年1月)
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『殺人の告白』の感想です。 (2/3)
とくに、キム・ヨンエはさすがの貫禄ですばらしい。警察署に現れて、チョン・ジェヨンをビンタして、無言のまま去っていくシーンがあるのだが、メイクがとても薄く、それでいて表情がくっきりしていて美しいのには驚いた。この人は確か、韓国では化粧品をプロデュースしていて、自分自身で広告塔になっているが、1951年生まれでっせ。若く見えるというよりも、60代女性の理想像という感じ。
まあ、脚本はかなりご都合主義だけど、それはこういう映画につきものだし、あとで考えるとあれ?と思う程度で、見ている最中はスピードに追いつくのに必死で、そこまで考えるヒマがない。
ただ、パク・シフの正体につながる伏線が、ちょっとわかりにくかったかな。ネタバラシをするときに、ワンカットだけでも映像が入るとだれだかわかったんだけど。名前と顔写真だけでは、すぐにそのシーンが出てこなかった。
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『殺人の告白』の感想です。 (1/3)
なぜか日本ではパク・シフ主演になってるんだが、ちが~う!
主演はチョン・ジェヨンで、パク・シフより先にクレジットされている。
とはいっても、わたし自身、パク・シフがお目当てで見出したのは間違いない。だが、冒頭のアクション・シーンで、これはパク・シフ鑑賞映画ではないことがすぐにわかる。
ケレン味たっぷりのカメラワーク、スピード感たっぷりで、まだやるかっていうぐらいくどい、そして迫力あるアクション・シーン。
この映画の見どころはそのあたりでしょう。
だからといって、ドラマがお留守かというとそういうわけではなく、復讐に燃える人たちの悲しくぎらぎらした表情もしっかり描かれている。
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『グリーンブック』の感想です。 (3/3)
1960年ごろというと、在日一世のわたしの祖父母は40代そこそこで、ふだんは主に日本語を使って暮らしていたが、この映画に出てくるイタリア移民のように、そのときの都合に応じて朝鮮語を使っていた。
なにかというと、近所に住む一族郎党集まって食事をしたり、小さい頃に見たような風景だった。
貧乏と無学というのが、イタリア移民のステレオタイプだったんだけど、そのあたりもいかにもありそうな感じに描かれている。
移民社会を描いた映画は、いつも興味深い。
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『グリーンブック』の感想です。 (2/3)
で、映画自体がつまらなかったら、上のような批判をして終わりなんだけども、幸か不幸か、映画としては実によくできてる。
脚本も演技もいいし、なにより音楽がいい。
ちょっとクラシック寄りのジャズ。
そのジャンル自体が、黒人コミュニティから離れたところで育った、シャーリーのアイデンティティを示しているようだ。
娯楽作品としては上出来だが、なにも突き刺さるものがないぬるい映画。
だからこそ、マジョリティも安心して見ていられて、ヒットしたんだろうな。
劇中、イタリア系のアメリカ人たちが、英語話者に聞かれたくない話をするときは、イタリア語に切り替えてしゃべりだすシーンが何箇所も出てくる。
1960年代は、まだこういう感じだったのかなぁ。
いまは、イタリア系だからといって、イタリア語しゃべれないよね?
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『グリーンブック』の感想です。 (1/3)
I have black friends.
これって、レイシストの言い訳の常套句だ。
この映画は、これをハートウォーミングコメディとか、楽しいロードムービーとか、そういうものに仕立てたわけ。
白人は、つねに選択する側にいて、自分はなにも脅かされない。
主人公のトニーは一見黒人差別をやめたように見えるけど、黒人の友達ができただけだ。差別意識を持ったまま、その対象と友達になることはできるし、いくらでもある話だ。
考えを改めて、差別自体をやめたことを示すシーンもどこにもない。
もちろん、この映画を見て、当時の黒人のおかれたひどい状況に憤りを感じたり、ドン・シャーリーのつらい心境に共感したりする人もたくさんいるだろう。
まあそれはそれでいいんだけど、悲しい状況を、物語として消費してるだけ、とも言える。
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『代立軍 ウォリアーズ・オブ・ドーン』の感想です。
荒野の七人、いや、それをいうなら七人の侍か、を彷彿とさせるストーリー。
とにかく、徹頭徹尾、イ・ジョンジェがかっこいい。炯々たる眼光、よく響く声、そして切れのいいアクション。
ヨ・ジングは、メソメソしてお姫様のようだったが、途中からの変貌をきちんと見せていた。
光海君といえば、王子の時代に、父王が逃げちゃった後を守って、実際に日本軍と戦ったのは有名な話なので、いずれそうなるのはわかってて見てるんだけどね。
ペ・スビンが、すぐにぶちきれて暴力をふるう役人だったのが、いままでのイメージとは違っておもしろかった。
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映画は劇場で見たい。韓国映画多めです。
http://yhlee.org/movies