『ラストサムライ』の感想です。 (3/3)
武士(というよりは当時のほぼすべての日本人)は天皇に対して忠誠を誓っていませんよ?www。
彼らの主君(雇い主)は幕府であります。
そもそも、天皇=神、という考え方を国民に広めたのは明治政府です。
岩倉使節団は、アメリカの強さの根源は絶対神(キリスト教)にあると分析し、それから天皇が絶対神になったのです。
まあだから、アメリカ人が、天皇がキリスト教みたいなもんなんだと勘違いするのも無理はないのですが・・・。
ジャポンといえば寿司・天ぷら・芸者・忍者!
その忍者が無理やり登場・・・やっぱ忍者を登場させたかったんだろうなぁ。
我慢しきれず登場させちゃう中二病精神はベリベリグッドです!
でもね。本作の忍者はアメリカの特殊部隊にしか見えなかったよ。
・・・いやぁ、本当に楽しい映画だ・・・
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『ラストサムライ』の感想です。 (2/3)
あのさぁwww江戸時代の武士ってのはサラリーマンなのですよ。今でいう「企業戦士a.k.a社畜」みたいなもん。
廃刀令における反乱は、武士の既得権益(経済・地位)を守るための反乱。彼らの行動原理は刀への信心ではないからwww。
続いて刀繋がりで・・・
刀だけで鉄砲に対して突っ込むとか、んなアフォなwww。
(まあ仕方ないか。この映画の中での武士道は宗教だもんな。)
榎本武揚率いる旧幕府軍の装備でさえ西洋化されていたでしょう?
それで分かるでしょう?本当は武士道を守ろうなんて崇高な人間は一人もいなかったってことがさwww。
西欧の武器商人が西南戦争時の旧式装備を日本の両軍に売りつけて、日本列島で殺し合いを勃発・・・これ以上は陰謀論になるのでよそうwww
あとみんな気づかないのかな?これ。
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『ラストサムライ』の感想です。 (1/3)
ハリウッドが大金かけて、ここまで日本をヨイショしてくれるとは・・・。
こんな金のかかりそうな撮影は、日本はできませんよ。
コテコテのハリウッド映画。
この映画の面白いところは、アメリカ人が「そうであって欲しい」と願っている「日本」が描かれているところ。
史実とは大分違うけれど、それがやりたいんなら、別に良いと思う。
徹底的に史実を改変していただいて、一向に構わない。
むしろ、俺は面白かったよ・・・。大絶賛。
スピリチュアル武士道!万歳!万歳!
・・・であるからこそ、ツッコミどころ多くて面白いのが、本作の魅力www。
まず、武士道が宗教になっちゃってる。トムのアルコール依存症もたちまち治っちゃう。俺も入ろうかなwww。
てゆーか、渡辺謙率いる反乱軍が住んでいたサムライ達の集落、なんだあの桃源郷は笑?武士道の聖地か何かですか?
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『壬生義士伝』の感想です。 (2/2)
@yhlee せっかく絡んできてくれたのに、愚痴ってしまいすみません。
yhleeさんにコメントいただいて、正気に戻れました笑。僕が今一番観たい韓国の映画は「工作 黒金星と呼ばれた男」です。明日にでも観にいこうかと・・・。
『壬生義士伝』の感想です。 (2/2)
@yhlee スクリーンクォーター制というのは知りませんでした・・・。日本もやれば良いのに。
日本も一応、映画学校はあるんですけどね。そして邦画の興行成績も良いから、国民も映画好きっぽい。でもなぜか僕好みの映画ではない。新海誠の映画とか大ヒットしてますが、僕的にああいうのは苦手笑。僕自身が今の日本の「空気」に溶け込めていないだけなのかもしれません。でもこの「空気」の発生源は、もっと根深いと思っています。
僕の浅はかな知識によれば、この今の日本の空気が作られたのは、どうも80年代にあるということです。
今の日本人の価値観は「自分自身だけの身体に関する生理的な快楽」以外にない。自分自身を不快にさせるものは「存在しない」ことにする。それが全開に発揮されたのが80年代であり、80年代の記憶がずっと続いている。これが今の日本だと思いますね(日本だけでなく世界的にそうなのかもしれませんが・・・)。
かつての日本には「自分自身の身体の快楽」を超越した地縁的な価値観(いわゆる村社会)が存在していました。しかしその価値観が徹底的に破壊されたのが80年代。
『壬生義士伝』の感想です。 (2/2)
@yhlee うーん・・・「僕の想像」でしかありませんが・・・
日本の映画業界が「構造的に、人材の新陳代謝がうまくできない状態」に陥ってるんじゃないだろうか・・・。結果として、良い人材(熱ーい気持ちを持った、映画監督やスタッフ)が入ってこない。或いは、入ろうと思えない(映画業界に魅力がない)。
日本は伝統的に、組織の新陳代謝が下手な国ですからね・・・。(日本の大企業とか政治家が良い例です。新陳代謝できなさすぎて、見るに絶えない惨状・・・すみません。話がそれました。)
> くすっと笑えるシーンが皆無
yhleeさんだったら笑えるかも。僕はかなりヒネくれた人間なので・・・笑。
というのも、ギャグシーンっぽい演出はあるんです。しかし・・・(1)ギャグが滑ってるだけなのか?(2)そもそもギャグシーンではないのか・・・
よくわかりませんでしたが、笑えない・・・。
『壬生義士伝』の感想です。 (2/2)
でもまぁ、これが日本人的なんだよね。結局のところ、作り手には主張も何も無いのだろう。なんとなーく、撮っているだけなんだよね。
あと、ギャグがなさ過ぎる。全くないと言っても過言ではない。笑えない。吉村貫一郎のキャラ設定から言って、もっとギャグ入れるべきだし、彼を普通の人間として撮っているなら、なおさら笑い演出するべきでしょ。
アクションシーンにケチをつけるのは、予算の関係上できないことも多いので、そこを責めるのはかわいそうだから、責めない。
https://eigakansou.life/%e5%a3%ac%e7%94%9f%e7%be%a9%e5%a3%ab%e4%bc%9d/
『壬生義士伝』の感想です。 (1/2)
うーん・・・物語的には良い題材ですけど・・・映画の方は微妙。なんか、雰囲気的にこれと似た映画あったなぁ・・・そうそう、永遠の0みたいな感じ?あの映画のダメな点が、そのままこの映画にも当てはまると思った。
色々と詰め込みすぎ、という一言に集約される。何も印象に残らない。薄い。殺陣も映像も、特別凄いわけではない。作り手の熱意が全く伝わってこない。作り手の皆さん。あなた方は観客に何を観せたいの?観客にどんな体験をして欲しいの?全くわかりませんでした。
吉村貫一郎の見せ方が下手すぎ。なんとなーく、良い人、家族が大事、イクメン、お殿様に忠誠を尽くす、故郷が好きらしい。そう。どこにでもいるような感じの普通の人。
こういう普通の人を、いかにして魅力的な人物にするか?が作り手の手腕の見せ所なのに、、、なんの工夫もなく、本当に単に普通の人でしかない。
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「ブラジル 消えゆく民主主義」の感想です(3/2)
民主主義ってのは、一夜にして成るものではない。真の民主主義を達成するためには、過去の慣習を全て壊し、完膚なきまでに撃滅し、全く新しい世界を作るぐらいの気概がないと達成は不可能。この映画の登場人物が着ているTシャツに“give me democracy or give me death”と書かれているのだけど、民主主義ってのはそういうもんだ。民主主義を得るためにはたくさんの血が流れる。そして、その成熟には長い年月を要する。
ブラジルの民主主義の生成過程は、血を流した。しかし惜しいことに、長い年月を要して成熟しなかった。
日本人としてやばいなぁ・・・と思う理由は、日本の社会・政治・メディア状況が、この映画の中のブラジルと酷似しているところなんだよね。ブラジルと日本で異なる唯一の点は、日本には、経済的な余裕がまだまだあるということだけ。今の日本社会は、かつての繁栄が産んでくれた遺産だけで持っている状況。そして、日本の民主主義は血を流して達成されたものではない。もし、日本の経済が破綻したら、日本は一気にブラジルみたいになる可能性がある。
「ブラジル 消えゆく民主主義」の感想です(2/2)
この映画の中で、かつて民主主義を達成したはずのブラジルの労働党に対して、民衆は攻撃を始める。一旦、そういう「空気」が醸成されてしまったら、もう誰にも止めることはできない。「空気」のみが支配する世界。その世界における正義と悪は、民衆の感情によってのみ判断される。昔から暗黙の了解とされてきた賄賂文化が、民衆の感情により、突如として悪になる。もう何が正しいか分からない。個人の感情の集合が存在してるだけ。もちろん、それを先導しているのはメディア。しかしメディアが全て悪いわけではない。要は、ブラジルは民主主義国家になりきれていなかっただけの話。
「空気」が支配する世界の恐ろしさについては、日本では山本七平が語っている。これを山本学と呼ぶのだが、この映画にあるのは正に、山本学における空気だと思った。
そもそも民主主義というものは、極めて特殊な条件下でしか機能しないものであるということ。その観点からすると、日本の民主主義は機能していない。日本は、民主主義の仮面をかぶった、最も栄えた社会主義国家であるとの主張さえある。
「ブラジル 消えゆく民主主義」の感想です(1/2)
いやぁ・・・これは非常に興味深い映画であった。民主主義というものの「不都合な真実」的な事実が描かれていると思いました。
100%ドキュメンタリーです。映画というよりは、ドキュメンタリー番組という捉え方で観た方が良い。従って、映画としてよくできているかどうか、それを論じることには、あまり意味がない。
もしあなたが日本人であるならば、観ておくと良いかもしれない・・・がしかし、観ないほうが良いかもしれない。何故なら、ブラジルの現在は、遠からず訪れる日本の未来だと思うから、それと、民主主義というものの欠陥を痛いほど見せつけられるから。民主主義が唯一のあるべき姿だと信じている人は、この映画を知らない方が幸せかもね。そういう意味では、ホラー映画よりも怖いことを、この映画は示唆していると思う。
この映画に描かれていることは、何故、民主化は独裁政権に戻ってしまったのか?ブラジルの民主主義が衆愚政治と化してゆく過程なんだけど、その過程が、どこかの国と酷似している。そう。我が国日本。
@batman_736 京アニの事件はショック。あそこのアニメは結構みてるだけに。。。ご冥福をお祈りします。
『トイ・ストーリー4』の感想です。 (4/4)おまけ
> みんなハッピーで、どこからも文句は来ないであろう、サッパリとした終わり方。
「みんなハッピー」というのは、映画の中での各キャラクターがみんなハッピーで終わるということ。後から調べてみたら、観客からの賛否両論は凄くて驚いているwww。
もし自分がウッディだったら、あの結末通りの選択をすると思う。だって、ボニー家でのウッディは存在感すげー薄かったじゃん?ボニーのおやじに踏まれ過ぎだし(笑)。そんな状態で、ウッディがあのままボニー家にいたら、それこそ暗黒面に落ちてしまう・・・。
この辺は、どうしても自分の組織感が出てしまう。仲間のために自分を犠牲にする必要はない。もし周りがそれを認めてくれず、犠牲を強いるのであれば、そんなものは仲間ではない。
『トイ・ストーリー4』の感想です。 (4/4)
ラストは上手くまとめたなー、という感じでまぁ良かった。みんなハッピーで、どこからも文句は来ないであろう、サッパリとした終わり方。3と比べたらあかん。あかんことはわかってるけど、そんなに悪くない、程度の普通の映画でした。
脚本の粗というのが悪いのではなくて、脚本の粗を隠しきれていないのが悪い点なんだよね。映画というのはバランスで成り立っていると思うので、悪い点を良い点でカバーしなければならないのだけど、本作ではそれができていなかったなぁ・・・という印象です。まぁそれが難しいんだよね。偉そうなこと言ってすみません。これもトイ・ストーリー愛深きゆえにということで許していただきたい。
https://eigakansou.life/%e3%83%88%e3%82%a4%e3%83%bb%e3%82%b9%e3%83%88%e3%83%bc%e3%83%aa%e3%83%bc4/