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にわか さんがブースト

ムトゥ 踊るマハラジャ(4K&5.1chデジタルリマスター版)を試写で。 

20年ぶりの劇場公開にはやはりいろいろ去来するものがある。今試写では残念ながら音声の更新が間に合わず、モノラルのまま。そもそもARラフマーンの事務所の片隅に当時の素材が残っていたことから、今回のデジタル・リマスターが可能になったのだという。そして、この企画自体が、日本とインドの共同プロジェクトで、現地でよくあるリバイバル公開に乗っかって日本に持ってきたのではない、1年以上をかけた労作なのだという。つまり『バーフバリ』の大ヒットに乗っかった急ごしらえの企画ではないということ。これまではそう思ってた、申しわけないことながら。ロケ地についてはこれまで知り得たものに加えて、カルナータカのメールコーテでも撮られていたことが確認できて嬉しい。グルヴァーリ・ソングの冒頭の変わった衣装が、部族民のそれからのインスパイアードだとか。それから、1995年の本作中で登場した老人バージョンのラジニと、今年2018年のKaalaでの若作りメイクなしのラジニとを比較するのも楽しい。23年前のラジニの老人メイクはかなり良くできたものだと思った。

『エレクトリック・ドリームス』、自分も何話か見て放置してしまったクチですが、どちらかと言えば奇妙な味の『地図にない街』を映像化しているあたり、模造記憶やアンドロイドに留まらないディックの多面性を引き出そうとしているようで企画としては好印象でした。ただあんまり面白くないんですけど笑

ホアキン・フェニックスのジョーカーは素直に楽しみではあるんですがもともとジョーカー的な腹の読めない芝居を持ち味としていて、そのうえ『容疑者ホアキン・フェニックス』なんていう数年がかりの手の混んだジョークを飛ばすリアルジョーカーにジョーカー演じてもらっても確かにジョーカーだなぁって感じるだけで確認作業のようになってしまうような気がしなくもない。

人生No.1映画 

『モータルコンバット』です

『ゼイリブ』は新宿シネマカリテでもレイトショーやるみたいです

@namikirin パイロット版のオチをどうするか考えあぐねているときにたまたまフランク・シルヴァ(リンチ的な名前)がカメラに写り込んでいるのを発見して…みたいな感じでしたか。リンチらしい即興的アプローチですよね。

『ツインピークス』の時には大道具だったスタッフをボブ役で起用したり、おそらくは異化作用を求めてのことなんでしょうが、リンチは本業役者じゃない人間を物語の転換点に配置する。

くそぅ、行きたかったなあ新文芸座リンチ。今月は名画座ラインナップと特集・リバイバルが充実し過ぎだ…。

にわか さんがブースト

『人間機械』(Machines、2016)をユーロスペースで。 

東京最終日最終回上映にやっと行けた。モーディーのお膝元で発展著しいグジャラートに、UP、ビハール、オリッサ、ベンガル、チャッティースガル(劇中で挙げられていた地名は多分これが全部だと思う)からやって来て、1シフト210ルピーで働く職工たち。組合ができるとリーダーが殺される。職工たちは会社のトップを知らず、周旋業者が全てを牛耳る。明らかに低カースト&おそらく部族出身者がほとんどの中に、聖紐をつけた人物も交じる。工場内の様子がランダムに映るが、サリー作りのための度の行程なのかが分かるのは半分以下。建て増しをし続けて奇妙な構造になった温泉旅館が無理を重ねて何とか機能してるのと同じようなものを感じる。印象的なのは、製品である布が無造作に床に積み上げられたり、その上で倒れ込むように寝ている労働者がいること。不要な布を燃やしていると思しい大窯も。そして製品にはカバーがされず、大雑把に巻いたままで出荷されていく。つまり外側の2,3巻き分は売り物にならないこと前提のようなのだ。ここにこの工場労働のあらゆる矛盾が凝縮されているように思えた。

にわか さんがブースト

悲しみに、こんにちは 

ダークホースでした。当たり!
子供は苦手だけど、本当欧州は良い子供が主役の映画が多し。
(多分エイズで)母親を亡くした女の子と姉の子であるその子を引き取った家族の新学期を迎えるまでの夏のひと時が、過剰な演出無しで描かれている部分がじんわりとココロに染み入りました。
ハリウッドのプロっぽい子役ではなくて、その辺で拾ってきた普通の子っぽい子を起用している部分が好感度大。
時代設定も1993年と今よりも少しだけスローな20世紀後半に設定しているのも、どこか郷愁を誘いました。
下半期に入って気に入った作品の筆頭になりました。

何かの話題で盛り上がれるタイプの人がいない、の可能性も

宮藤官九郎と三谷幸喜のハイブリットとでもいいますか、非常に練られたシナリオがまず面白いのですが、加えて予算規模に見合ったゾンビ映画としてのディティールの懲りようや映像のエネルギーが凄いという…心底驚きました、『カメラを止めるな』は。

シネクイント、多少雰囲気変わってるのかと思いきや自動券売機とスクリーン1の二階席にペアシートが設置された以外は殆どそのままシネパレスだった。

『アートライフ』。このタイトルなら同監督の『リンチ1』の方がそれらしいと言いますか、『インランド・エンパイア』期のリンチの創作活動を活写していて面白かったです。

このインスタンスしか知らないトゥルーマンなので他のインスタンスからの移住者の文言に『地球最後の男』ばりの衝撃を受けている

もとより岩波文化とは縁遠い無教養人間であるから岩波ホールがどのような経営方針を取ろうと感心の埒外だが、劇場前の大看板に記載されているタイムスケジュールと実際のスケジュールが異なるのはさすがに映画館としてどうなのか。

モーガン・フリーマンのセクハラが暴かれるどんでん返しは予想できなかった(『グランド・イリュージョン』)

『ピーター・ラビット』 

ど派手なドタバタ劇の側面ばかりが話題になっているようですが、労働者階級の成り上がり男と無職のパンクス(うさぎ)が一軒の家と一人の女性を巡って殺し合う構図を見れば、これも格差とホームを主題とする最近流行りの貧困寓話とわかる。

ビアがピーターに味方するのも両親が殺された過去に同情しているからではなくて、マグレガーやピーターのように生活に困窮したことのない自身の裕福な身分に罪悪感を抱いているからなんじゃないだろうか。
そのへん、恐らくは意図的にぼやかしているからシャイな映画。

にわか さんがブースト

『アイ・トーニャ』 

ブラックコメディと評する声を見たけれどどこがコメディなのやら。胃が本当に痛い。才能があって努力出来ても、生まれた環境による悪循環からは容易に抜け出せない。自己責任という言葉が大好きな人達には少し考えて欲しいですね。各人が好き勝手なことを言ってるという体裁でトーニャの主張に疑問を向けているのは中立になろうとしているのではなくて完全トーニャ目線だと可哀想すぎて見てられないからだと思う。トリプルアクセル決めるシーンとか成功したスポ根ものだったら決まってるのが余計に堪える。

監督インタビューで、東映実録の熱気を今再現するのは難しい、と。なので韓国ノワールを念頭に置いて撮影に臨んだそうですが、今シネコンにかかるヤクザ映画を撮ろうとしたらこういう方向じゃないと難しいんだろうとは思いましたねぇ、『孤狼の血』ですが。

現在Amazonプライムビデオに大量ラインナップされている映画ドラえもんは新作の公開終了に合わせてプライム無料期間も終了してしまうので、ここは終わらないうちに『ドラビアンナイト』『雲の王国』『宇宙小戦争』などを

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