もっと見る

コンクリート・ユートピア鑑賞。 

「これ、普通の人たちなんだもんな」と思っていて、最後も「普通の人たちだったんです」だったので、すごく良かった。と同時に身を引き締めねば…とも思う。拡声器で喋ろうとしてもピギャー⚡️とか鳴って全然締まらないヨンタクがどんどん"代表"の顔になっていく、住民たちもどんどん結束していくのがすごかった。何かに属して成功体験を積み重ねてしまうのって、気持ち良いもんな。普通の人たちが急速に排他的になるから綻びた時が怖いんだけど。ゴキブリと呼ぶ相手と自分に違いなどないと気づかないくらいには。「運が良かっただけの普通の人」のモラル?の基準が少しずつ下がっていく描写は極端でスピーディーながらもわかりやすい説得力があったし、人を見捨てた罪悪感や隠さねばならない秘密で話を引っ張るのがスリリングで大変面白かった。単なるアパート一棟(とその周辺)の話だけど、そこに外がないから思い出すのが戦争映画だったりする。すごい話だった。
本当に守らなければならなかったものは最初からたった一つだった。誰もいない空っぽの家じゃなくて。

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー鑑賞。 

2人一緒なら何があっても大丈夫って、いっさいの曇りがない目で言うのでちょっとビックリしちゃった。マリオがルイージに言うから。そして武闘派お姫様。ドンキーやキノピオもかわいかったねぇ。国破壊して求婚してきて、クッパに出る目なんてないのに1人だけやけにロマンチックで、全然…なんか全然場違いだった…(ジャック・ブラックは好きだよ!)
アクションが本当に楽しくてワクワクしたし、見知った音楽聴くとやっぱりテンション上がる!
全然どうでもいいんだけど、ブルックリン出身なんだ…ヨッシーが赤ちゃんマリオ運んできた(?)と思ってた。

顔鑑賞。
本当にたまたま見た、"その日"だから逃げられた、地震がちょっとだけ関係してる話。
引きこもり殺人犯の逃亡劇。孤独だし悲壮だし悪いこともしてるんだけど、ユーモラスで自由。自転車に乗れるようになって、泳げるようになって、いい顔になるんだよね、人に必要とされて。それでも妹の顔からは逃げられない。逃げられないけど生き続ける根性。
「生まれ変わるのが怖いから(中略)うちはよう死なんかった。」死ぬのが怖いんじゃない、生まれ変わるのが怖いって、すごく印象的なセリフだった。

春画先生鑑賞。 

おおらかだけどなんだか奇妙な話。セックスにしてもわりとずっとおかしみがあって、あぁ春画ってこういうことか、みたいな。…そうか?
最初は面白かったけど、弓子、自分で自由と言うほどには自由じゃないのでは?という気もする。解放された!と言うのならそうなのかなぁ。性愛と恋愛が別れているのは良いと思う、私は。でも「君がいないと生きていけない!」で口説き落として、先生が自分に都合の良い奴隷兼ミューズを手に入れたように少しでも見えるなら、映画としては負けだと思う。
と考える一方で、回転寿司ならぬ回転春画や額スマホセックス📱なんかのちょっと他に見ないシュールで間抜けな光景によって、これがこの映画のリアルならばまぁ納得のいく結末なのではないか、とは思う。また、私は映画で女の人の怒る顔がすきなので、弓子が目を見開いてキッと怒る表情や声がやっぱり良くて、しかもそれを先生が「君のその顔は大変良いから誰にでも見せるものではない」というようなことを言うのはとても好きだ。怒り顔ではないのだが、顔半分隠してても今嫌な顔で笑った!ってわかる一葉…安達祐実も好き。

サンクスギビング鑑賞。人が!景気良く!死ぬ!不謹慎でごめん。 

ハロウィンや十三金から一周してラストサマーやスクリームもあって、高校生(のやらかし)と謎で引っ張る系&季節イベント殺人鬼系のこういうジャンルってやり尽くされてるよなーと思ってたけど、全然現役で面白かった。何せ本当に景気が良い出血量。あと、イーライ・ロスはなんかその、人にごちそう?人をごちそう?にすることに強いこだわりがあるのかな?頭悪い不謹慎な感想しか出てきませんよ、こんなもの。いろいろぶちまけられててとっても楽しかった。
ていうか、そもそもの始まり、去年の感謝祭ってやつが醜悪で悪趣味w感謝祭ってあんな怖いイベントなの?やばいじゃん…。殺人鬼より怖かった。
エヴァンはもっと酷い死に方してほしかったなー(鬼か)
ジーナ・ガーションが出番が少ないながらもなかなか美味しい役だったので嬉しい。

ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間鑑賞。 

わかっているかと訊かれればわかってないのは相変わらずなんだけど、いろいろと辻褄が合ってきたというか、誰かの語るローラだったものをやっとこの目で見られたという、謎の満足感?がある。
ドラマ本編は「え⁈この顔で終わるの⁈」の笑顔だったけど、こちらは「あぁ、この顔で終わるのか↓↓↓」の笑顔だった。下矢印は落ち込みと納得の気持ち。凄まじい。凄まじいが、落ち込むと共にこれしかなかっただろうなという納得。もうとっくに壊れていた。親も家も二重の意味で怖いし、スイートなドナやジェームズの心配は重いし同時にこんな自分とそれにまつわるもろもろを知って欲しくないし、もう逃げ場がなくてどんどん悪いものに溺れていく。そうして起こったローラの死。彼女の見た光景があれだったのなら、やはり笑顔がふさわしいのだろう。そこが天国でも地獄でも。
ついでに。ドナはどんなに頑張ったって、ローラにはなれない。

鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎鑑賞。 

面白かったは面白かった。アニメだからこそ見ていられたというか、あまりにも精神がグロテスク!水木とゲゲ郎の相棒関係とか面白かったし、最初は横溝正史だ!(だから美人で健気なサヨちゃんは犯人or死ぬ)と思いながら楽しく見てたんだけど。水木が吐いたあたりで「ミッドサマー」!となってからはもう…怒りだった。なんでサヨちゃんが化け物扱いされて死ななきゃならなかったんだろう。あんなクッソジジイのちっさいつまんない野望のために、サヨちゃんが人生狂わされたんだと思うと、男だけで戦って納得してんじゃないわよ!ジジイはサヨちゃんが殺すべきだった🔥🪓💢💢💢くらいまで思う。
そのあとの大バトルがかっこよかったし、ゲゲ郎と水木の協力、守りきって信じて託して〜っていう流れも普通にビチョビチョに泣いたけどさぁ!産む機械扱いされたサヨちゃんがブチ切れて殺されたのに、その後の付け足しで子どもは未来!宝!でまとめられてもなぁ…の納得いかなさ。でもこれだけ長文書いてるってことはそこまでのめり込めるくらいには面白かったってことで、なんかずるい!

ウォンカとチョコレート工場のはじまり鑑賞。 

「オリバー・ツイスト」と「パディントン」をシェイクしてチョコレートでコーティングしたような、キラキラ楽しい映画だった。ただの夢から始まって、機転と頼もしい仲間の助け、ゲリラチョコレート作戦を経て開かれる、本当に夢のようなチョコレートショップ。目に楽しいし、ちょっとドキドキもするけど優しい物語。ブリーチャーさんはセクシー要員だったし、警官を誘惑する曲もおじさんたちが踊るっていうのが地味に好き。
それプラス、オリビア・コールマンとかサリー・ホーキンスとか、キャストが好きな人ばっかりで楽しかったー😆

ブルービートル鑑賞。 

かっっっこいいガジェット&ファミリー映画!だいたいにおいておばあちゃん(お年寄り)がかっこいい映画は良い映画なので、これは最高です。ふざけた感想みたいになっちゃった…。前向きでお互いを大切に思い合ってる家族…愛されてるハイメ君は最強だよ。
以下、ブルビとは若干関係ない感想だが、ブルービートル、すっごく面白かったし、スカラベの機能的にもアイアンマンやスパイダーマンが好きな人は見て!というのはものすごくよくわかる。しかし、もしかしてものすごくわかりやすくしたBvSだったんじゃないの?という気もしている。私がDC民だからか?
マーサで笑ったやつへ。本当はこういうことだったんだよ、わかれよ。みたいな。
いや、それは置いといても。家族だけは持っているハイメ君を見て、家族以外は全部持っているブルース・ウェインに想いを馳せて泣きそうになっている。WW2の時も出演してないブルース・ウェインに想いを馳せて泣いたしな。

Iraivi鑑賞。女神を、女性を蔑ろにする男に鉄槌を。そんな因果応報。とはいえ、おとなしめの映画かも。 

女神像泥棒を企てた男たちがそれぞれに受ける罰。(今まで見たスッバラージ監督作品と比べても)わりと落ち着いていてしっとりめ。女性の主体的な復讐は全くないからか。でもそれこそ、運命/女神の采配ということなのだろう。一視聴者としては「天罰が下ったな」と思うけど、男たちの物語が男たちだけで完結しちゃったなとも思う。アルルもマイケルも自分勝手だけど、女性(母親やポンニと娘)の味方!って顔してるジャガンもものすごく自分勝手。全体的に男性陣に対して「おまえ…どの面下げて…」と怒りを覚えるので、感動はしないけど良かった。
よく言えば堅実、悪く言えば地味めな話運びではあるが、それがこの映画のらしさか。雨に始まり雨に終わる美しさとやるせなさ。幸せを夢見る時も、夫に振り回されない自由を手に入れた時も、雨が降る。
怒りで見境がなくなる(あと幻影に翻弄される)ヴィジャイ・セードゥパティが見られて満足。

ポーラー・エクスプレス鑑賞。
全然実写でもいけそうな気はする。というのは置いといて、めちゃくちゃハッピーなクリスマス映画だった。面白かったー!こんなね、ジェットコースターみたいな映画だと思ってなくて。ホットココアの歌がすっごい楽しい。
子どもたちがみんな寝巻き。そういうところ、好き。それと、別れる時に気づいたがそういえば、みんなの名前も知らない。本当に小さい頃って、名前も知らない子とも全然遊べたな、と思ったり。もう2度と会わないかもしれないけれど、その一瞬はきっととても大切で、その時に得たものはプレゼントよりもずっと価値があるものなんだよ(なんてことはわざわざ言わないんだけど、そういうことなんだろうな)という素敵な話だった。

ハート・オブ・ストーン鑑賞。
うーん…何ということもないスパイアクションムービー。面白かったよ、派手だし。でもすべてにおいてあっさり気味で、グレッグ・ルッカに期待したほどの重さとかが無かったかなぁ。「オールドガード」はバシバシにキマってたのに…。レイチェルとケヤがもっといい感じになればいいのに(最後は楽しい感じで良かったけど)
アーリヤー・バットの訛り、めちゃくちゃかわいい😍アーミー・オブ両作のマティアス・シュヴァイクホファーも可愛かった。オタクっぽい役が似合って良い。かわいい人だ。

リトル・バットマン クリスマスの大冒険鑑賞。 

バットマン版ホームアローン。家どころか街まで半壊するドタバタコメディ。ブルース&ダミアン(そしてアルフレッド)の親子愛とジョーカーおじさん&仲間たち?のフレンドシップ?にちょっとホロリとする、良きクリスマス物語でした。
バットパパが「私だけの思い出ができました」って言うの、普通に泣いちゃった。バットパパとダミアンだけの記憶だもんね。いいよね、そういうの。バットマンはダミアンとこれからいっぱい思い出を作るといいよ。アルフレッドも入れてあげてね。
アルフレッド、めちゃめちゃイギリス人で笑った。うなぎのゼリー寄せ!

エクストリーム・ジョブ鑑賞。大好きな作品を再見。見る前は、そんな、何度も見て面白いほどかぁ?と思ったのに、普通に爆笑。お金に目がくらんで刑事魂とチキンを売る話(語弊がある)だけれども、バカだし熱いし、少年漫画みたいだよね!…少年漫画か?
伏線というほどの複雑なストーリーではないんだけど、最初の方でちょいちょい出したネタをザパァっと回収していく様が本当に好きだし、安心して笑える。本当に好き。問題は見てるとお腹が空くことだけ。

愛にイナズマ鑑賞。 

生きるのにも死ぬのにも、意味や理由なんか、必要ないでしょ、と私は思う。それでも答えが欲しいから、ハナコはカメラを向ける。それがハナコにだけ必要で、ハナコにだけ真実で、ハナコにだけ納得できる答えならいい。そういうものは、ある。そういうところが好き。それを言えないのが前半しんどいけれど、空気読めないマサオのキャラでちょっと呼吸が楽になる。
それがギョーカイのジョーシキでフツーでそうじゃないものなんかおかしいって、人に言われて嫌なのに、自分は家族にどんどんぶつけちゃうのって、結局甘えかな。一年経っても別に反撃なんてちっともできていないけれど、その一年で、10年停滞していたものが流れ出した。家族って腹が立つし腹が立つままでも構わないけれど、存在の確認…ハグは必要だった。

怪物の木こり鑑賞。もともと期待してなかったけど、それにしたってわりとがっかりな作品だった。 

意図的なのかわかんないけど、ほぼ全員、妙に芝居がかった喋り方で、全体的に会話がちぐはぐに見える。唯一自然?に見えたのは保険金詐欺サイコパスの剣持で結果アレだから…いや、みんな単に下手なだけかもしれない。もうどうでもいいや。
「怖い思いをさせてごめん」お前が謝るのは怖い思いをさせたことじゃねえだろぉぉぉ。面白すぎて吹き出した。「お父さんのことだけじゃなくて私のこと踏み躙って〜」と言ってたのは、彼女正直だな…と思った。そうだよね、一番許せないのは、自分が徹頭徹尾彼に利用されてたことだよね。
サイコパスが治って(という言い方ができるか知らんけど)共感力が生まれたことにより「サイコパスにされた俺たちは怪物だから死ぬべき」になるか?共感力が生まれたなら「怪物じゃなかったはずなのに怪物にされたなんてかわいそうだから殺してあげよう」になるんじゃない?どうでもよすぎて知らんけど。怪物だし優しい木こりでいいじゃん。結局みんな殺すルートですが。

蜜蜂と遠雷鑑賞。
私向けの映画ではなかったかな。音楽の素養がさっぱりないので、一定以上の人ばっかだと「みんなすごい」で違いがわかんないんだよね。コンテストなのに。音楽…ピアノに真摯で良かったと思うよ、違いがわからない私がうまく飲み込めてないだけで。
というわけで、何が合わなかったといえば、私が、この映画に合わなかった。月並みな感想だけど、ピアノの工房?でアヤとジンが一緒にピアノ弾くところは好き。月だけに。(音楽の素養がなくても知ってる曲、安直すぎん?笑)

古の儀式鑑賞。取材でメキシコに行った主人公が監禁されて悪魔祓いされるだけの話。なかなか悪くない。好きな方かも。 

行っちゃダメな場所に行ったとはいえ、特別悪いことはしてない主人公が、なぜこんな目に…と思っていたのだけれど、思ってたのと違う方向に進む。それが意外と嫌いじゃない。まず掃除から始めるのが良いですね。悪魔祓いとか言っても、まずそこからだよ!みたいな(ちゃんと悪魔祓いもします)
よそで育って全然信じていなかった、何なら信じたくなかったはずの主人公が、そこで途絶える運命だったものを変える力にもなっていくというのが面白かった。

プーと大人になった僕鑑賞。
きっと見たら明日から仕事行きたくなくなっちゃうだろうな…と思って避けていたものをやっと見た。ほのぼのと始まって、変わってしまったクリストファー・ロビンという苦しいのが最初に来るからちょっと辛かったけど、ちゃんとホッとできる終わり方だった。クリストファーが忘れても、ずっとずっと待っていてくれた。考えるのが苦手なおバカさん、本当に大切なことを一番よくわかっているおバカさん。泣いちゃうわ、あんなの。
お父さんもお母さんも、タクシーの運転手さんもおまわりさんも、みんな子どもだったことがあるからね。だからきっと喋るクマが見えても大丈夫。

復讐するは我にあり鑑賞。
殺しては逃げ、ヤリまくって遊びまくって金を騙し取って…また殺さずにはいられない。そんなの長く続くはずないのに。穏やかで会話がうまくてするっと人の懐に入り込む巌の手腕も怖いけど、加津子の(義父への)執着もそこそこ怖い…。誰でも殺せるのに、憎い相手は殺せない。最後の面会、特別派手なことが起こるわけじゃないけど、極限までドロドロ煮詰まった家族関係があの狭い部屋の映像に詰め込まれていると思うと、良い意味で嫌すぎた。
殺したあとに食事するシーンのある映画が好きなのだが、もうすでに何気なく殺していたみたいなくだり、あまりにも普通に過ごしているのにはドキッとした。

もっと見る
映画ドン-映画ファン、映画業界で働く方の為の日本初のマストドンです。

映画好きの為のマストドン、それが「映画ドン」です! 好きな映画について思いを巡らす時間は、素敵な時間ですよね。