もっと見る
hktsunagetemiru さんがブースト

『騎兵隊』でトイレに監禁された男の子が南軍に参加しようと大暴れする場面があるけど、あの子役に対する人間としてあつかってない得体のしれない生き物みたいな撮り方が『LOGAN ローガン』のローラたちの印象と重なるのよね。そもそも成人の俳優どころかジョン・ウェインさえ演技力を信用してないフォードの作品だから当然か。

ちなみに本番中なかなか泣けなくて、劇中、泣いてるのはデ・パルマに殴られたからだと語っておる。

サイゴンが陥落して命辛々脱出したものの11人いた兄弟とは離れ離れになり少女は父と共にアメリカに移住した。母親の方はパリに渡り暮らしていて18歳になった少女は会いに行くがその時すでに父親は癌で亡くなっていた。妻に会う前に。あるパリでの夜。少女は彼氏と3回も観た映画『アンタッチャブル』のことを語りながら中華街を歩いていたら映画のオーディションの貼紙を見付ける。監督はデ・パルマだという、ので、会場も近かったし少女は受けてみることにした。すると、見事、合格!少女は映画の中でショーン・ペン率いる米兵の分隊に襲われマイケル・J・フォックスはそれを阻止しようとするのだが…。彼女の名はThuy Thu Lee。IMDbで見ると出演作は『カジュアリティーズ』(89)1本しかない。プロモーションで彼女は折角母に会えたものの知らな過ぎて困ってると言う。「だって10年は長いわ。だから映画と同じなの。つまり戦争に巻き込まれた人間は誰もが犠牲者なのよ」

『ラブ&マーシー』(15)で80年代のブライアン・ウィルソン演じたジョン・キューザックが実際にはその頃、出ていたのが初主演作『シュア・シング』(85)。ブログで記事にしました。
blog.livedoor.jp/hktsunagetemi
選曲はベッキー・シャーゴ。『フットルース』(84)で名を上げた人だけど、残念ながら劇中、ビーチボーイズは流れません。

千葉、筧『団地七つの大罪』(64)。東宝映画。キャストが凄まじく豪華な当時の団地舞台にしたオムニバス艶笑譚。どういうわけかこの時代の日本の風景に惹かれる。それはノスタルジーでは全然ない。なんせ自分が生まれたのはこの10年後のことなのだ。することがなさそうで逆に自由そうに思うからかな?不便そうなところも、だから時間が掛かって当たり前でゆっくりしていて羨ましい。そしてこの映画は大した内容ではないところがいい。というか、司葉子がエッチで、団令子がエッチで、八千草薫と草笛光子がエッチである以上に必要なものなどあるだろうか?自分には思い付きもしません。ところで、千石規子が出て来て赤ん坊を抱いているので彼女は一体いくつの設定なのだろう?と眉間に皺を寄せていたら35歳だと言うので驚く。今の自分より7つも年下だが、失礼だがお母さんと呼んでしまいそうな佇まいだ。この頃の日本映画はそういう辺りも風情があってよい。

バーバーさんの書き込みで(どうもトゥートという語は慣れない。ずっと慣れないと思う)『美女と野獣』(17)の脚本に『ウォールフラワー』(12)のスティーヴン・チョボスキーが参加していることを知った。だからエマ・ワトソンなのか。ビル・コンドンは嫌いじゃないし、俄然興味が湧いたが劇場に行く時間は取れるだろうか?『ウォールフラワー』でもっとも印象的だったのは、トンネルを抜けるシーン。ラジオから流れる曲に「完璧だ!」とワトソンはオープンカーから身を乗り出し、『タイタニック』(97)的に腕を広げる。なんて曲?知らない!とあとのふたりは答えるのだが、それはデヴィッド・ボウイの「ヒーローズ」なのだ。「ヒーローズ」はもちろんベルリン3部作の1枚、鋤田正義さんが撮影した革ジャンのボウイ(その撮影時、ボウイはとにかく革ジャンだ!とスタイリストの高橋靖子さんに言ったという)が最高にカッコいい『ヒーローズ』に収録されているが、そのアルバムの1曲目は「Beauty and the Beast」だった。

ブログに『ディープ・インパクト』(98)のことを書きました。
blog.livedoor.jp/hktsunagetemi
ここに書き込んだものをまとめたものです。そしてジョン・グレンはアメリカン・ヒーローになった。

ローラ・ダッシュというスタントウーマンのことを知ったのは確か日本版『プレミア』だった。彼女は身長1m35cmで、その身体的特徴を活かして子供のスタントをやってる。たとえば『グーニーズ』(85)で滝から滑り落ちるキー・ホイ・クァンは彼女だし、『誰かに見られてる』(87)でトム・ベンレンジャーの息子を演じて殺し屋に髪の毛を掴まれて放り投げられてるのも彼女だ。ダッシュによれば、スタントマンにはドラッグをやる人が少ないらしい。自分自身のアドレナリンでハイになるからだ。最近作はケヴィン・ジェームズの『Mr.ズーキーパーの婚活動物園』(11)というダッシュのことを急に書き込んだのは、いろんな人がいるからエンドロールが終わるまで席を立たないでね、少なくとも俺の前は横切らないで!と言いたかったからです。

『メッセージ』(16)に感動したので『灼熱の魂』(10)。これは町山さんのラジオで知り、興味深かったが重たそうで遠慮していた。アメリカの軽い映画が好みなのでこういうのは腰が重いのだ。それを観たということから『メッセージ』がいかによかったかを察してください。で、感想だけど、思いの外観易かったのはかなりアメリカナイズされていたからかも知れない。誤解されてはいけないので説明を加えると、映画はどんどんフラットになっている。自分の若い頃は外国語映画賞なんかに掛かる映画はその国の人を素朴に追ったなにが面白いのかちっとも分からないが偉い人が褒めてるんだからきっといい映画なんだろう、と思うしかない映画が多かった(もちろん今でもあって、そういうのは相変わらず苦手だ)。それが今では3幕構成とか当たり前で映画はもっともグローバルなメディアかも知れない。その基本となるのがアメリカ映画だっていう意味です。なんせレディオヘッドが流れても全然違和感ないのだ。

「デヴィッド・ボウイの愛した京都」(17)。京都にこだわらず、目立った活動の合間のボウイがかなり近くにいた人たちから語られて興味深い内容だった。チベットの高僧に僧侶になりたいです!と頼みに来たってエピソードにも驚いたし、共鳴してることは知っていたが、これほど禅の思想に熱心だったとは知らなかった。しかし禅師の「死に死に新たに」という言葉は、チェンジスボウイそのままで納得。ボウイのスタイリストだった高橋靖子さんの回想、ニューヨークではじめてジギーとしてステージに上がる直前、おでこの金粉(あの例の丸いやつですね)が目に入ったと言って泣きじゃくり、出るのを渋ったという話、高橋さんはそんな彼をしばらく抱きしめて宥めたという。天才の素顔が垣間見られた。

hktsunagetemiru さんがブースト

未公開DVDスルー『ジョイ』

取り外しモップ発明家伝記ものをかくも地味かつ奇怪に物語るデヴィッド・O・ラッセルの異才ぶりに改めて驚嘆。

食傷気味なキャスト(ジェニファー・ローレンス、ブラッドリー・クーパー、ロバート・デ・ニーロ)に壊れてパンク寸前な家族、というラッセル“いつもの題材”をものすごい諦念と空虚さで包み込んだ奇怪なサクセスストーリー。

『エリン・ブロコビッチ』的なるものを期待する観客は、痛快さというには歯切れが悪く、成功者の痛み分けな苦味というには甘すぎる味わいに困惑することだろう。

ジェニファーの不屈な歩みを真摯にとらえたかと思うと、ファンタジーめいた浮遊感込の移動撮影で幻惑するリヌス・サンドグレンの撮影。ジュディ・ベッカーの『キャロル』に続く人工的かつ温かみあるプロダクション・デザインも素晴らしい。

死者の未来の幻視という、劇中の時系列ではカタルシス不足な難点を補う苦肉の策と取れる描写が本作の白眉だろう。部屋から部屋ほの移動撮影も異様でやばい。

『我が家の楽園』をベースに『サッドヴァケイション』を石田えり視点で描くとこんな感じなのかしら?

昨日、ジョン・グレンのドキュメンタリ「アメリカン・ヒーロー」はつまらないし、グレンがモデルのキャラクターをロバート・デュヴァルが演じた『ディープ・インパクト』は面白くないみたいなことを書いたのだが、それで終わるのはなんとなく勿体無いのでつなげて観る。デュヴァルの老パイロットがグレンと違うのは長年連れ添った妻がすでに他界していることだった。彗星に突撃する直前、デュヴァルは亡き妻に言う。「愛しているよ、君のことを考えない日はなかった」そして彼はアメリカン・ヒーローとなり、モーガン・フリーマンの大統領が追悼するのだが、その後に「アメリカン・ヒーロー」の最後、宇宙から帰還したグレンの祝賀パレードを見ると、まるであちらの世界で祝福されているように見える。傍らにはもちろん彼の妻がいて、最高に幸せそうだ。『ディープ・インパクト』の脚本家は『ゴースト』のブルース・ジョエル・ルービンで、彼が言いたかったのは、つまるところそういうことだと思う。本物のグレンは16年の2月に鬼籍に入ったが、奥様はご健在で今年で97歳になったそうです。

そんなわけで『HIDDEN FIGURES』(17)を楽しみにしている。この映画でジョン・グレンを演じるのはグレン・パウエル。『エブリバディ・ウォンツ・サム!!』(16)に出てた人。

『ヘアスプレー』(07年)で母親のジョン・トラヴォルタは娘の親友に呼ばれてTVの前、その時の台詞は正確には覚えてないが大体こんな感じだった。「んもう、なんなのよ、ジョン・グレン?」ジョン・グレンが地球を周回したのは62年2月、『ヘアスプレー』のその台詞は時代を表すうまいものだ。

『ライトスタッフ』(83)でエド・ハリスが演じたジョン・グレンのドキュメンタリ「アメリカン・ヒーロー」(98)を見た。まあマーキュリーセヴンの仲間が女性と少し羽目を外したくらいで咎めるくらいの人だから彼自体はあまり面白くない。リスペクトされるべき人だということは分かるんだけどね。このドキュメンタリは、98年に再びグレンが宇宙旅行したことが中心に描かれるのだが、その時、共に活動したのが向井千秋さんだった。さて、老グレンの挑戦に触発されてイーストウッドは『スペースカウボーイ』(00)を作るのだけど、老グレンがモデルのキャラクターが出て来るのが『ディープ・インパクト』(98)で演じたのはロバート・デュヴァル。その役割は、地球を滅亡させる彗星に文字通り体当たりしてまさにアメリカン・ヒーローなのだ。が、でもそれって確かに感動的だけど、面白い?と思ってしまう自分にジョン・グレンの素晴らしさを伝える術はない。

コンチャロフスキー『或る人々』(87)ブログ化しました。
youtube.com/watch?v=a9Jg20Ukf4
コンチャロフスキー版『脱出』?と思ったら意外なシリアスドラマ。ニューウェイヴTシャツ着こなしてキュートなマーサ・プリンプトンに釘付け。

ミショッド『ウォー・マシーン』(17)は成功してるとは言い難いが、好きな類の作品だった。ブラッド・ピットの物真似演技は笑わせてくれるし、旬の俳優が大挙、出演してそれぞれが好演している。個人的に嬉しかったのは、我が青春の80年代スターが現時点でのベストパフォーマンスを見せてくれたこと。アラン・ラック、グリフィン・ダン、メグ・ティリー。彼らを見ているだけで幸せな気持ちになる。そして映画は、最後にもチクリとアメリカを皮肉り、流れるのはジョンスペ。調べたらミショッドは2コ上だった。

ミラー『コードネーム:プリンス』(14)。これもジョン・キューザックが出演したジャンル映画(アクションスリラー)だけど、それよりジェイソン・パトリックよ、お前もか…。パトリックが一般に知られるようになったのはジュリア・ロバーツの元カレとしてだったと思うが、映画ファンはあのカラス神父の息子で、しかし父のことを話題にされるのは嫌がる気骨ある俳優として認識していた。実際、出演作もいいのが多くて90年代を代表する実力派…だったのだが。ブルース・ウィリスが悪役で出ているが、彼のシーンとパトリックのシーンを比べて貰えれば、その華のなさ、もとい、リアルな佇まいは際立って見えるだろう。キューザックは極端なふたりの存在感を中和するような役割だった…って、なんだこの映画?

もっと見る
映画ドン-映画ファン、映画業界で働く方の為の日本初のマストドンです。

映画好きの為のマストドン、それが「映画ドン」です! 好きな映画について思いを巡らす時間は、素敵な時間ですよね。