「デヴィッド・ボウイの愛した京都」(17)。京都にこだわらず、目立った活動の合間のボウイがかなり近くにいた人たちから語られて興味深い内容だった。チベットの高僧に僧侶になりたいです!と頼みに来たってエピソードにも驚いたし、共鳴してることは知っていたが、これほど禅の思想に熱心だったとは知らなかった。しかし禅師の「死に死に新たに」という言葉は、チェンジスボウイそのままで納得。ボウイのスタイリストだった高橋靖子さんの回想、ニューヨークではじめてジギーとしてステージに上がる直前、おでこの金粉(あの例の丸いやつですね)が目に入ったと言って泣きじゃくり、出るのを渋ったという話、高橋さんはそんな彼をしばらく抱きしめて宥めたという。天才の素顔が垣間見られた。