@puko3 えー、すげー一貫してると思うけどな。いつも得体の知れないなにかを描こうと(捉えようと)してるよね。文法も同じな気がしています。
@baba_8988 デヴィッド・ボウイつながりですね。
『メッセージ』(16)に感動したので『灼熱の魂』(10)。これは町山さんのラジオで知り、興味深かったが重たそうで遠慮していた。アメリカの軽い映画が好みなのでこういうのは腰が重いのだ。それを観たということから『メッセージ』がいかによかったかを察してください。で、感想だけど、思いの外観易かったのはかなりアメリカナイズされていたからかも知れない。誤解されてはいけないので説明を加えると、映画はどんどんフラットになっている。自分の若い頃は外国語映画賞なんかに掛かる映画はその国の人を素朴に追ったなにが面白いのかちっとも分からないが偉い人が褒めてるんだからきっといい映画なんだろう、と思うしかない映画が多かった(もちろん今でもあって、そういうのは相変わらず苦手だ)。それが今では3幕構成とか当たり前で映画はもっともグローバルなメディアかも知れない。その基本となるのがアメリカ映画だっていう意味です。なんせレディオヘッドが流れても全然違和感ないのだ。
「デヴィッド・ボウイの愛した京都」(17)。京都にこだわらず、目立った活動の合間のボウイがかなり近くにいた人たちから語られて興味深い内容だった。チベットの高僧に僧侶になりたいです!と頼みに来たってエピソードにも驚いたし、共鳴してることは知っていたが、これほど禅の思想に熱心だったとは知らなかった。しかし禅師の「死に死に新たに」という言葉は、チェンジスボウイそのままで納得。ボウイのスタイリストだった高橋靖子さんの回想、ニューヨークではじめてジギーとしてステージに上がる直前、おでこの金粉(あの例の丸いやつですね)が目に入ったと言って泣きじゃくり、出るのを渋ったという話、高橋さんはそんな彼をしばらく抱きしめて宥めたという。天才の素顔が垣間見られた。
未公開DVDスルー『ジョイ』
取り外しモップ発明家伝記ものをかくも地味かつ奇怪に物語るデヴィッド・O・ラッセルの異才ぶりに改めて驚嘆。
食傷気味なキャスト(ジェニファー・ローレンス、ブラッドリー・クーパー、ロバート・デ・ニーロ)に壊れてパンク寸前な家族、というラッセル“いつもの題材”をものすごい諦念と空虚さで包み込んだ奇怪なサクセスストーリー。
『エリン・ブロコビッチ』的なるものを期待する観客は、痛快さというには歯切れが悪く、成功者の痛み分けな苦味というには甘すぎる味わいに困惑することだろう。
ジェニファーの不屈な歩みを真摯にとらえたかと思うと、ファンタジーめいた浮遊感込の移動撮影で幻惑するリヌス・サンドグレンの撮影。ジュディ・ベッカーの『キャロル』に続く人工的かつ温かみあるプロダクション・デザインも素晴らしい。
死者の未来の幻視という、劇中の時系列ではカタルシス不足な難点を補う苦肉の策と取れる描写が本作の白眉だろう。部屋から部屋ほの移動撮影も異様でやばい。
『我が家の楽園』をベースに『サッドヴァケイション』を石田えり視点で描くとこんな感じなのかしら?
昨日、ジョン・グレンのドキュメンタリ「アメリカン・ヒーロー」はつまらないし、グレンがモデルのキャラクターをロバート・デュヴァルが演じた『ディープ・インパクト』は面白くないみたいなことを書いたのだが、それで終わるのはなんとなく勿体無いのでつなげて観る。デュヴァルの老パイロットがグレンと違うのは長年連れ添った妻がすでに他界していることだった。彗星に突撃する直前、デュヴァルは亡き妻に言う。「愛しているよ、君のことを考えない日はなかった」そして彼はアメリカン・ヒーローとなり、モーガン・フリーマンの大統領が追悼するのだが、その後に「アメリカン・ヒーロー」の最後、宇宙から帰還したグレンの祝賀パレードを見ると、まるであちらの世界で祝福されているように見える。傍らにはもちろん彼の妻がいて、最高に幸せそうだ。『ディープ・インパクト』の脚本家は『ゴースト』のブルース・ジョエル・ルービンで、彼が言いたかったのは、つまるところそういうことだと思う。本物のグレンは16年の2月に鬼籍に入ったが、奥様はご健在で今年で97歳になったそうです。
『ライトスタッフ』(83)でエド・ハリスが演じたジョン・グレンのドキュメンタリ「アメリカン・ヒーロー」(98)を見た。まあマーキュリーセヴンの仲間が女性と少し羽目を外したくらいで咎めるくらいの人だから彼自体はあまり面白くない。リスペクトされるべき人だということは分かるんだけどね。このドキュメンタリは、98年に再びグレンが宇宙旅行したことが中心に描かれるのだが、その時、共に活動したのが向井千秋さんだった。さて、老グレンの挑戦に触発されてイーストウッドは『スペースカウボーイ』(00)を作るのだけど、老グレンがモデルのキャラクターが出て来るのが『ディープ・インパクト』(98)で演じたのはロバート・デュヴァル。その役割は、地球を滅亡させる彗星に文字通り体当たりしてまさにアメリカン・ヒーローなのだ。が、でもそれって確かに感動的だけど、面白い?と思ってしまう自分にジョン・グレンの素晴らしさを伝える術はない。
@puko3 この映画に関しては以前からブログ記事にする準備だけしてて、観返すタイミングが取れずにそのままになってる。一応、86年に完成して4年間店晒しになったままだったのがシカゴで深夜上映されて注目を集めたとかカルト映画化した経緯など、公開時は事件と言える扱いだったので当時のことを記憶交えて書く予定なんだけどね。
コンチャロフスキー『或る人々』(87)ブログ化しました。
https://www.youtube.com/watch?v=a9Jg20Ukf4E
コンチャロフスキー版『脱出』?と思ったら意外なシリアスドラマ。ニューウェイヴTシャツ着こなしてキュートなマーサ・プリンプトンに釘付け。
@puko3 ピットは、鼻の穴を全開に広げた怪演で欽ちゃんも椅子から滑り落ちる珍妙なランニングフォームを披露。そんな彼に寄りそうティリーに俺は泣いたよ。
@puko3 これは役者の映画だなあ。主人公の軍人は当時話題になって記事もいろいろ読んだから内容自体は目新しい感じはしなかったけど、でも戦争映画としてはユニークなものだと思う。
ミラー『コードネーム:プリンス』(14)。これもジョン・キューザックが出演したジャンル映画(アクションスリラー)だけど、それよりジェイソン・パトリックよ、お前もか…。パトリックが一般に知られるようになったのはジュリア・ロバーツの元カレとしてだったと思うが、映画ファンはあのカラス神父の息子で、しかし父のことを話題にされるのは嫌がる気骨ある俳優として認識していた。実際、出演作もいいのが多くて90年代を代表する実力派…だったのだが。ブルース・ウィリスが悪役で出ているが、彼のシーンとパトリックのシーンを比べて貰えれば、その華のなさ、もとい、リアルな佇まいは際立って見えるだろう。キューザックは極端なふたりの存在感を中和するような役割だった…って、なんだこの映画?
カウフマン『ライトスタッフ』(83)をブログで取り上げました。
http://blog.livedoor.jp/hktsunagetemiru/archives/50100912.html
宇宙の7人は実在の人物に似せたのに、なぜチャック・イエーガー演じるサム・シェパードだけ違うのか?ということと、キューブリックは断られたけどカウフマンの依頼は受けたアブストラクシネマの巨匠ジョーダン・ベルソンのことなど。イーストウッドの話で〆てます。参考書籍は03年の『映画秘宝』。
オニール『コレクター』(11)と併せて、全然ドライヴがハードじゃない!とコキ下ろされてるトレンチャード=スミス『ドライブ・ハード』(13)をジョン・キューザックつながりでブログに紹介書きました。
http://blog.livedoor.jp/hktsunagetemiru/archives/50093467.html
リーアム・ニーソンは褒められるのに、なんでキューザックは見て見ぬ振りなんだよ!とか、要は逆ギレしたファンの因縁です。
映画をつなげて観るブログ
http://blog.livedoor.jp/hktsunagetemiru/