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ウィスキーと2人の花嫁 

画面の隅から隅まで、ハイランドテイストが溢れている作品。
それにしても、島民のウィスキー愛が強過ぎて、全員アル中かよ。とツッコミみたくなってしまいました。根っからの悪党が登場しないヒューマニティ溢れた英映画の典型だと思う。あと、エンドロール終了後の文言にウケた。

ロープ/戦場の生命線 

予想通り面白かった!
キャスト的にも豪華で、軽妙なT・ロビンスが作中のアクセントになっていた気がしました。
時代的にもD・ダノヴィッチのノーマンズ・ランドと同時代の話と思われます。飄々とした作風も似てるかも。こちらの作品の方がブラックなテイストは控えめでしたが。
国際支援の最前線は、そんなに崇高な思想のみで回ってる訳じゃないぞというのが、よーく分かる映画でした。戦場も普通の会社社会も突き詰めると、組織が絡むと皆同じという結論が頭を掠めました。

はじめてのおもてなし 

また難民物かよ!とツッコミを入れたくなるぐらい近年題材として取り上げるには些か食傷気味であります。この作品は、シリアス過ぎず、かといって、アホアホコメディに振ってる訳でもなく、その中間という考えようによっては難しいバランスで攻めてる部分が良かった。製作者のセンスが良かったんでしょうか。
難民側の問題というよりも、受け入れる国の中身の方にフォーカスを当ててる部分は、地に足がついてる感じで好印象。受け入れる方の自己満足になってない??と提言しているような所とか切り口が気に入りました。

Twitterに投げたやつこっちにも転載しますね。→

青山真治
ウッディ・アレン
エミール・クストリッツァ
クリント・イーストウッド
コーエン兄弟
ルキノ・ヴィスコンティ
フェデリコ・フェリーニ
マイケル・ベイ
ジャック・ドゥミ
トッド・ヘインズ
* 駄作とか言いたんじゃなくて、感性が合わない監督の一覧っていう感じ。

炎上してしまうと困るんですが、Twitter でもツイートした、クリエイターの人格とその作品について思う所があったんで、こっちにもコピっておきます。→
作品とクリエイターの人格問題は古くて新しい話題だと思うけど、昔は自分も分けて考えてました。でもでも、21世紀はそれ許されないですね。だって、作品って自分の感性とか思想から湧き上がるものですからー。ベルトルッチ問題あたりからその辺色々思う所が出て来ました。

スリー・ビルボード 

映画「デトロイト」以上にモヤモヤ感が終始残る作品。あちらは、人種差別主義者のみで無く、まともな倫理観を持った人々が登場していたので、見ていて腑に落ちたんですが、この作品は頭が悪いアメリカンの典型的な行動をひたすら見させられてる感が辛かった。
市井の人が躊躇なく法を犯すという部分も、目には目を的な報復以外の理由が語られていないし、新旧警察署長以外で、まともなのは、広告屋ぐらいしか居ないのが救いようが無いとしか思えなかった。勿論、俳優達の演技は素晴らしかったのは理解してます。
皆さん絶賛なんですけど、
なんだろう私の映画を読み解く力が薄かったんだろうか??

ロング,ロングバケーション 

個性的な作家主義の作品や FXバリバリの大作とかの間に見たら箸休め的になりそうな作品。
予想通り、主演の2人の安定した演技に身を任せて鑑賞していればよい安定感がありました。これだけ、先進国で高齢化が進むとこの作品のような題材の映画か今後ももっと増えるんだろうなあ。と見ながら何となくおもってました。

‪ジュピターズ・ムーン‬ 

‪ある事故をきっかけに特殊な能力を持つようになった主人公って、何か昔の漫画の題材のようですが、SFバリバリに寄り過ぎないアナログなテイストがバランス良かった。‬
‪空中浮遊のシーンや何かが起こる前にかかるノイズを増幅させたような音楽が画面とマッチしていました。‬
移民、難民、テロ、LGBTと昨今見かける映画の題材を全部盛り込んだ様相でしたが、ヨーロッパの今を切り取るとこうなるんだなと感じました。難民の問題の切り取り方が、他の映画と違い、収容所の中を割と見せる所や、助ける方もそれなりに事情が絡んで…という部分も、変わったSF映画という括りではなくて、リアリティの味付けに貢献していたように感じました。
‪やはり、東欧は個性派監督&作品の宝庫だなあとこの作品を見て改めて感じました。‬

‪デトロイト‬ 

‪今に至る財政破綻&市街地崩壊の契機になった50年前の暴動を描いてますが、これ直球描写。中盤までは、暴力のてんこ盛り。終盤の法廷のシーンでも不条理炸裂な状況に正義感がある熱い人だったら、イライラするかも。J・ボイエガやW・ポーターの熱演で、中盤の警官達の暴行シーンの迫力は満点でした。‬
‪私は、なーんだ21世紀になっても全然変わってないね。とだけあっさりと思ってしまいました。‬
‪唯一の救いはモータウンの楽曲だけ。K・ビグローらしい作品だったと思います。‬

‪パディントン2‬ 

‪もう今は無い揺り籠から墓場までな古き良き英を体現した世界にまた会って来ました。続編って難しいなあと思うシリーズが多い中安心して見られるクオリティと娯楽性のバランスが気に入りました。そして、H・グラント!今回の主役は実は彼ではなかったかというぐらいハマってました。ラヴコメ出演しまくりの頃(凄く苦手だった…)よりも、若干胡散臭くなってて良い感じですね(褒めてる)。‬

‪バグダッド・カフェ‬ 

‪午前10時の映画祭にて久しぶりに映画館で鑑賞。これもう31年も前の作品なんですね。見返してみて、自分は前半のまったりとしたペースの方が好きなんだなあ。やっぱり。後はやはり、映像と楽曲のハーモニーが抜群ですね。今回は見ていたお客さんのノリが良かったのもいい感じだった。‬

バーフバリ好きな人とMMFRのファンは、被る気がしてならない。

5% パーセントの奇跡 

視覚障害者の話というとイマジンという佳作が思い浮かびますが、こちらはもっとコミカルな展開。主人公と同期の研修生がチャラいんだけど、根が良い奴という部分がポイントだったかも。
ヨーロッパの映画は、この手のさらっと観る人のココロを持って行く作品上手いなあと思う事が良くあります。

カントリー・ロード一番しっくりした使い方だと思ったのは、ローガン・ラッキーでした。(他の2本も見ましたが…)

ベロニカとの記憶 

フライヤーだとC・ランプリングがフューチャーされてたから第二の主役ぐらいなのかと思ってましたが、完全にJ・ブロードベントの映画でした。
登場人物達の関係性がモヤモヤしてちょっと見ていてイラっとしたんですが、静かな雰囲気の中に丁寧な描写が重ねてあるのは好印象。
この監督は前作に引き続き手紙をキーモチーフとして使ってますが、その演出は上手くハマってたと思います。
ラストは割とあっさりしてました。そして、オチが非常にイギリスっぽい。
ちょい役で、この人何処かで見た事ある俳優がチラホラと。キングスマンでチャーリー役だった人とかシングルマンでジム役だった人とか。イギリスは俳優の層が厚いなあと改めて思った。

Twitterの方でたまに見かけるバーフバリなるものを、来週見てやろうじゃないか。という気概で今現在います。

ホドロフスキーで一番好きなのは、「サンタ・サングレ 聖なる血」です。

早春 デジタルリマスター 

新年明けて数本見てますが、やっとおっ。と思える作品が出てきました。これ英国が舞台ですが、何処と無く仏映画を彷彿とさせる空気がありました。主人公が恋するお姉さんが赤毛なので、古風な感じがするので、今の時代に見ても全然古臭く感じなかった。
46年ぶり!にデジタルリマスターでの上映という事で、何だろう「ひなぎく」をレイトショーで見るのと同様の感覚かも。
公開当時ではなくて、敢えて21世紀の今だから見られて良かったし、レトロな雰囲気はそれに合っていると思う。

レディ・ガイ 

予想通りB級映画でした。そこそこ楽しめましたよ。ストーリーとかは、ツッコミ処ありありありですが、M・ロドリゲスもS・ウィバーも役柄と本人達のイメージとハマってて良かったと思いました。特にS・ウィバーのマッドサイエンティストぶりは、ゴールデン・サークルの悪役J・ムーア様じゃなくて、彼女でも良かったかも。とふっと思いました。

ジャコメッティ 最後の肖像 

画家とモデルの関係を描いた作品というと「美しき諍い女」を真っ先に思い浮かべますが、この作品は、両者の距離感がちょっと遠くて、見ていてしっくりこない感じが終始否めなかったです。また、演出のテンポにムラがあって、少々見るのに疲れてしまいました。
ただ、全体にグレイ基調の映像のトーンはセンスの良さを感じました。
S・トゥッチって6人の子持ちなのか!AERAの記事にて判明。監督業と俳優業の考え方が、何処と無くカサヴェテスの考え方と被るなあ。と思ってしまった。

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