ジュピターズ・ムーン
ある事故をきっかけに特殊な能力を持つようになった主人公って、何か昔の漫画の題材のようですが、SFバリバリに寄り過ぎないアナログなテイストがバランス良かった。
空中浮遊のシーンや何かが起こる前にかかるノイズを増幅させたような音楽が画面とマッチしていました。
移民、難民、テロ、LGBTと昨今見かける映画の題材を全部盛り込んだ様相でしたが、ヨーロッパの今を切り取るとこうなるんだなと感じました。難民の問題の切り取り方が、他の映画と違い、収容所の中を割と見せる所や、助ける方もそれなりに事情が絡んで…という部分も、変わったSF映画という括りではなくて、リアリティの味付けに貢献していたように感じました。
やはり、東欧は個性派監督&作品の宝庫だなあとこの作品を見て改めて感じました。