『いろはにほへと』(1960)
保全経済会事件をモデルにした経済サスペンスで中村登より橋本忍と国弘威雄の生真面目な怒りが強い作品。
何かを世に訴えたいモードの時の 橋本忍作品はカラ回り感が半端ないな~。
伊藤雄之助も佐田啓二も搾取される側には変わりないから対峙場面が盛り上がらないのはある程度致し方ないとはいえ、もうちょっとここら辺にケレンな見せ場が欲しかった。ただでさえ室内劇中心のせせこましい画面と展開ばっかなんだから。
伊藤への買収場面、佐田啓二一派らの切羽詰まった末の策略というよりは「この世に金で動かない人間はいない」という持論への純粋過ぎる信頼を表したかったのかもしれんが、正直今更「金?」とも。いくら破格の500万とはいえテレビや藤間紫の誘惑も振り切った伊藤にするにはあまりに短絡的な策に見えて苦笑してしまう。異様に自信満々な宮口精二の態度がますますマヌケな印象を与えるので本当に見てて困った。
@hktsunagetemiru お久しぶりです。ここはダラダラ書ける分、調整が要りますねww また HKさんとご一緒出来て嬉しいです。こちらこそよろしくお願いします。