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Highway (Hindi - 2014)をDVDで。 

この時期にドッと出てきた自分探し系ロードムービーとしては出色の出来。撮影の見事さが勝因のトップ。旅立ちのきっかけが自分の意志からではないというのもユニーク。あと、手負いの獣が傷を舐め合うという要素がロードムービーには必須というのも、これを見てよく分かった。

Parched (Hindi - 2015)をDVDで。 

タイトルのつけ方からして明らかに映画祭狙い。しかし映画祭フォーマットを前提としたえっちな描写はとてもよかった。DVに苦しむ妻たちが慰め合い庇い合いながら同性で愛撫しあうシーンなどユーモアすらあり。結末は楽観的過ぎるか。ラージャスターンのものをベースにした衣装も大変によろし。

Aaranya Kaandam (Tamil - 2011)をオンライン動画で。字幕なし。 

都市の汚濁をスタイリッシュに描くのだという強い意志が感じられる。そのためなのか、ギャングものなのに殺るか殺られるかという緊張感は低い。推理モノではないが、一番弱そうなのが一番のワルという落ち。どういう訳かタミル語映画は、都市の虚飾や富の誇示にスタイリッシュさを見出すという段階をスキップしてお洒落を追求しているようだ。

Queen (Hindi - 2014)をDVDで。 

日本のアマチュア配給会社が買い付けたというのを聞いて。面白いんだけど今の日本でやるのはどうなのか。「女性の自立」みたいな宣伝で売り出されるのだろうけど、アピールするものがあるのか。ヒロインの出かける先が欧州で、その羽目の外し方がギリギリ印度の進歩派都市住民のモラル感覚の内側に収められた感じがある。ラストのヒロインの余裕の微笑みが良い。問題の日本人登場人物だが、中国人俳優の起用は別に構わないが、どうして日本語ネイティブの吹き替えをするということにできなかったのか。

ちょっとした調べもの関連でPeepli [Live] (Hindi - 2010)をオンラインで。 

インテリ観客に受けるだろうサタイア。外国人にはいちいちの注釈が必要。アーミル・カーンらしい賢げな映画。サタイアなのでドラマはない。したがって満腹感もない。同じく社会問題を扱っていても、バーラージ・シャクティヴェールあたりの作品を見た後の圧倒される感じは全くない。

Kochava Paulo Ayyappa Coelho (Malayalam - 2016)をDVDで。 

ウダヤ・ピクチャーズの30年ぶりの復活作品にして、クンチャーコー・ボーバンの75本目の主演作になるらしい。教育的なメッセージを含む苦手系だが、クンチャーコーのお蔭で見られてしまう。劇中でイドゥッキという設定の、あの村の貯水池はどこなのだろう。あの風景が「平凡な村」として撮れてしまうのは凄い。立派なメッセージを見せられた居心地の悪さが、ラストシーンにゲスト出演のあの人が吹き飛ばしてくれた。

Onaayum Aattukkuttiyum (Tamil - 2013) をオンラインで。 

やっと字幕付きで見られた。しかしここまで単純な話だったとは。2時間23分のうち、台詞が喋られていたのはせいぜい30分ぐらいじゃないだろか。それなのに原語脚本は620ページもあり、ト書きでびっしり埋められ、絵コンテが連なる。所々に、全く関係ない写真(黒澤明のポートレートとか)が混じっていて、つまりこれはミシュキンのポエム帳なのだと思った。主演のミシュキンがカメラを正面から見て告白するシーン以外は、全てがクール。単純なスト―リーの中に現れる各種モチーフ、静まり返る夜の街路、行き倒れとそれをスルーする冷たい人々、無情な殺し、障碍者の物乞い、ミシュキンの集大成といった趣き。

7G Rainbow Colony (Tamil - 2004)をDVDで。 

セルヴァラーガヴァンらしいモチーフが沢山詰め込まれた、サイコ要素を含むロマンス。到底受け入れられなそうなヒーローの愛情を、ヒロインがどうして受け入れられるようになるかというのを時間をかけて描いているのだが、やはりどこかに飛躍があって飲み込めない部分がある。しかしこれを2004年のタミルの観衆は新時代の到来として高く評価した。やっぱりタミルは分かった気にさせてくれないところがある。

Paavada (Malayalam - 2016)をDVDで。 

次々と登場する芸達者によるお笑いは贅沢だが、不発弾も混じる。プリトヴィのアル中のメイクは出色だが演技は嘘くさい。シッディクが悪役演技で久々に光っていた。

Monsoon Mangos (Malayalam - 2016)をDVDで。いかにも新人監督らしい映画讃歌だが、ロジック構築に難あり。ファハドがやると何となく見られるものになってしまうが。

Jacobinte Swargarajyam (Malayalam - 2016)をDVDで。 

こないだのJomonte Savisheshangalとかなり似てる(こっちが先)けど、どっちも味があって捨てがたい。何もかもが順風満帆の金持ちがどん底に落ちて、これまですり寄ってきた連中から掌返されるというの、ラストはハッピーエンドになると分かっていても興奮する。

Manjhi (Hindi - 2015)をDVDで。「アホの一念、岩をも貫く」で説明しつくすことができるのは、映画が凄いのか、日本語が凄いのか。

コーチンが舞台だというのを知って、イスマイル・マーチャントの『コットン・メリー』をDVDで。 

いや、久しぶりにキッつい一本だった。大して長くもないのに、息苦しさから何度も休憩。壊れていく中年女の物語なんだけど、そこに人種ファクターが重なって、何でか現地に住む知人のいくたりかと重なって辛かった。ストーリーライターは「インドで何か見」ちまった欧米人なんだと思う。それにしても、DVDカバーに植民地時代のインドが舞台とか書いてあるのには脱力。劇中には1954年てあるのにさ。

DVDでBaaghi(Hindi - 2016)を見る。虚無的なまでのC級作品なのになぜか現地レビューや日本人ファンでこれを評価する人がちらほら見受けられ、大ショック。
eigadon.net/media/f-7EH7Hy0IiQ

川口スキップシティでTake Off。力のこもった佳作。ラージェーシュ・ピッライの追悼作品だが、RP本人のものよりも手堅くできてる気がした。マラヤーラム映画界の貧乏さを感じさせない迫力ある戦闘地域の描写。eigadon.net/media/vB5p6PdWBXm7

お土産に貰ったDVDでJomonte Suvisheshangal を見る。Jomon's Gospelsというタイトルの意味は分かるような分からないような。
eigadon.net/media/4I_I731m8hvS

画像検索したら1秒以下で分かった。「検事Mr.ハー 俺が法律だ」だった。

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自分が初めて見た香港アクション映画はシンシア・ラスロックのものだった。超絶アクションだったのだけど、結末があまりに陰惨すぎてトラウマになり、なんとなく香港映画には近づかなくなってしまった。あれは何という映画だったのか。

「映画を貶しても観客を貶すな」みたいな繊細な思いやりに満ちたリテラシーが叫ばれる日本と違って、かの国は力と力のぶつかり合いみたいなことになってる。
firstpost.com/entertainment/ba

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