Onaayum Aattukkuttiyum (Tamil - 2013) をオンラインで。
やっと字幕付きで見られた。しかしここまで単純な話だったとは。2時間23分のうち、台詞が喋られていたのはせいぜい30分ぐらいじゃないだろか。それなのに原語脚本は620ページもあり、ト書きでびっしり埋められ、絵コンテが連なる。所々に、全く関係ない写真(黒澤明のポートレートとか)が混じっていて、つまりこれはミシュキンのポエム帳なのだと思った。主演のミシュキンがカメラを正面から見て告白するシーン以外は、全てがクール。単純なスト―リーの中に現れる各種モチーフ、静まり返る夜の街路、行き倒れとそれをスルーする冷たい人々、無情な殺し、障碍者の物乞い、ミシュキンの集大成といった趣き。