バトルオーシャン 海上決戦
見どころは、おっさんたちのキメ顔。重要な役どころの俳優だけでなく、端役にいたるまで、戦いのそれぞれの段階に応じて、表情がすばらしい。
戦闘シーンもすごい迫力。家の中で小さい画面で見てもドキドキするくらいだから、これはぜひ劇場で見たかった。
将軍や兵士たちだけでなく、船底で漕手をしている人たちや、避難しようとしている村人たちも、ストーリーのポイントになっている。
現代の映画だから、こういう描写は当然ほしいよね。
しかし、日本軍の描写が、あんな重い兜をかぶって作戦会議かよ、とか、だいじな場面で、なんであの距離で声が聞こえるんだ、とか、そのへんはいろいろあるが、勢いでいっちゃう感じ。
全員韓国人の役者で、日本語で演じているにもかかわらず吹替になってるのだが、これ、韓国で公開されたときも吹替だったのかしらん。もとのセリフも聞いてみたい気がする。
しかし、リュ・スンニョンのわかりやすい悪役メークは、ちょっと失礼じゃないかしらね。いくらでも表情で迫力出せるのに。
ファイティン!
マ・ドンソクのアイドル映画。上腕二頭筋を鑑賞したい人にはばっちり!(笑)
あまりに正攻法で描いていて、なんのひねりもない。
悪役がいかにも悪役で、薄っぺらい。
主人公のアメリカでの孤独や苦労が、言葉で語られるだけで絵ではほとんど出てこないのも、なんだかな。
ただ、ハン・イェリがいいのと、子供たちがかわいいので、そんなに退屈はしない。
子供を海外に養子に出した母親が、高齢になってから、ひょっとしてその子が読む日が来るかと思い、幼い孫といっしょにタイピングを練習し、Eメールをたくさん書き残した、というのが泣けるわ。
マ・ドンソク自身が、若い頃アメリカに移民し、後に韓国に帰ってきた人(米国籍)なので、設定にぜんぜん違和感がないのは、いいのか悪いのかよくわからんな。
ユ・ヘジン シールもろた。
これをどうしろと・・・(笑)
ときどき、おまけでポストカードとか、クリアファイルとかもらうけど、たいがいすぐにゴミ箱行き。もったいないね。
https://eigadon.net/media/_GraSevrS0VrR0I8bcc
『コンフィデンシャル/共助』、感想書いた。
http://yhlee.org/movies/2019/01/03/confidential/
「宮合(クンハプ)」原題
たいくつというほどではないけど、凡作。
イ・スンギはとてもかっこよく撮れていたので、ファンは満足かも。
CNBLUE のミニョクがおとなっぽくなっていてびっくり。かわいい弟キャラだと思っていたけど、ちゃんと年相応に成長している。
シム・ウンギョンとチョ・ジョンウンがからむシーンがけっこうあったが、どちらも名子役と言われた俳優。シム・ウンギョンは主演作が何本もあり、チョ・ジョンウンはまだない。このバランス、これからはどうなんだろう。
男装って、韓国ドラマではたくさん出てくるが、華奢できれいな女性俳優が服装だけ変えるみたいなのばっかりで、「わからんわけないだろ」と思うのだが、この映画の男装シーンは、騙されてくれたのは子供だけ、という当たり前の展開で、なかなか楽しかった。
「ときめきプリンセス婚活記」
邦題決めたやつ出てこーい! って感じ。
原題は「宮合(クンハプ)」といって、「相性」という意味。
もっとも、日本語の「相性」という言葉だけでは説明しきれない。
結婚前に「四柱」(生まれた年月日による運命)を交換して、「宮合」を見るというのが、朝鮮で行われていた一般的な慣習ということを知らなければ、タイトルの意味がわからない。
いまはこれ、どのくらい行われているのかなー。30年前、わたしが結婚したときには、形式的だけどやったはず。
お客さんは中年女性が大半で、それもほとんどがグループで来ていた。やっぱりイ・スンギのファンなのかしら。
タイトル訳すのは難しいのわかるけど、この邦題で、いったいだれにアピールしようとしたのか(^^;
ワンダフル・ラジオ
Amazon プライム・ビデオで。
えーっと、いまは21世紀だよね? と言いたくなるほど、予定調和のストーリー。
ひどく退屈かというと、まあ、そうでもないんだが、実在の韓国芸能人の名前がバンバン出てきて、実際に本人役で出演した人も多数、というところで、なんとかひっぱっているのかも。
あと、主演のイ・ミンジョンがとても魅力的に撮れてる。イ・ビョンホンと結婚したので、もう出てこないのかしらん?
チョ・ジョンウンも高校生になって出ている。と言っても、だれもわからないが、「チャングム」の子役と言えば通じるだろう。たぶん、この先一生言われるよね。おしんの子役をやった小林綾子みたい。
本人役で出てるイ・スンファンが音楽も手がけたということで、曲のセンスはよかった。
ブリグズビー・ベア
劇場で見損ねたのを、Amazon ビデオで400円。しかも、息子のマンションでいっしょに見たので、自分は払ってない(笑)
設定は異常なのだが、その後の展開、出てくるキャラクター、すべてまっとうな市民社会のまっとうな市民ばかりで、邪悪な人もろくでなしも出てこない。
そもそも主人公が、閉じ込められて育った割には、人格的にも情緒的にもかなり安定している。
それだけ、フィクションの力ってすごいんだよな、というところが納得できるのが最大の見所。
ブロンテ姉妹を思い出したよ。
邪悪ではないのだが、かなりいかれてるのがマーク・ハミル演じる誘拐犯で父親を演じていた男。ひとりで、子供に与えるためのしつけ兼娯楽用のビデオシリーズを制作し続けていた。
はっきり言って狂気を感じる所業だが、こういう奇矯な人物に存在感を与えたのは、役者の力量だよなぁ、と思う。
そういえば、これは典型的な映画映画だよね。
映画は劇場で見たい。韓国映画多めです。
http://yhlee.org/movies