ながーく続いているTVアニメの劇場版は、初期作品はまあまあ、という話
なぜ初期の劇場版が面白いか?
まず第一に、最初の方は、まあ単にネタが豊富なんだよね。第二に、アニメが映画化される時期ってのはTV版でそこそこ人気が出た時。この「そこそこ人気が出た」という状態が、製作者が最もやりたいようにやれる状態。「そこそこ人気が出た」===「主客層は子供」かつ「国民的アニメではない」という状態。
主客層は子供=>映画のできが良かろうが悪かろうが関係ない。クソ大人(スポンサーとか無能プロデューサーとかPTAとか評論家)は誰も期待してない。好き勝手やっても誰からも文句が出ない。=>アニメ監督は、実験できる、作家性を発揮し、やりたいように作れる。
でも段々とやりたいようにやれなくなってくる。なぜかというと
主客層に大人(アニヲタ、親、映画好き大人)が入ってくる=>こいつらに金を使わせるための映画になる。
国民的アニメになる=>過激なことはできない。PTAがうるさい。失敗できない。故に、実験できない。やりたいようにやるよりは稼げないとダメ。
そんで映画はつまらなくなる。まあこれは宿命だから仕方がない。
ながーく続いているTVアニメの劇場版は、初期作品はまあまあ、という話
会社の同僚が名探偵コナンが良かったと話していた。コナン映画は11作目までは好きなんだが、それ以降はだんだん観るのが辛くなってきて・・・おまけに小五郎の声が変わって、全く観たいと思わなくなってしまった。
最初の方の劇場版は豊富で好き放題やってる感があって「こだま兼嗣」が監督していたのがでかい。
ありがちなんだけど、ながーく続いてる所謂国民的アニメの映画って最初は面白い。
俺の場合、国民的アニメっつっても、そんなにアニメは観ないので、
クレヨンしんちゃん、ちびまる子ちゃん、サザエさん、ドラえもん、コナンぐらいしか分からないが・・・。
ポケモン、ワンピース、ガンダムには全く興味がないけれど、これらも放送年数からして、国民的アニメと言っても過言ではない。
てゆーか国民的アニメってなんだよ。まぁ俺も知らねーが、要するに長く続いているアニメのことですね。
コーチカーター
サミュエルLジャクソン目当てでDVD観賞。バスケ映画。一見スラムダンクのようだが、全く違う。ありがちなスポ根映画ではない。
スラムダンクでは、桜木花道が「この先プロを目指すんだろうな」と匂わせて終わる。つまり・・・典型的な学園スポ根コンテンツは、最終的にプロスポーツ選手になる、ってのがゴールであり、成功。
しかし、この映画は全然違くて、バスケ部員達が最終的にプロになるためではなく、どん底の生活を抜け出すために努力する。この映画、普通のスポ根映画じゃない。コーチカーターはバスケを教える訳じゃなくて、バスケを通して、極めて具体的にどん底から抜け出すための生き方を説いていく。
と説明すると、すごく硬い映画のように聞こえるけど、そうではなく、バスケシーンや使われてる音楽はすげーかっこいい。
あと毎度のことですが、サミュエルLジャクソン説教が冴えている。
続・夕陽のガンマン
歴史に残る名作ということで、DVDで鑑賞。確かにこれは歴史に残したい映画。
イーライ・ウォラック(この映画の主人公)。こいつが劇中、貧乏で酒に酔って意地汚いクソ醜態を晒しまくっていて、どうしようもねークソ野郎で・・・
映画の最初は、映画の観客は彼を見下し、嘲笑する。
しかし・・・
不思議なことに最後は、
イーライ・ウォラックを応援している。いや寧ろ、このクソ野郎が愛おしく美しく見えてくる。ウルっとくるシーンもある。
人間なんだから汚い醜態晒しても別に良いじゃん。と思わせてくれる。良くできてる。
こういう映画好きだわ。
かつ、この映画は反戦映画、神と悪魔と人間の映画、そしてマカロニウエスタン。
この辺りのコンテキストがわかる人にとっては、2倍も3倍も楽しめる内容となっている。
ただのマカロニウエスタンじゃねぇ・・・。
@joeyogawa 確かにシンプルっすよね。。。僕は70年代のことはわかりませんが、ロッキー1、2とファイナルは、シルベスタースタローン自身のメッセージが込められている気がするから好きですね。
エイドリアンがペットショップで働いていたり、ロッキー2でロッキーが「動物園が好き」というシーンは、シルベスタースタローンが意図的に入れたものなのかと・・・。ロッキー2の方がシルベスタースタローンっぽいような気がしますね。結婚したけど、いい仕事がなくて金がない現状とか笑。スタローン自身のアカデミー賞受賞前の売れない俳優時代の境遇に重なってるんですよね。
ファイナルはロッキー1を視聴者向けに分かりやすくやり直したようなもんなんで問答無用で好きになりました。カッコつけたセリフがちょっとくどいですが、シルベスタースタローンが言うと説得力がありますね。
ロッキー3、4も確かに面白いんですが作り物感がね・・・。5は論外ですwww駄作だと思いますwww
リメンバーミー
古いものも大切にしましょう。という話でよく思い出すのが、現代を生きる「意識高い系」への思いだ。
僕の友人(というか後輩)は科学崇拝者みたいな意識高い系。科学的に証明できないものは信じない。もちろん神話も宗教も信じない。自己啓発本みたいなのを一生懸命読んでいる。彼にとって古いものは悪。新しいものは善。
まぁ無理もない。彼らはそういう価値観にどっぷり浸かって今まで生きてきた。
しかしだ。
そもそも数学の証明が正しいと決めたのは数学者自身だ。結局のところ「これこれこういう風に論理展開できたら正しいってことにしようぜ!」という枠組があるだけに過ぎないのだ。(まぁこの枠組があるおかげで科学は進歩したことは事実だ。)
そして、宗教や神話はかつて自己啓発本のようなものだった。
新しいものが善というのも一種の宗教思想みたいなものであり、主にヨーロッパ起源で広まったものに過ぎず、たまたま今の時代で流行っている思想というだけであり、僕は普遍的な価値観ではないと思っている。
僕の友人のような人に、ピクサー映画の良さを伝えたいのだが、まぁなかなか伝わらんのですわ。
@joeyogawa そうそう。映画って勉強になるんですよね。その人の人生を疑似体験できる。
あー。確かに良い映画は冒頭十分ぐらいが本当に良いですよね。
観客の心をちゃんと掴む。掴んで離さない。
沈黙
この映画、制作背景を知って解釈が全く変わってしまった不思議な映画。
日本酒には味の濃い料理は合わない。赤ワインには肉料理。酒には飲み方がある。
同様に、映画にも見方がある。
ロッキーはボクシングシーンがあるけれどボクシングの映画じゃない。
以下の解説を聴くて、沈黙の解釈は180度変わった。
映画っていうのは見方とかその人の思想によって様々な解釈が生まれるから面白い。
https://tomomachi.stores.jp/items/5893158f41f8e8dafe001b99
@joeyogawa ベタですがシックスセンスとか
てゆーか映画すごく良く知ってますね。参りました。