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あんまり人いないし連合もないから新しく来た人もすぐ帰っちゃうんだよなぁ

おお、ディック好きがここにも一人!私はディックからSFを読み始めたクチなので嬉しいす〜。『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』が一般にも受け入れられている今なら現実と非現実が混ざり合うディックの悪夢世界も理解を得られそうなので、ディックの中でも屈指の娯楽サスペンス編である『ユービック』も映画化してほしいな〜!

ダンカン・ジョーンズ、なんとなくフィリップ・K・ディックが好きそうな気がしてるので、『ミッション8』のあのオチはもしかしてディック『ユービック』のオチを頂いたものかなとか思ったり。

『ミッション8ミニッツ』a.k.a.『SOURCE CODE』のラストについて少し真面目に考えてみると… 

私がこれ違和感なかったのって映画ドラえもんの『創生日記』が大好きでよく見てたからだと思うんですが、あれってドラえもんが夏休みの自由研究のために創生セットっていうの買ってくれて、のび太はそこにシミュレートされた太陽系を作る。ところがこのシミュレートの精度が閾値を超えると現実世界とシミュレート世界の境ってなるなるので、シミュレート世界から神の正体を探るための一団がのび太たちのいるリアル世界に出てきちゃう。

で、ミッション8に出てくるのは最初仮想マシンと説明されますが、現実と差異のない仮想現実があるならすべての仮想は現実と区別がつかない。仮想マシンの外側の世界も実は仮想かもしれない。だとすると、仮想マシンによって世界は唯一の「現実」を失った代わりに、マルチバースの多様な現実に開かれたことになる。要はポストモダンですが、それを明るく肯定する映画かなって捉えてます。このへんで文字数。

「映画好きより騙される」ではなく「映画を真剣に見る人ほど驚くというか弧につままれたような気分になる」というか(それじゃ宣伝文句にならないか)

にわか さんがブースト

『ソースコード』は「映画好きほど騙されるラスト」が一体何を指すのかわからないまま今にいたる。

こちらで執筆してくれる方なども超随時募集してますので!

唐突な宣伝すいませんなんですが、こういう映画のウェブZINEやってますので、もしご興味あればご覧下さい…!

movietoybox.com/

『エブエブ』を観て思ったのはこれめちゃくちゃ90年代のロックとかクラブ系アーティストのミュージック・ビデオっぽいなぁっていうことで、クリス・カニンガムとかスパイク・ジョーンズとかミシェル・ゴンドリーがミュージックビデオでやってた映像実験の成果をコンパクトにまとめた映画の観がある。とくにビヨークのミュージックビデオなんかこんなだったよね、ベーグルの女王の衣装とか。

スパイク・ジョーンズもミシェル・ゴンドリーもその後アメリカで映画撮るようになりましたけどアメリカの賞レースにはあんまり絡んでた記憶ないので、二十年以上経ってようやくアカデミー賞がミュージックビデオの映像文法を理解できるようになったのかって思うと感慨深いものがあります。期待したより面白くはなかったんですが。

トゥルーマン・ショーはフリーガイよりもっとしっとりした感じの映画だったよね。あっちはあっちで好きだしフリーガイはフリーガイで終盤の盛り上がりなんか最高だしSF的な大仕掛けもあって素晴らしい(記述がだいぶ偏ってる)

カンフースタントマン、良い映画だったけどもうこの時代には色んな意味で戻れないんだなぁと思うと切なくなってしまう。戻っても良いことばかりではないだろうが…(とくにスタントマンにとって)

『ミッション8ミニッツ』、この映画をそう呼んでる人は当時いなかったと思いますけどマルチバース映画の傑作だと思う。

『未来警察』、地味だけど『パトレイバー』の先駆けみたいなところあるし、蜘蛛ロボットとか自走爆弾とかガジェットが格好良くて面白いんだよな。そして悪役がキッスのジーン・シモンズ(素顔)という

『エンパイア・オブ・ライト』、実に見事な「映画の映画」だった。『バビロン』と見比べるのも一興。個人的には『エンパイア』の方が断然好きです。

『RRR』の肩車のところには『男たちの挽歌2』もしくは『狼』のジョン・ウーみを感じたなぁ

そういえば晩年の健さんがトークショーで一番好きな映画監督はトニー・スコットって言ってたのなんか面白かったな。山田洋次でもリドリー・スコットでもなくトニー・スコット。そしてトニスコの『デジャヴ』がすごく面白かった、と。

鈴木清順『結婚』(オムニバスの一編)、三層構造のセットのそれぞれの層で同時に芝居をさせてクレーンでワンカットに納めるとかいう無駄に金のかかった技巧ショットで切り取られるのはノリノリでスベってる陣内智則の笑えないギャグなのでどう反応していいかわからないが、なかなかとんでもない映画であることは確かだ。

すごいなぁRRRの応援上映。かつてのロッキーホラーショーみたいな盛り上がり。

『#マンホール』、和製シチュエーション・スリラーということで見る前は一抹の不安もあったが、こういう娯楽サスペンスだってぼくは撮れるんですと熊切監督の笑い含みの声が聞こえてくるような快作。でも最後らへんはしっかり熊切ワールド。良い。

『イニシェリン島の精霊』面白かった 

登場人物も展開も落語の滑稽噺みたいな映画で、ある意味『寝床』の裏返し。『寝床』の旦那は退屈芸で人を困らせるだけだったが『イニシェリン島』の退屈旦那コリン・ファレルはそのつまらない話で大抵の人間が考えるいつか必ず訪れる自分の死というきわめてシリアスなものを、少なくともその話をしている間だけは忘れさせてくれる。俺はそのように見たので、ラストはビターなハッピーエンドだと思った。アイルランド本島から聞こえてくる戦争の音=死を宣告するバンシーの叫びが、ほんのいっときだとしてもコリン・ファレルが起こした騒動のおかげで聞こえなくなったっていう。それも落語っぽいオチだよね。

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