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『#マンホール』、和製シチュエーション・スリラーということで見る前は一抹の不安もあったが、こういう娯楽サスペンスだってぼくは撮れるんですと熊切監督の笑い含みの声が聞こえてくるような快作。でも最後らへんはしっかり熊切ワールド。良い。

『イニシェリン島の精霊』面白かった 

登場人物も展開も落語の滑稽噺みたいな映画で、ある意味『寝床』の裏返し。『寝床』の旦那は退屈芸で人を困らせるだけだったが『イニシェリン島』の退屈旦那コリン・ファレルはそのつまらない話で大抵の人間が考えるいつか必ず訪れる自分の死というきわめてシリアスなものを、少なくともその話をしている間だけは忘れさせてくれる。俺はそのように見たので、ラストはビターなハッピーエンドだと思った。アイルランド本島から聞こえてくる戦争の音=死を宣告するバンシーの叫びが、ほんのいっときだとしてもコリン・ファレルが起こした騒動のおかげで聞こえなくなったっていう。それも落語っぽいオチだよね。

『EXIT』はめちゃくちゃ面白かった。とにかくアイデア満載で。キャラもいいし。

ロバート・エガースの『ノースマン』、見事な史劇だった。一応英雄譚の体裁を取っているがA24出身監督らしくヒロイズムは皆無で批評性が高く、英雄的主人公が悪者を成敗しておしまいになる娯楽史劇を求めて観ると痛い目を見ることになると思うが、シェイクスピア的な悲劇として撮られていることを念頭に置いて観れば事故は生じないだろう、たぶん。直接的な残酷描写は少なくともムードは陰惨かつ残酷で万人に勧められるようなものではないけど、それが苦でなければ必見。

東京のイメージフォーラムとかでやるオタール・イオセリアーニ全監督作特集上映、なんでそんなに気合いが入ってるのかわからないけどすごい特集だ。ただ全作は確実に鑑賞無理だし今までに何本か見たイオセリアーニ映画はすべて激しく寝ているので二本ぐらい観て(寝て)満足すると思う

『カンフースタントマン』に引用される香港映画黄金時代の無茶スタントの数々はもはやスタントを超えて世界まる見え的な事故映像になってしまっていて顔を歪めながら笑ってしまった。その背景がまたね…金もなく学もない若造が当時の香港で成り上がるにはスタントしかなかったみたいな…これは沁みる映画だったなー。

にわか さんがブースト

『ガーディアンズ』(原題: Защитники) BDで鑑賞。 

冷戦時代のソ連。遺伝子操作による超人誕生計画が科学者クラトフの暴走により失敗。50年後、自身も超人化していた彼は世界征服への行動を起こす。それを阻止する為、計画で生み出され今は隠遁生活していた「ガーディアンズ」を招集。自分たちを改造したクラトフへの復讐心と、世界を救う思いを胸に戦いに挑む。

非常に珍しい、純ロシア産スーパーヒーロー映画。明確にMCUあたりを意識した作品。総製作費3億ルーブル(ドル換算540万ドル)は高額ではないけれど、特撮CGは頑張っている(たぶん人件費が安い)。
物語は類型的だし心理描写もそれなり(悪くはないが優れてもいない)。完成度では到底ハリウッド作品にはかなわないけど「こまけぇこたぁいいんだよ!」の心で観たい。映像や構図は奇麗だし、キャラクターは(個人的には)魅力的だし、ロシア美人もたくさん出るし、素直な気持ちで楽しみたい。

ラスト、続編作る気まんまんだったんだろうなあ。ロシアの今の状況では、当面映画が作られることはないだろうし、作られたとしても、世界で公開されることはないだろう。残念。

まったく話題になっていないがリバイバル公開中の韓国映画『おばあちゃんの家』、これは素晴らしい作品だった。キアロスタミやホウ・シャオシェン、北野武の作品と一脈相通ずる児童映画の名編。全然客入ってないのでぜひ観てやってほしい。

日本公開20周年記念公開 映画『おばあちゃんの家 デジタル・リマスター版』予告編【公式】1月6日公開 youtu.be/eWkGEeEkgLs @YouTubeより

役者の肌とか美術の汚しなんかの「質感」かなぁ
>「日本のロックには低音域が足りない」

『スティルウォーター』
『プラネット・オブ・ピッグ/豚の惑星』
『白いトリュフの宿る森』
『バーニング・ダウン 爆発都市』
『リフレクション』
『PLAN 75』
『エリザベス 女王陛下の微笑み』
『こちらあみ子』
『七人樂隊』
『マッドゴッド』

観た順

よ、よかった…ドクターストレンジ2みなさんも面白かったんですね…!昨年のエターナルズや今年のブラパン2、ノーウェイホームなどと比べると、娯楽映画に徹しているぶんテーマ性が薄く、今のマーベル作品のクオリティに慣れた人には受け入れられないんじゃないかなぁと不安だったのです

ディズプラ入ってないからドラマはまったくわかんないけど、今年のマーベル映画だったらドクターストレンジが好きだった。感性が古いのかもなぁ

ブーストはこちらのグループラインには反映されているけど、たぶんここはアクティブアカウントが10とか20とかの村みたいなインスタンスなので、ブーストするまでもなくグループタイムライン見てればいいか的な感じあり

それにしても戦場のメリークリスマスは目下ウクライナ戦争継続中の今年ならいつもと異なる響き方をするのかもしれない。俺自身は去年だかのリバイバル上映のときに見て(やっぱ変だけど良い映画だな〜)とか呑気に思ったが、今年見たらどうだっただろうか。なんとなくロシア映画っぽいところもあるのでロシアの人、見てくれないだろうか

にわか さんがブースト

マンホール、熊切和嘉の新作だったんだ!予告編から全然そんな感じしなかった…

クリスマス映画といえば個人的にはバリー・レヴィンソン×ロビン・ウィリアムズの『トイズ』で、クリスマスの話じゃないけどオモチャが沢山出てくるから子供に見せると喜ぶかもしれない。ところでこれ、ウィキにノンクレジットでコンセプトデザインにティム・バートンが参加とあったけど本当だろうか。この時期のバートンっぽいデザインではあるけど。

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