『急に具合が悪くなる』
外庭で観劇中に足のもみ合いが自然発生するシーン、今までの話ってこれのことかと分かりつつも、ちょっと怖くて変なシーンだとも感じたから、その感覚こそが、内と外とがぐちゃぐちゃになって、不可能ではなくなったものを垣間見た証拠かもしれない。
マリー=ルーが初めのほうで、仕事とプライベートを分けないようにしていると言っていたのはそういう意味なのか、ずっと分からない。私は今は資本主義に沿った生き方をしていて、仕事とプライベートを一緒にすることができないからかなぁ
『急に具合が悪くなる』『シラート』
その前に観た『シラート』は現実のきついところを隠しもせず描いていたと思う。舞台となっている場所や、制作している人々が異なるから比べるのも適切でないけど、『急に具合が悪くなる』が、現実のきついところもできるだけの希望をもって描いていたのは、私がたまたま『シラート』の記憶が新しいうちに観たことでより際立って、救いのように思えた。『シラート』では細い道を渡り切れた人しか救われないことを考えると、そこにある現実の地獄さも際立つが…
『急に具合が悪くなる』
私は人に関わることは基本的に苦手だし、看護師をしていた母に看護師はいいぞと言われても人の身体に触れて作用することがほんとに嫌だったから今があり、趣味嗜好的に「好き」な映画ではないのだけど、これほど響いてきた映画は少ない。特に今のタイミングで観て良かった。
『急に具合が悪くなる』
我々の苦しさが資本主義の構造にあるのはまったくもってそうだと思うんだけど、映画にそれを言われるとは思っていなくて、けっこう衝撃だった。認知症、自閉症、末期ガンの話を、経済や政治のような別の角度から見る試みや、個人の感情より構造で見ようとする(個人の感情を無視するわけではなく)ことは、ほぼ私のメインアカウントのタイムラインなので、そういう意味でも感動した。
『清作の妻』<2週間限定公開>
https://youtu.be/1FBo767ngbQ?si=WxVohncUkeAIWLsZ
『シンプル・アクシデント / 偶然』
当事者として非当事者を置いていくことで揺さぶっている、まさに、まさにそうだな…
『シンプル・アクシデント / 偶然』
こんなところで警察に見つかったら…とか話してたら警察がいたシーンで、私の後ろで見てた人がフフッてなってて、あっ?!笑っていいんだ!!となった。他にもいくつかちょいウケポイント(後ろの人の)があったんだけど、私は分からないことが多くて笑う余裕がなかった
『シンプル・アクシデント / 偶然』
あのお金周りのところとか知らない感覚だからドキドキしたのだけど、警察?に職質?受けただけでお金取られるのとか、ガソリンスタンドで出産祝いのお金上乗せさせられる(冗談だったけど)とか、病院の人にお菓子配るとか、あと現金も集めてたのなんだっけ…とりあえず実際もそんな感じなのかな。そんな感じなのかもしれない。クレジットカードの活躍っぷりもすごかったなー
『落下音』
なぜこの不安が世代を超えて受け継がれるのかという問いには、社会の問題としてそれこそ構造的に研究されていることも多いはずだけど、わざわざここを感情として非言語化することについて危うさはあると思う
https://www.cinra.net/article/202604-sound-of-falling_imgwyk
『落下音』
生きていく中で少しずつ削られるものがあるというか…登場人物の中の女性に対して視点が当てられているし、観て語る側も少女なので、全体的に何かが「分かる」よりもただ周波数が合うような感覚があり、同時にずっとつらい。これを男性として生きている人が観たらどう感じるんだろう。このまま落ちて死んだらどうなるかなと妄想すること自体はジェンダーに関わらずあると思うけど、それをこの視点から語る意味、死んだ小鹿と共に丸くなる意味を考える。社会と人の関わりとか。それと繰り返されるハエやドジョウ?などのモチーフが持つ意味がじんわりと形になるにつれ、思っていたより受け手に委ねるよりもしっかりしたメッセージのある映画のように思える。ただそれを言葉にするのは難しくて、印象的なシーンをいろいろ思い起こすだけで時間が過ぎてしまう。パンフレットをまだ読んでいないので読もう。とりあえず私にとってこれはかなり、人生のベストに入る映画であることは間違いない