『殺人の追憶』 

殺人や不正捜査のような笑えないテーマがちょっとコミカルに描かれているように感じるのは、ポン・ジュノのせいだけではなく、ソン・ガンホのせいでもあるよな。暴力シーンの、あっちもこっちも大変な状態になって手が付けられない雰囲気は半地下の家族にもあった気がするが、そういうのかなり惹かれる。私がドリフで育ったからか?
犠牲者が増えて追い詰められることで、ソ刑事とパク刑事がそれぞれ対照的に変化していく様がおもしろかった。ソン・ガンホがアホの刑事役で終わるわけないよなと思っていたけど、それにしても冒頭から積み上げてきた「目を見れば分かる」という経験則の伏線、からの真実を悟るシーンのカはすごかった。

『旅と日々』 

しかしどんどん暗くなっていく様子は妙に現実から遠いような感じで思い出される、もう一度暗い部屋で観てみたいけど、我が家のリビングは外の光を取り入れているから暗い映画は見えないんだよなー

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『旅と日々』 

つげ義春作品を読んだことがなかったから『ねじ式』が入っている短編集を電子書籍で読んだのだけど、やはり映画の夏の部分にあった微かなエロさは気のせいではなかったのだなと思った。フォローしているかたの感想に、似た感想があったのもあって、やっぱりそうだよなと。気持ち悪いまではいかないけど、その手前くらいまではいく

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ななや(映画) さんがブースト

旅と日々鑑賞。 

『夜明けのすべて』はおかゆみたいな優しさ☺️と感じたが、透明すぎてこれはもはやお湯…何を書いたらいいかわからない。と思ったものの、自分の「旅」という体験を振り返るといい映画だったのかもなーという気もしてくる。
シム・ウンギョンの透明感?清潔感?が冬パートの静謐さと白さにとてもよく合ってた。またべんぞうさんとの、飄々としながら間が抜けているみたいなとぼけたやりとりが面白くて、私は結構好きである。現実感はないけど。
以下、旅って私にとっては、という話。だいたいよし旅行に行こう!と思うのが、人間関係で疲れたり、自分はいろいろ要領が悪いなぁとか落ち込んだりした時で、いろいろ計画を立てて、旅先で全部が思い通りにいくわけじゃないし、迷子になったり、失敗をしたりもするけれど、家を出て目的のいくつかは果たして、無事に帰ってこれるなんて、自分、意外と人間として大丈夫じゃんって気持ちになる。この映画はその感覚をすごく思い出させてくれて、旅自体の特別さもあるけど、旅が組み込まれることで日常が上手く回っていくようになるって、なんかわかるなーと思ったのは良かった。

『旅と日々』 

非日常への過剰な期待をデトックスされたような気持ちだ。物音と景色。途中で寝かけた。帰って梅干しとご飯と味噌汁と鮭の焼いたやつを食べます

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『旅と日々』 

観てきた。ただ良かった

『残穢』 

でもパソコンがわけのわからん動きをすることは無いので、パソコンがわけのわからん動きをするという怖がらせ方は、私に対しては逆効果で本当に冷めてしまうのだよな…

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『残穢』 

身支度しながらなんとなく2回目を観返した。『見える子ちゃん』の映画を観たので監督つながりで思い出して…たしかに怪異が見えてる時の表現に通じるものがある。あと滝藤賢一。しかしこれやっぱり初めのほうは土地に残った穢れの話なのに、途中から土地が関係なくなってしまうのが冷めるなー…なんだけど、原作のほうはもしかして、穢れが残り、かつ移ることにも重きを置いているのかもしれないなとWikipediaを見ていて思った。原作を読まずにWikipediaですまん

『見える子ちゃん』 

確かにクラスメイトの子たち、モブなりにキャラ立ってて魅力的だったな。あの最後に謝ってきた子とか、やけにおばけやしき推してた子とか…と思い出してると、確かに男子のクラスメイトのことは思い出せないことに気付く

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『見える子ちゃん』 

毒親の毒っぷりがすごくて具合が悪くなりかけたけど、はなちゃんが良すぎて、これは引きよせられる霊の気持ちわかるわ…しかし冗談はよしこちゃんが伏線だったとは

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『見える子ちゃん』 

配信で観た。めっちゃよかった……

『事故物件ゾク 恐い間取り』 

思ったことつれづれ
・幽霊はみんなやっかいだけど、幽霊のせいで命を落とす人はギリいなかったから深刻度がそこまで深くない。屋上飛び降りは危なかったが…
・猫ばあちゃんのジャンピングおんぶが元気すぎでちょっと好感すらあるが、飛び降り自殺をするほどのつらい背景があったのだろう。2軒目の、親が子を殺してしまう話もかなりつらい…福祉は何をしていたんだ。かりんさんの母と彼氏は別の意味でキツかった。霊のほうが社会的弱者がち
・ヤヒロくんが行くところには絶対に「出る」ので、出るのか出ないのかというドキドキは無い。「次はどうくるか」のドキドキはあり、それは楽しかった
・ヤヒロくんは霊が出てる時はめちゃくちゃ怖がるのに、霊が出てない時は何があった後だろうと普通に過ごす。並大抵の感覚ではない
・間取りは特に恐くない
・そういえば2件目の旅館の、笑う門には福来る、の相手はなんだったんだ?謎が深い
・亀梨くんがあんなスタァになっているということは、住みます芸人は出世コースという意味なのかもしれない

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『事故物件ゾク 恐い間取り』 

この「あまり霊に寄り添いすぎるとホラーでなくなってしまう」と思う感覚は、あまり褒められたものではないなと読み返して改めて思う。
ぜんぜん関係ないけど、映画を見た直後のメモで「すばしっこい吉田鋼太郎」というひと言を私が残しており、たしかにすばしっこい吉田鋼太郎は事故物件ゾクの良さのひとつだった

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『ニーキャップ』 

これ読むと自分は取りこぼしてるものがでかいことがわかった。なるほど…
ele-king.net/review/film/01188

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『ニーキャップ』 

何も知らずに観たが、実在のバンドで、本人たちだったんだ!
unpfilm.com/kneecap/

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『ニーキャップ』 

すごいよかった。ドラッグと音楽の調和、言葉がまさに弾丸であること、抵抗の歴史、暴れる群衆の中で真顔棒立ちの父の存在感すごすぎ、いろいろとすごいよかったんだけど、現実的に考えてしまうと音楽教師のパートナーのほうに共感したので私は心が真の中年になってしまっている。無茶苦茶してぶちこわしたら進まないというか逆効果じゃないか?みたいな…いや…いやわかるよ…私だって昔はそんな穏やかなこと言ってても何もできないんじゃないの、くらいに思ってた

『事故物件ゾク 恐い間取り』 

「あったら」でなくて原作がそうなのかな。というか、そもそもホラーというジャンル自体がそうして、当事者を外から見るようなとこあるもんな。そうでないと他人事にして怖がれない。霊にも優しくて好かれるヤヒロくんみたいな設定を好ましく思ったのは、そういうところをカバーしてるようでちょっと安心したのもあると思う。あまりやるとホラーでなくなってしまうけど

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実際の事故物件をエンターテインメント化したYouTubeとかがあったら、当事者の方がいるんだろ!となって見る気しないのに、こうしてフィクションぽくお祭り映画にされると喜んで観てしまうのだよなぁ…

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『事故物件ゾク 恐い間取り』 

かりんさんの家って事故物件じゃないよね?などと気になるところもあり、降霊シート?で男か女かしか選べないのも気になったりしつつ、かりんさんとやひろくんの接近スピードにも中年としては違和感があったりするのだが、私は結局整合性よりも、話の大筋が良ければ、あとはタイトルコールの画の良さとか音楽の良さとか勢いとか、そういうのを重視しているのだなと改めて思う

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