リズと青い鳥
大好きな山田監督! 監督のトークは上映前だったこともありあんまり突っ込んだ内容ではありませんでしたが、映画は面白かったです。とにかく音がいい。上履きを置く音がうつろな空間に反響した瞬間に、もう「ああ、とても音のいい映画だなー」となりました。被写体深度の極めて浅い画面が多い現実パートと、すべての輪郭がはっきりとしてアニメアニメしている童話パートの対照が楽しかったです。
山田監督のトーク付き上映ってたまこラブストーリーと聲の形でも行ったことがあって、そのときはけっこう若い客層で女性率も高い、というか半分くらい? だったからそういうものかと思ってたら、ほぼ男性ばかりでしかも年齢がわりと高くてちょっとびっくりしました。
ぼくの伯父さん
@frenchblue 休暇、今度見たいなーと思ってましたー! 噂ではタチはほかの映画でもいっぱい犬が出てきたり、可愛いものが出てきたりするらしいですね!
ぼくの伯父さん
https://filmarks.com/movies/6321/reviews/47062481
初ジャック・タチ! 可愛いですね、この映画! 異様に笑い上戸な女のひととかとてもよかった。伯父さんがホース作製機をうまく扱えずに変なホースが効果音とともに出るあたりとか、笑いました。笑えるし、出てくるものや衣装がやけに可愛いし、癒し映画。
ボーイズ・ドント・クライもアバウト・レイも主人公なホルモン治療を始めていないということもあって、演じているのも女性だし、物語でも「女性だと思われる」というのが大きな意味を持たされているけれど、すでにホルモン治療をしている元女性の男性を取り上げた映画とかもあっていいんじゃないかなぁ(すでにあるのかもですが)。
私も何人か知っていますけど、声変わりもするし、ヒゲも生えるし、見た目はただの(多くの場合は小柄な)男のひとですよね。逆の場合と違って「バレないにはどうしたらいいのか」みたいな話(逆のひとを扱ったトランスアメリカではこれを重要視していた)もあまりないらしいし。それでも体のこと、過去のこと、家族のことなどなど、ドラマになる面はたくさんあるはずですよね。
ボーイズ・ドント・クライ
https://filmarks.com/movies/1000/reviews/46915724
あんまりにつらくて見ながら息絶えそうになりました…。これで虚構性を高める演出だったらまだそこまでショックは受けなかったと思うんですが、基本的にリアリスティックで、シーンによってはちょっとカメラがドキュメンタリーっぽいくらいで、ひたすら怖い。
⑴性同一性障害への理解がない、⑵性同一性障害と同性愛をほとんどのひとが(同性愛者さえ)区別できていない、⑶同性愛者は性的放埓として扱われ暴力にさらされる、みたいな時代背景なんでしょうね。暴力の予感がする前の本当に始まってすぐから「こんな街、ぜったいに行きたくない…」と強く感じさせる圧倒的な居心地の悪さが画面からにじみ出ていて、すごかったです。
日本だと性同一性障害やトランスジェンダーに対しても、また同性愛に対しても、無理解も圧力もあるとは思うけど、このレベルの暴力はあまりないですよね。そういえば私も日本だと普通に暮らしてますが、アメリカでは(いまより性別不詳だったころ)いきなり怒鳴られたりしたことがあります…。
蜘蛛巣城の撮影技法についてツイッターで解説しているひとが…! こんなことしてたんですね。ぜんぜんわからなかった!
https://mobile.twitter.com/Ace_Number1/status/977027572365115393
映画だと『ベティブルー』、『お熱いのがお好き』、『エマニエル夫人』、『赤ちゃん教育』、『フランシス・ハ』などが好きです。
filmarks: https://filmarks.com/users/namikirin