急に具合が悪くなる鑑賞。
真理とマリー=ルーの話だけど、マリー=ルーとソフィの話でもあって。この世界、終わってるかもしれないけど、正反対の考え方をしてたって歩み寄る余地はある、そこに互いの敬意があれば。そういう敬意の話だし、「あなたを知りたい」って恋だと思ってるので恋の話だとも思う。性愛的な恋ではなくとも。
言葉が違うというのもあって、身体的な動作が登場人物の心情に丁寧に繋がっている気がして、例えばユマニチュードを理想としている人(マリー=ルーだけじゃなく副施設長の人とかも)が、大事な話をする時に相手と目を合わせたり、そのために椅子を引き寄せて座ったり、あるいはゴローさんが日本語で芝居をした理由…母語の方が感情を乗せられるからというのも観客への敬意であると思うし、そういう動作や心遣いが作品自体と噛み合っていて上手いなぁと思った。
#映画 #映画鑑賞 #急に具合が悪くなる
アイ・ワズ・ア・ストレンジャー鑑賞。
過酷だった…。しかし、時間差で交錯していく、一人ずつをフォーカスしながら「あれ?後ろにいるこの人…」となる見せ方が面白いので、とても充実した映画体験だった。
医者として働くのは想像を絶する過酷な現場、家族団欒の普通な生活は瞬時に消滅する。そして地獄。あるいはキャンプから逃げ出し、小さなボートで大海原に放り出される。いろんな人が命からがら逃げのびて(あるいは失って)今を生きている。逃げて命を脅かされる心配はなくなっても、全然十分な生活は送れていない。そうとわかる最後がかなり心にズシッと重みが来た。国から逃れて何の証明も保証も無く生きるってそういうことだと知識としては知っているのに、やはり映画のその部分にひどくショックを受けたのは、作りが上手いからか。
#映画 #映画鑑賞 #アイワズアストレンジャー
Michael/ マイケル鑑賞。
天才だけど、すごく孤独で寂しい人という印象だった。ずっと"有名人"で友だちも作れなかった子どもの自分が、そのままあのナイーブな大人の中に存在しているというか。だから子供の慰問に行くし、だから父親にも逆らえないままで。ていうか、父親が強烈…。
あの手袋は白斑を隠してたのかー。うちの母も白斑(しかも顔にぶわっと出てる)で苦労しているので、マダラに色が脱けていくと、しかも人前に出る仕事の人はどうしたって気に病むよねぇ…と、本筋とは違う部分で同情してしまった。
それはそうと、そういう優しい家族思いな聖人君子がてっぺんに上り詰めて、死にかけてもカムバックして、父親の呪縛からも逃れてめでたし!って、すごーくあっさりしている。知ってる曲はいっぱいで煌びやかで楽しかったけど、あまり何も残らない感じはあった。もうちょっと自分の感情に動いてほしかったみたいな感覚。
#映画 #映画鑑賞 #Michael
モータルコンバット/ネクストラウンド鑑賞。
一作目観てないどころか、プレイしたことあるのは『INJUSTICE』(モーコン版DC格ゲー)であって、モーコン知識はほぼゼロなのに観てしまったが、それなりに楽しめた。わかりやすいキャラクター設定にわかりやすいストーリー、攻撃エフェクトが派手でゲームっぽくて楽しいねー子どもでも観られそ…と思った途端にフェイタリティぐしゃーん!って来るので、あ、お子様向けではないエグさ😆となる。
インジャス→DC繋がりで、観たことあるなーと思った人が、ドラマ『スーパーガール』のジミー・オルセンだった。相変わらずかっこいい。死んだけど。
#映画 #映画鑑賞 #モータルコンバット
ヴィヴァルディと私鑑賞。
『四季』(を作曲したりとか)の話ではないのか!タイトルも「春」なのに!と思ったけれど、それはそれとして話は面白かった。
院長たちや彼女らを"買いに"来るおじさんたちはともかく、女の子たち自身が処女とか家庭に入ること(そして何もできなくなること)を自分の価値であると内面化しているのもなかなかグロくて、観た甲斐があった。読み書きや音楽、裁縫他、そこで受ける教育が生きるためではなく、商品価値を高めるためというのもゾワゾワする。彼女たちの演奏でどれだけの感動が起こっても、姿や顔を隠して、個人として賞賛を浴びることもない。チェチリアが拍手を浴びて見せるはにかんだ笑顔が、すごく可愛いんだけど、すごく苦しかった。夢見させないでよ!って気持ちもわかるし、それでも賞賛自体は受けてほしいし、自尊心も保ってほしい😢
貴族の屋敷の豪奢さと孤児院の質素さ、孤児たちとの食事シーンの違い、ヴェネツィアの美しさと水路裏の汚さ、そういう対比や全体の空気感がすごく良かった。
#映画 #映画鑑賞 #ヴィヴァルディと私
ザ・コラール 希望を紡ぐ歌鑑賞。
風景も最高だし、キャストも悪くないけど、翻訳のせいかなんだかちょっと台詞にわかりにくい部分があったりして、例えば3話くらいでもいいからドラマとかで登場人物それぞれをもう少し描いてくれたらもっと楽しめたかもという勿体無さがあった。隠さなければならない恋、成就しない恋なんかもわかるんだけど!ほのめかしが過ぎて!もうちょい!
工場長、オラトリオの主役を張るほどではない…となってたけど、悪魔役で普通に上手いし!この作品自体の役としてはかなり美味しかった。あの夫婦(と息子)の話とかも深掘りできそうなのに物足りないー。主役を射止めた復員兵も、普通に話す時の声がすでにめっちゃ良くて主役に納得しかない。
#映画 #映画鑑賞 #ザコラール
箱の中の羊鑑賞。
親にとって子を失くすほど大きな悲しみはない、きっとそうだと私も思う。それでも、どんな技術でも魔法でも帰ってくることって無い、とも思っている。だったら、外側が同じなのは余計虚しくないかなぁ、結局違うところばかり目につくし、成長するわけでもないし…と、どうしても思ってしまって、あまり私はこれに向いてない。養子じゃダメ?とかも最初に思っちゃって、しかも途中で妹家族はそうだとわかるし。まぁ、ふんわりフィクションにエグさが増しちゃって養子の話ではダメだから、人間の子ども(実子かはわからんが)や子型ヒューマノイド(理想の外見に作られたはず)を蔑ろにする大人の描写も入ってるんだろうけど。
それはおいておくと、ある夫婦が前を向いて過去を手放す子離れ的な話、かつ、かつて子どもであった自分と自分の親との関係の清算の話であったのかな?という見方になるのだけれど、なぜロボットの話に?というのがずっとノイズになって、あまりハマれなかった。
近未来で、あんなにオシャレ?な、動線どうなってんの?な家でも、カップ焼きそばのお湯捨てるとシンクはベコンってなるんだ…。
#映画 #映画鑑賞 #箱の中の羊
ラプソディ・ラプソディ鑑賞。
ストーリーがどうとかいうよりとにかく苦手がきてしまってあまり楽しめなかった。ほとんどの会話が日本語が不自由なのかな…と思うくらいに、みんな「なぜ・どうやって」が質問できないし、質問に答えないし、説明下手くそすぎるし、私が私が!という話し方ばかり出てくるのが、とても苦手。そういう、なんかふしぎちゃんばっかりのふんわりアースの話だとしても。
ちゃんと会話ができるのゲイチくんと(勘違い女だとしても)毒島さんくらいじゃん。おじさんはなんか浮世離れしてるからおいといて。
#映画 #映画鑑賞 #ラプソディラプソディ
マテリアリスト 結婚の条件鑑賞。
金か愛かというテーマに対して、為人を十分知ってる"元カレ"を使うのはちょっとズルい気がする。そりゃあそう…みたいな結末。むしろ、ビジネス要素強くてもハリーと連れ添って"愛"なるものを見つける話でもいいじゃん、ダメなの?つまりは金か愛かがテーマではなく、元カレと今会ったら付き合う=結婚するかも!みたいな話だったのかなー。
結婚と愛がイコールになってるのもわりと合わない。原始人、たぶん結婚とかの制度ないのに出すの違くね?となってしまって。共同生活(なんなら一夫一妻じゃなくて、そこそこ大きなコミュニティを作って共同で番と子育て)した方が生き残り率上がりそうだし…あの原始人とルーシーでは状況(元カレ要素)違うし…などと、余計なことを考えてハマれなかった。
#映画 #映画鑑賞 #マテリアリスト
プラダを着た悪魔2鑑賞。
アンディがちょっと自分のこと特別だと思いすぎじゃないかな、と思ってしまった。前作は人がプライド持ってやってる仕事に理解がない彼氏が出てきたけど、今回アンディの側が新彼氏の仕事を蔑ろにするセリフを言ったのに、なんか向こうにも謝らせて(?)、人間は過ちを犯すものとか良いこと言った風に纏めるのは違うだろー。プライベートを犠牲にする働き方は現代的じゃないってのは、前作からのアップデート…なの…か?と思ったりもする。
一方ミランダは理解ある夫ができてちょっと人間丸くなってるというか、『ランウェイ』という媒体自体が斜陽でというところもあって、ミランダの強さ、孤高の悪魔みたいな人だからこその面白さが減ってしまったように感じる。だからアンディとうまくいくようになるんだろうけど、それが見たかったわけでもないというか…。
見た目にゴージャスだし、同窓会映画だし…と全体的な満足感はあるけど、メインストーリーの面白みが、個人的には微妙。
#映画 #映画鑑賞 #プラダを着た悪魔2
スマッシング・マシーン鑑賞。
映画で男の人が泣くシーンが好きなんだけど、これはもうその白眉。マッチョなスポーツをやってる大男を、ドウェイン・ジョンソンが演じていて、その人があんな顔を隠して子どもみたいな泣き方をする。あの病室のシーンは特に、二人とも座ってるというのもあってちょっとカメラが低い位置にあって、カメラワークもちょっとドキュメンタリーっぽいというか隠し撮りっぽい感じがして、全然かっこいい泣き方じゃないところが良かった。それでも、ガールフレンドの前では泣けなくて、同じようにマッチョな世界で生きてる親友の前でだけ泣くというのが、一昔前っぽい感じもあって、でも本当に一昔前だったらあんな泣き方させないと思うので、そういうのも含めて良かった。
それ以外で言うと、ドラマ仕立てになっていれば、私みたいな格闘技適正ゼロの人間でも、そこそこ興味を持って観られるんだなーと思った。でも、マーク・ケアーよりもマーク・コールマンの方に興味が湧いちゃったりもする。親友の危機に駆けつける姿とか、家族と仲良さそうな感じとか。
#映画 #映画鑑賞 #スマッシングマシーン
シンプル・アクシデント/偶然鑑賞。
過去と偶然出会してしまった。何度殺しても殺したりないような相手でも、その子どもと妊婦の妻が危機となったらオロオロしながら助けてしまう、そんな"普通"の人が行うあまりかっこよくない復讐劇。普通の人がすることって別にかっこよくないし、そこがとても良かった。だからこそ、どこを落とし所にするのか?と思っていたが「本気で後悔してほしい」は、わりと納得がいくというか、彼らみたいな人がつける決着として(そしてその選択をしたからこそ、もしかしたら、その後もずっと足音に怯えるのかもしれない…という意味でも)腑に落ちた。
#映画 #映画鑑賞 #シンプルアクシデント
霧のごとく鑑賞。
年表のエンディングでも普通に感動したけど、ちょっとずるいなーと思うくらいに、その後に泣かされてしまった。たったあれだけの時間、一緒に過ごした赤の他人。でも、一生忘れられない出来事。亡くなった人を故郷に連れ帰りたいという気持ちが共通するから捨ておけなくて、何十年経っても心に残り続ける。もしかしたらあの時、自分が見捨ててしまったのかもしれないと、残り続ける。
シリアスな話だけど、趙のキャラクター(声がでかい)が面白くて観やすかったし、悪いこともするけど悪い奴になりきれない普通さもとても良かった。
また、雫の物語の二つの結末に、その時代に生きた若者の希望と絶望や、お兄さんみたいな人が他にもいっぱいいたんだろうな…というのも感じて切なくなる。
#映画 #映画鑑賞 #霧のごとく
オーロラの涙鑑賞。
ちょっと前まで(病気じゃないけど)体調が悪くて、暇な時間に何もする気が起きず、スマホでSNSやら動画やらをぼーっと見てる…という時期を過ごしていた。なんかそれが自分とかぶる…。幸い、体調は戻ってきたし、私は普通に家や職場できちんと会話ができる人がいて全然孤独じゃないから気が滅入ってどうしようもない…みたいな状態に陥ることはなかったけど、お金なり社交なり、なんなら天気でさえも、何かが欠けるのが重なっていくと、心が押し潰されて擦り切れていくよなぁ…。仕事をサボって甘いもの食べてメイクをしてもらって、ちょっと心が浮き立ったところで(そりゃあそうなんだけど)営業かー!ってなるのとかも地味に心に積もる。この作品から受け取るものとして正しいのかよくわからないけど、それがずっと続くのがしんどかった。ただ、最後、倉庫がストップしてみんなが遊んでるシーンを観て、あの一人一人がオーロラのような事情や孤独を抱えて、でも表には出さずに生きているのかもしれなくて、そしてああやって一息ついて笑える時間がほんの時々あって、救われているのかもしれないと思った。
#映画 #映画鑑賞 #オーロラの涙
オールド・オーク鑑賞。
シリア難民が、田舎にやってくる。郷土愛はわかるけど、やっていいことと悪いことの区別がつかなくなるような排外主義って本当にどうしようもねーなー。パブという空間の町での役割は大きいし、グッと来るポイントなんだけど、一方でそこで酔っ払ってクダ巻いてるだけのやつを観るとなんの広がりも見出せない人もいるのか…と思ったりもした。
一度折れたことがあるからこその(というように私には見えた)主人公の他人に対する優しさ。"ガイジン"が来ようが来まいがとっくに終わっていた町で、それでもなんとか盛り上げようと行動をしている人たちが、「期待を裏切られた・希望なんてない」みたいに子どもにがっかりされることほど苦しいことってないよなー。だったら、排除じゃなくて、そこにいるしかない人みんなで「なんとかしよう」に向かうのがが本来目指すべき郷土愛なんだと思う。
(元)炭鉱の町の団結力って映画、イギリスは好きだなぁ。いや、イギリスじゃなくても結構あるか。普通に感動するし、好きだから、いっぱい観たいね。
#映画 #映画鑑賞 #オールドオーク
LOST LAND/ロストランド鑑賞。
最初、映し方のせいなのか、姉弟にべったりしない作りのせいなのかよくわからないけれど、ドキュメンタリーなのかと思っていた。あくまで出来事は淡々と描写されて、それでも子どもたちに降りかかる災難、緊迫感が、「一体どうなっちゃうんだろう…」の連続で、最後も「一体どうなっちゃうんだろう…🥲」で、放り出されたような気分になる。でも実際ロヒンギャの人たち、また難民の人々の生活ってこうして観る以上に過酷で、実際に"放り出された"立場で生きなきゃならないわけで、どういうことか知るきっかけになるというか、(私がロヒンギャについてあまり知らないのもあって)淡々と描かれて説明もないからこそ、いろいろ調べてみたくなった。
"淡々と"ばかり書いたが、それでも過酷な中で食糧を分け合ったり、見ず知らずの子どもを抱き上げたり連れ帰ったり、弱い者を放っておけずになんとかしたいという、人の優しさは確実にあると見せてくれるのが救い。
#映画 #映画鑑賞 #ロストランド
雑食性映画好き社会人の映画鑑賞記録用アカウント。劇場で観た新作はネタバレ隠しますが、配信等で見た旧作は感想をそのままあげがち。
本アカ→ @harush11
ここにもいます→filmarks.com/users/harush11