その『レディ・プレイヤー1』、今回レオパルドンが出なかったり、マジンガーZ、ライディーン、キカイダー、ウルトラマン、ゴライオン、エヴァンゲリオンが出なくて、
ラッシュの「2112」やAC/DCの「Dirty deed done dart cheap」を始め、Wham!の「Wake me up before you go-go」、シンディ・ローパーの「Time after time」、デフ・レパードの「Per some sugar on me」、他ボン・ジョヴィやジャーニーの曲がかからなかったのは著作権、使用許諾権といった事情やマイナーだから使われない、かからなかったのだろうが、
一番の理由は続編のために残した、とも考えられる。
今気が付いた。映画版の『レディ・プレイヤー1』で使用されてない、原作「ゲーム・ウォーズ」に出てくる楽曲は、ラッシュの「2112」以外はほとんど他の映画で使われているから使わなかったのか!
例えば、AC/DCの「Dirty deed done dart cheap」は『スーサイド・スクワッド』で使われてるし、
Wham!の「Wake me up before you go-go」とシンディ・ローパーの「Time after time」も複数回映画で使われているど定番だし、
デフ・レパードの「Per some sugar on me」は『ロック・オブ・エイジ』で使われている。
ボン・ジョヴィやジャーニーの曲もしかり。
トゥイステッド・シスターの「We're not gonna take it」は『ロック・オブ・エイジ』で使われてるけど、インパクトが薄いから思いっきり使ったかな。
あ、それなら『サタデー・ナイト・フィーバー』なんかモロに使っているか……。例外なんだろうけど。
ともかく、スピルバーグとアラン・シルヴェストリは他の映画のイメージがある楽曲は使用しなかった、と。
『レディ・プレイヤー・ワン』(3)
VRの『インディ・ジョーンズ』ながら、このウェイツとサマンサの恋愛をしっかり見せたこと、リアルの大切さを訴えたことがこの映画においては大きい。
仮想現実やアバターを使ったSFにおいて『マトリックス』シリーズや『アバター』の後手となり、敢えてやらなかったスティーヴン・スピルバーグが『マトリックス』や『アバター』、さらにはFacebookやTwitterといったSNS、スマートフォン文化に向けた答えが『レディ・プレイヤー・ワン』と見た。
パンフを見ると原作にあるサブカルチャー表現が若干ことなるが、トレーラーでも使われたヴァン・ヘイレンの「Jump」やジョーン・ジェット、トゥイステッド・シスターなど選曲も80年代好きにはグサリとくるキラー・チューンばかり。
後半若干ダレた感じはあったが、概ね楽しめるVRの『インディ・ジョーンズ』。
『レディ・プレイヤー・ワン』(2)
主人公ウェイツ以外のゲームの住人も3つの鍵とイースター・エッグの謎を解こうとするが、最大のライバルはこれを企業単位で行うインターネットのプロバイダー会社IOIとその運営統括責任者のソレント。
このパーシヴァルとアルテミス、エイチら5人組とIOIによるせめぎあいなんだけど、
最初がレーシングアクションゲーム、次が映画を使った謎解き、
最後が『ロード・オブ・ザ・リング』さながらの大バトルとバリエーションが豊。その上、AKIRAやキングコング、アイアンジャイアントやメカゴジラ、ガンダムなどお馴染みのアニメや特撮のキャラが随所で出たり、『サタデー・ナイト・フィーバー』や『シャイニング』他映画ネタもたっぷり楽しめる。
この映画、『インディ・ジョーンズ』の型に『マトリックス』、『アバター』、『GAMER』を取り込んだアドベンチャー&アクションながらもリアルのシーンも怠らない。パーシヴァルとアルテミス、現実のウェイツとサマンサ(アルテミス)の恋をしっかりと描いている。