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『フロリダ・プロジェクト』 

『タンジェリン』でトランスジェンダーたちの『ラブ・アクチュアリー』を見せたショーン・ベイカー監督の『フロリダ・プロジェクト』は前作とはタイプがまるで違う少年・少女とシングルマザーの日々の物語。型としては小津安二郎の『生まれてはみたけれど』や『お早う』タイプの子ども視点にタトゥーだらけでプータローのだらしないシングルマザーとの底辺ギリギリの逼迫生活プラスそれを厳しくも優しい眼差しで見つめる支配人、といった生活臭プンプンのドラマ。『ラブ・アクチュアリー』から一点、ダルデンヌ兄弟やケン・ローチのようなドラマをフロリダのディズニー・ワールド近くでやっているというのがポイント。

2008年に発生したサブプライム住宅ローン危機の余波に苦しむ貧困層の人々の物語とかまさにケン・ローチ的なアプローチ。前作の『タンジェリン』はトランスジェンダーというのもあったが、メインキャラクターらの根っ子の問題に経済の困窮もあった。
そして、今回の『フロリダ・プロジェクト』。まさかショーン・ベイカーがケン・ローチの弱者への優しい眼差しを引き継ぐとは……おどろいた!

LGBTのうちのTは『ボーイズ・ドント・クライ』、『トランスアメリカ』から『タンジェリン』、『ナチュラルウーマン』の時代にはなったが、まだまだ発展途上な印象がある。
ヨーロッパの移民問題やアメリカを中心とした人種問題から“寛容”“多様性”というのが新しい映画のテーマとなりつつあるが、そこにLGBTのTが深く食い込んで欲しい。
ちなみに、『スリー・ビルボード』、『君の名前で僕を読んで』と『ザ・スクエア』も“寛容”をテーマとして見れる、取れる。

『焼肉ドラゴン』は元々演劇版がある作品だが、親子の苦労エピソードなどに木下恵介の『喜びも哀しみも幾年月』やラストシーンに小津安二郎の『麥秋』が被る。最近の日本映画では見応えがある映画だった。

『焼肉ドラゴン』、焼肉屋さんの映画というか『血と骨』の姉妹作品のような色濃い在日韓国人の物語。泥臭く、重いエピソードが多いが、不思議と下町の愛嬌があるような映画だった。

『君の名前で僕を読んで』、わりとストレートなG、Bの映画だが、後半の周りの反応は「ほ~、そう来るか」という展開。悪くない。

『タンジェリン』の監督の新作『フロリダ・プロジェクト』。ディズニーワールド近くの安モーテルに住むシングルマザーの母娘の日常をベースにしたドラマ。“夢の国”の灯台もと暗しなド底辺ライフにじんわりとした感覚が心地好い。キナ臭さやアクションはほとんどないがそこがまた味がある。

コクソンはキリスト教的な世界観とエクソシストを上手く持ち込んだかな

じょ~い@えいがどん さんがブースト

コクソン(哭聲)
これって ホラー映画?
韓国の田舎って 昭和の匂いするなあ 

『チョコレート』、『ブロークバック・マウンテン』、『ミルク』の時はまだ時代が早すぎたかな。

アカデミー賞の作品賞って作品力、作品の良さじゃなくて、プロデューサーの力やロビイスト力だからね……しゃあないよ

じょ~い@えいがどん さんがブースト

3年後位にBSやCS、ネット配信で観たらなんでこれが作品賞ってのが殆どなので、もうわざわざ映画館に観に行く気にならなくなった。

まあ、『北の桜守』はケラさん演出の舞台パートを楽しめばいいさ

吉永小百合と阿部寛の息子が堺雅人という『北の桜守』のSF

あと『去年の冬、きみと別れ』か……。どうしようもねェな(笑)

『北の桜守』はサユリストの業が試されるね。

追悼コーナーでハーヴェイ・ワインスタインを取り上げて欲しかったな(笑)

女優が黒ドレスでワインスタインへの絡みを見せたゴールデングローブ賞からすると何もなかったアカデミー賞か

too絡み、ワインスタイン排斥絡みからローズ・マッゴーワンのオスカー獲得もあり得なくはなかったんだが、当たり障りなく触れなかったのもおとなしい大人の米アカデミー賞だったんだな、と

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